ぼちぼちやりま!

悪い時が過ぎれば、よい時は必ず来る。
事を成す人は、必ず時の来るのを待つ。
焦らず慌てず、静かに時の来るのを待つ。

再び核武装論に対して

2009-08-20 07:01:08 | 日記
平和の誓いを新たにするべきこの時期なのに、TVのチャンネルを回すと、元雑誌記者とか某大学教授とかオカマの代表とか、わけのわからん人種をコメンテータと称して集めて好きなことを言わせている番組を見てしまった。その中の一人が興奮して、「日本は核を持つべきだ!」と大声を張り上げている。経済大国ニッポン、技術大国ニッポン、世界に冠たるニッポンなのだから、たかが北朝鮮ごときはおそれずにあらず、彼国が「核」を持ったなら日本も持たなきゃダメでしょう!とボルテージがあがったところで、皆さんうなずいて、はいCM。

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先日(8/8)のブログでも触れたが、この手の胡散臭い東京一極集中のコメンテータはもうどうでもいいけど、聞き捨てならんのはその単純な発想。

「核の抑止力」により戦争の無い、均衡を保った社会が生まれるのだとか。しかし、テロに渡った1基の核は大国の1万基を凌駕するし、そこには「核の抑止力」という2次的な効果よりも「核による殺人」という1次的な悲惨な結末が目に浮かぶ。自爆テロを恐れない彼らの「核」はまごう事無き現代の脅威,宗教に「核」が合体するのが一番怖い。
そして、この64年間は、本当に「核の抑止力」で国際平和が守られてきたのだろうか?非常にラッキーだっただけではないのか?パラレルワールドでは、地球はとっくに吹っ飛んでしまっているかもしれないのだ!

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日本は諸外国からどのように見られているのだろうか? 怪しい奴、油断ならぬ奴、よく言えば「東洋の神秘」なんて形容詞もあるかもしれない。6世紀の頃から大陸に向かって戦争を仕掛け、朝鮮出兵から250年の鎖国、その後開国したかと思えば、確固たる天皇制の下、日清・日露の大国キラー、真珠湾からノーモアヒロシマ・ナガサキを経て完膚なきまでの敗戦、しかし、いつの間にか「ザ・商社」が世界の隅々まで入り込んでエコノミックアニマルと化し、列島改造・土建大国、あげく世界第2位の経済大国となっている・・・チョロチョロした油断も隙も無い島国なのだ。

その日本が「核」を保有する、としよう。おそらく日本を属国だと信じているアメリカが許さないが、そんな胡散臭い島国が「核」を持ったら、国際的には明らかに北朝鮮と同じ目で見られる。「核」は原発廃棄物から作れるとしても、ウラン・石油・食料etcが諸外国から輸出禁止になる。そうなれば、この国はお手上げ、それこそ「核」を武器に第3次大戦を挑む以外に道はなくなってしまう。
日本が「核」を持てば、韓国・台湾も持つだろう。そんな状態で「核の抑止力」云々はもはや意味がない。銃社会の悲惨さは銃社会が知っているのだ、銃を保持することが身の安全につながる、なんて全くのデタラメであることを。

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密約があったとかで、憲法9条や非核3原則をなしくずし的に既成事実として容認しようという動きもあるみたいだけど、そんなことをしてまでアメリカの手先になることも、また「核」を自国で持って世界中から除け者になる必要もない。小さな島国なら島国らしく、質素につつましく生きていけばいいのだ。

自国のエネルギーは自国でまかなうこと、車に乗らず電車を使い、パンは焼かなくても食える、クーラーなんて徒らにつけるから外気温が上昇するのだ。ウランや石油などの輸入品に頼るのではなく、自国にある太陽・風力・地熱・水素・海洋資源などあらゆるエネルギーの利用施策に万全を期さなければならない。食料・農業問題を根本から見直し、自給自足の国家たれ。高齢者に楽しみを、若者に希望を与える農業なんて最高にいいじゃないですか。
老人を世話するための介護者を東南アジアから輸入だって?そんなことも出来ずに国家といえるんですか?英霊を祀る器が必要なのではなく、英霊に喜んでもらえるようなちゃんとした国家になること、それが必要なんじゃないですか。
これらが解決して初めて、憲法9条・非核3原則を堅持した平和国家として、世界に主張できる独立国日本になれるのだ。

今年の8月6日ヒロシマ小学生の「平和への誓い」(当ブログ8/6に記載)をもう一度読んでみてください。「戦争はまだ終わっていない。話し合いで争いを解決する本当の勇気を持つために、核兵器を放棄する本当の強さを持つために、原爆や戦争という闇から目をそむけることなくしっかりと真実を見つめます。そして世界の人々に、平和への思いを訴え続けることを誓います。」



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