ぼちぼちやりま!

悪い時が過ぎれば、よい時は必ず来る。
事を成す人は、必ず時の来るのを待つ。
焦らず慌てず、静かに時の来るのを待つ。

make a wish

2009-12-07 14:10:02 | 日記
白血病と戦う少年がいた。健太くんという元気な少年である。うまくいけば、1年ほどの闘病生活で元の生活に戻れるという。健太くんは5年生になる春から入院して白血病と戦った。教科書をベッドに持ち込んでの闘病生活である。熱が出て動けない時や身体のあちこちが痛い時があっても我慢し続けた。

その甲斐あって入院からちょうど1年で退院することができたが、学校に通い出すまでに再発してしまった。そしてまた1年、病院ではそれでも明るい元気な健太くんがいた。一人になると落ち込みそうになることもあったけど、桜が咲けば元気になれる、元気になって大好きなF1レースを観に行くんだ、と夢を抱きながら頑張り続けた。しかし3度目の桜が咲くころになると、健太くんはもうベッドから起き上がれなくなっていた。

健太くんの夢がF1カーを観たいということを知ったあるNPO組織は、レースが開催される場所まで健太くんを連れて行ってあげよう、と申し出た。しかし、健太くの身体は、動かすことすらできなくなっていた。この話を聞いたホンダは、「F1カーを病院の中庭にもっていきましょう!」と申し出てくれた。

その日は陽だまりが暖かい小春日和の一日だった。健太くんを乗せたベッドはゆっくりと中庭に降りて行った。「お母さん、メガネ、メガネ。やったー!これタイヤだよ、すごいなぁ、うわーこの形かっこいいよなぁ、このボタンはなに、これどのくらいまで早く走れるの・・・」身体をねじるまでして健太くんは喜んだ。
そして3日後、健太くんはF1に乗って天国に旅立った。

今朝、犬の散歩をしながらラジオから流れてきたこの話は、難病の子供たちの夢をかなえるボランティア組織「make a wish」の人からのたよりでした。