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50歳の新米パパ

『呪文』を唱える長男くん(臨時休校ストレス)

長期臨時休校後半、5月のはじめ頃から
長男くん『呪文』を唱えるようになりました


最初は囁くような小声で、何か独り言いっているな~
くらいだったのが、日を追うごとに声が大きくなり
何を言っているのかわかるように・・・

「赤ちゃんからこれまでの『死ね』という言葉、
全部ブラックホールに吸い込まれてしまえ」

憑りつかれたように繰り返し、繰り返し唱える長男くん
『ブラックホールに吸い込まれる』言葉も次第に多くなり
最初から最後までうまく言えないと半泣きになって
『も~、最初から』とパニック状態に
夜も眠れず、11時頃まで呪文を唱えることも


5月中旬にピークを迎え、本人と家族の日常にも支障が出始めました
日中、ずーっと一緒のママも限界に達し
「うるさい!」と怒っるように
「何がそんなに怖いの!」とママが聴いても泣くばかり

やむなくパパが長男くんの隣に座り、世間話からはじめて
時間をかけてようやく聞き出すことができたのが

「自分の頭の中で、繰り返し『死ね!』という言葉が
聞こえてきて、どうしていいかわからない」
「小1の冬ころ、(自宅の)勉強部屋で、
 ママに怖いことを言われた」
(○○をすると死ぬよ、みたいな?)
「死ぬのが怖い」


う~ん・・・勉強中のママの叱り方はハンパないけどね~
本質的にはコロナウィルスへの漠然とした死ぬという不安なのかな~

ママに相談したところ、ママは
新しい呪文を提案
「ボクは死なない!ボクは大丈夫!ボクは長生き!」

宗教団体の怪しいセミナーみたいに
ママと繰り返し大きな声で反復
でも、呪文を唱えることに変わりはありません


翌日、少し克服できたのかな、と思っていたら
今度は『怪獣怖い~』と恐怖の対象が変化
5月の大型連休中に、ウルトラマンブームの次男くんと
一緒にみたウルトラマンタロウに出てきた怪獣が怖いのだという

いくら「怪獣なんかいない、パパとママが守ってあげる」といっても
効果なし・・・

コロナウィルスによる死のイメージが、怪獣に姿を変えたのかな
臨時休校のストレスなのかな


学校が再開すれば、治るのかなとも思ったのですが
分散登校の登校日の朝も呪文を唱えてパニックに

ママは「もう、今日学校いくな!」と怒って部屋を出ていくありさま
しかし、パパが隣で、「学校のお話しよ」「今日は○○くんも登校?」
などと関係ない質問すると、何事もなかったかのように
平静に受け答えを始める長男くん
部屋に戻ってきたママは狐につままれたよう


その日は、学校にいったものの、帰ってからまた逆戻り

いよいよ診療内科内科かな~と思い始めた頃
お風呂に一緒に入っている時に、パパが
『ウルトラマンや怪獣の中には人間が入ってるんだよ』
『怪獣なんか、最初からいないの』
『パパのお友達も怪獣の中に入ってたことあるよ』
『中に入っている人は、今頃居酒屋で反省会してるよ』

長男くん、憑き物が落ちたように
「え? え? そうなの?」
「いま、お酒のんでるの?」
「え? え?」


その日を境に、呪文は劇的に少なくなりました
いまは、まったく呪文を唱えなくなったわけではありませんが
学校も完全に再開して、以前のように
いや、むしろ躁状態なくらい、はしゃいでいるような感じです
まずは、ひと安心、でも油断はできませんね


その後、呪文を唱えるタイミングをよく観察していると、
なんとなくホントの原因がみえてきたような・・・・

これも、違うかもしれませんがね
その話は、また別の記事で

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