ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

夏のお出かけ4日間(4) ~花の伊吹山を巡る(3)

2012-08-13 11:16:25 | お出かけ

山頂周辺が騒がしいのは、山岳ヘリと思われるヘリコプターが飛んできたせいであった。
どうやら、具合の悪い人が出たということらしい。
楽に頂上の花の散策を楽しめるとはいうものの、ここは山の上。
具合の悪い人の様子によっては、命を救うために一分一秒を争う必要があるということだ。

やがて、ヘリコプターは、山頂から100m近くの登山道の上空で空中に停止し、ホバリング。
ずっと見ていた訳ではないが、しばらくのちに、救助隊員が、ロープで引き上げられた。
その腕には、患者と思われる方を抱きかかえていた。
空中のヘリまで相当の距離(?)があった。
空中で、複数人で対応し、ヘリに乗せヘリに乗り込む。
急ぎながらも時間をかけて、適切に対応しているのがうかがわれた。
やがて、乗せ終わったヘリは、一気に滋賀県側の街目指して急降下。
スピードを上げて、はるか下界へ飛び去って行った。

…珍しい光景であったが、写真を撮るのは、やめておいた。
撮るのは、人命がかかっているのに興味本位の仕業のように思ったからである。
無事を祈りつつ、山頂周辺の花畑を楽しむことにした。





やはりイブキジャコウソウは美しい。

またまたシュロソウを発見。


この日は、陽射しが出た時もあったが、全体的に山頂はうす曇り。

琵琶湖はよく見えず、残念。

昼食代わりにおやつを食べ、下山ルートの下り専用東遊歩道コースから下りていくことにした。
下りルートは滑りやすいので、登山靴着用を義務付ける立て札があった。


途中で、シモツケソウやメタカラコウが群落となっているそばを通る。



近くの山が青く見え、花との色の対比が美しかった。




下山していくと、途中、なんだか懐かしい雰囲気のコースだな、と思った。
その懐かしさは、1年前に見た風景に似ていたから。
1年前、礼文島で見た風景によく似ているのだ。

草原が広がり、所々に花が咲き、ここだけが浮いているような感覚。
もっとも、礼文島の周りは海だった。

しかし、この伊吹山も、周囲の景色から浮いているような不思議な感覚。

そんな感覚を楽しみながら、ゆっくり下りてきた。


途中、つぼみだらけの植物をたくさん見た。
どうやら、それはサラシナショウマ。
近い将来たくさんの花を開かせることだろう。

約1時間の下山コースを下り、



駐車場近くの花々を名残惜しく撮りながら、麓に向けて車を走らせた。
面白いことに、その途中でも、

オオウバユリに

ツリガネソウらしきものや

フシグロセンノウ

少し珍しいハギなどを見つけたので、車を止めて、しっかり写真に撮ってきたのであった。

伊吹山ドライブウエイを下山すると、そこは、関ヶ原町であった。
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夏のお出かけ4日間(3) ~花の伊吹山を巡る(2)

2012-08-11 23:04:59 | お出かけ
伊吹山の夏。
咲いている花の種類が多く、花の色も多彩である。

山頂の遊歩道は3コースある。
しかし、東側からのコースは、「下り専用」になっている。
残り2つのうち、中央遊歩道は、山頂まで約500m、約20分と早く着けるものの、急こう配でほぼ階段だという。
われわれ夫婦が山に行くのは、花が見られることが第一目的なのであって、山頂に早く到達することが目的なのではない。
そういうことから、山頂まで約1km、約40分の西遊歩道を選んだのであった。

西遊歩道の入口付近では、アカソの花々がたくさん咲いていた。

その中を、たくさんの他の花を写真に撮りながら、ゆっくり歩いて行く。
前回紹介した花々のほかに、

オオバギボウシ、

クサフジ、

カワラナデシコ、

ノリウツギ、

カワラマツバ、

ホタルブクロ、

イブキフウロ、

キオン、

キリンソウ、

エゾフウロ(?)、

キンバイソウ
などを見かけながら、山頂近くまできた。
そのとき、またまた初めてお目にかかる花に会った。
特別な濃い色。


シュロソウ、というのだそうだ。

山頂付近は、広場のようになっており、その近くの石段や周辺の中に、

イブキジャコウソウが咲いているのを見つけた。

丸い花の輪のようになっており、礼文島で昨年見かけた咲き方とは違っていた。
なんともかわいい咲き方だと、感心し、何枚も写真を撮った。

その山頂付近が、空からの音で、急に騒がしくなった。
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夏のお出かけ4日間(3) ~花の伊吹山を巡る(1)

2012-08-10 05:56:53 | お出かけ

伊吹山は、滋賀県と岐阜県の県境にある標高1377mの山。
滋賀県最高峰の山であり、日本百名山、新・花の百名山、及び関西百名山に選定されている。
この山は、たくさんの花咲く山として知られている。
山麓から山頂にかけて様々な野草の群生地があり、固有種も多いのだとか。

いつかは行ってみたいな、と、ガイド本を見たら、この山は登山するには「中級者向け」となっていた。
ところが、よく調べてみると、岐阜県関ケ原町から「伊吹山ドライブウエイ」なる、便利な17kmの道があり(もちろん有料だが)、9合目まで車で行けるとわかった。

前日宿泊した大垣市内からでも、ドライブウエーの入口まで16km余りである。
しっかり車を使って、山頂近くまで登って行った。

9合目の駐車場に着き、そこから山頂の方を眺めると、まるで島のよう。


最も登りやすい西のコースからゆっくり登って行くことにした。

赤いシモツケソウ、

黄色のメタカラコウ、

白いイブキトラノオ、

青色のクガイソウ…と様々な色の花々がそこかしこに咲いている。


歩き出してから100mも行かないうちに、「さすが花の伊吹山!」と思ったのであった。
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夏のお出かけ4日間(2)~白川郷を歩く

2012-08-07 22:51:56 | お出かけ
白川郷荻町集落。
五箇山と並んで、合掌造り集落の里として知られている。
私は、かつて5年前に一度、同じ夏に来たことがあった。
妻は、初めてである。
駐車場に車を止め、吊り橋を渡って、その集落に入る。

確かに懐かしい雰囲気の家々が多い。
茅葺き屋根、というだけでなく、合掌造りの建物が現存し、実際にそこに居住する人も多いということで、珍しさがある。
日本の原風景そのものだ。
ほら、歩いている家族連れの人々も懐かしそうに話しているよ…!?

…えっ?

しゃべっている言葉が、明らかに日本語ではなかった。
どうやら、中国語系?
お父さんも、お母さんも、子どもたちも、すれ違う人、すれ違う人、話し言葉が日本語ではなく、中国語。
中国もしくは台湾からの旅行者なのだろう。
こんなにたくさんの人が、日本のこのような山の中に観光に来ているのか?
さすが世界遺産の白川郷合掌造り集落!
…と妙に感心した。


合掌造りの風景の中で、写真を撮りながら歩く。


青空の広がる一日。
汗をかいた。
ある家の前で、水に浮かべて、そのままあるいは袋に入れて野菜を浮かべている家があった。
袋の中は、トマト2個。
「100円」と書いてあった。
手ごろな大きさ。

購入して、しっかりいただく。
甘みがあって、トマト特有のおいしさが広がった。

集落から展望台に至る上り坂を歩いていくと、野草の花々を発見した。

コマツナギ、

ツリフネソウ、

ホタルブクロなどを見かけ、大いに喜んだ。
この展望台は、荻町城跡である。
ここから、集落が一望にできた。


ちょっとした登山道から下山し、道路沿いを歩いて昼食にした。
店に入り、米粉で作った「べーめん」なる麺をいただいた。

そこへ、ドヤドヤドヤと入って来たのが、また中国系の皆さん一行。
日本の名所は、もう日本だけのものではないのだなあ…
そう思った次第。

汗を流しながら1万歩強歩いていた。

さて、たくさん歩いた白川郷に別れを告げ、再び東海北陸道に戻ったのであった。
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夏の休みで、お出かけ4日間(1)~いざGO!

2012-08-06 17:17:16 | お出かけ
学校は夏の休みになって久しいが、今年は勤務先及び仕事上の様々な事情が重なって、非常に忙しい。
(このブログの更新もままならないほど!?)
異動して初の夏なのだが、今の職場に来たら、公の様々な仕事をいただいてしまっている。
なにしろ、今のところでは、出張の数がすばらしく多い。
出かけなくてもよい日が2日間連続することが、まず、ないのだ。
あるのは、盆の13・14日だけ。
飲酒を伴う会も、毎週1回や2回はある。
おまけに、今年は、町内会の組長当番が回ってきている。
8月下旬の町内の子ども会との共催のお祭りの準備で、会合があったり寄附金集めがあったり、ときたもんだ。
土日も、なんらかの研修や予定が入ってきて休めそうなのは、8月は4日・5日の1回のみ。

休めないよ~。
こんなの、やだ~!

…ということで、休めないはずの8月2・3日を無理して休む。
そして、4・5日と合わせて、夏の休みをここにして、夫婦でお出かけの日をとった。

われわれ夫婦のお出かけというと、去年は、北の離島利尻・礼文で花を見に行った。
今年も、行きたいのは、山のお花見。
ただし、山登りが中心なのではなく、あくまでもお花見が中心。

花がたくさん咲く山、ということで以前から気になっていたのは、伊吹山。
滋賀県と岐阜県の境界にある山である。
7月から8月にかけては、様々な花が咲くという。
また、独特の種類も多く、「イブキ…」という冠名がつく花も多いのだそうだ。

【去年礼文島で見たイブキジャコウソウ】


一度行ってみたい!

という願いを叶えるため、500km以上車を走らせて、

第1目的「伊吹山でのお花見」

に出かけることにしたのであった。


しかしまあ、新潟県は、細長い。
私の住む辺りから富山県方面に車を走らせると、200km走ってもまだ新潟県なのだ。
高速道路で、上越市から26個のトンネルをくぐると、突然富山平野が開けて来る。
小矢部ジャンクションから、東海北陸自動車道へ。
オリンピックで睡眠不足もあり、本当に眠い思いをしながら、車を走らせた。

城端(じょうはな)SAには、ミストの吹き出しがあった。

この先、あちこちでミストの吹き出しは見られたのであったが、われわれには珍しいものであった。

少し気分を変えて、再び高速路上に戻る。
この日に伊吹山に行くのは、さすがに遠く難しい。
どこかに泊まって、行くなら朝から。
そんなことで、この日はまずは移動し、どこかに立ち寄っていく。

そして、人気の高い、白川郷に立ち寄るべく白川郷ICで下りたのであった。

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