ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

雪に飽きて、相模湾沿岸へ旅するその3~熱海で梅だ桜だ

2013-02-16 22:40:11 | お出かけ
宿泊した平塚から熱海までは、JRの普通電車で47分。
前日行った小田原からなら22分ほどで着いてしまう。
熱海行きの各駅停車で、ちょうど10番目の駅が熱海。

熱海に行くのは、3つの目的がある。
なんといっても、1つ目は、尾形光琳の紅梅図・白梅図を見ること。
2つ目は、この時期ゆえ、熱海梅園の梅。
3つ目は、早咲きの桜、糸川の桜。
さて回れるかな?

熱海駅から、MOA美術館行きのバスに乗る。
熱海は、平地がないイメージである。
すばらしく坂ばかり。
バスも、くねくねと細い道を右に左に登っていく。
時折待ってあげないと、対向車とすれ違えない。

丘の最上部にMOA美術館はある。
2月は、尾形光琳の紅梅図・白梅図が公開される月、と数年前に聞いていたが、そのとおり、公開されていた。

MOA美術館内は、広い。
というか、なかなか展示場にたどり着けない。
長い長いエスカレーターを3つも4つも登っていく。

ご丁寧に、上りと下りのエスカレーターの間には、階段まで付いている。
ここを走っていったら、そうとうなトレーニングができるに違いない。
ようやく展示場に着いた。
まずは、能舞台。

次に黄金の茶室。


そして、ようやく様々な展示室へ。

紅梅図・白梅図の屏風は、本物が飾ってあった。
何年越し?ようやく実物を目にすることができた。
展示場を回る途中、こんな類似物(?)も見られた。

制作された作品は、本来こんな色合いだったのだろう、ということだった。
他は撮影禁止でも、これだけは撮影可能。
他でも宣伝してくれよ、というような思惑を感じる。

高台にある美術館は、外の庭や展望ゾーンに出ることができた。
海もよく見える。

青空に建物がよく映える。

沖合の初島も見えた。

以前来館した時には、帰路はバスに乗らず徒歩で駅まで戻ったのだった。
しかし、今回は、バスに乗った。
次に、熱海梅園に行きたいから。
できれば、その後、糸川の早咲き桜、というのも見てみたいから。

再び熱海駅に戻り、熱海梅園を通る路線バスに乗ることにした。
すでに午後1時を回り、空腹が気になったが、時間が気になるのでバスに乗り込んだ。

ところが、バスは、渋滞に巻き込まれてしまった。
なかなか進まない。
車の量が多い。しかも、よそからきたことを示すナンバーの車が多い。
道がわかれば、歩くかもしれないところだ。
だが、目的地は上り坂を行かなくてはいけないので、しんどいはず。
そう思うと、ガマンガマン。

熱海梅園の住所は、その名も梅園町。

やっと着いたが、さすがに観光客が多い。

園内の梅は、まだまだこれからもっと咲く、というところだけれど、紅梅・白梅が結構咲いていた。

においがよかったのは、ろう梅の咲いていたところだ。

順路に従っていくと、さすが熱海。温泉地ならではの、このような人々が。

華やかでございます。

梅にウグイス、という光景も見ることができた。


さらに進むと、「梅見の滝」が。


この滝の裏から、園をのぞき見ることができた。


園内にはスイセンも何種類か咲いていたのだけれど、こんなかわいい珍しいスイセンも。


この季節無料で入館できるのが、隣接していた澤田政廣記念美術館。

館内で作品を見て、この人は、芸術家と呼ぶにふさわしい人だと思った。
木彫りの作品が最も有名なのかもしれないが、油絵、水墨画、書まで立派な作品が並んでいた。
今まで知らなかったが、こんなにすごい人がいたのだなあ、と感心した。

他に、梅園内には、中山晋平記念館や韓国庭園もあったが、印象は濃くない。

それよりも晋平記念館脇に咲いていた、見慣れないこの黄色い花の方が楽しかった。


そういえば、昼食抜きだった、と思い出し、かわいい温泉まんじゅうを1個購入。おいしくいただいた。


梅園を出ると、道行く車は長い列。
中には、「富士山」ナンバーも発見!さすが静岡県。
…と感心しつつも、帰路は下り坂なので、ひたすら歩いて行く。

20分余り下って歩いて行くと、あたみ桜「糸川の桜」の並木に会う。

ここの桜は、早咲き日本一をうたっている。

冬の日は低く、午後3時半過ぎですでに日陰になっている所も多い。
桜の咲き方も、ソメイヨシノを見慣れている自分にとっては、華やかさが違うなあと実感。

でも、もう桜が咲いているのが見られるのだから、うらやましい。
ここでは、梅にウグイスならぬ、たくさんの「桜にウグイス」を見ることができた。

ウグイスには、梅より桜がうまいのか!?


最後に、初島行きのフェリーを見送った

後、貫一お宮の像を見て、

駅までの道を、長い階段を登った。

あえぎながら登る道の途中、コンクリートの石壁に咲いている野草の花々を、

たくましいと思ったのであった。
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