ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

「そして誰もいなくなった」(アガサ・クリスティー著 早川書房)を52年前の本で読む

2022-11-21 20:36:15 | 読む
4年前に亡くなった義兄は大変な読書家だった。
あまりにもたくさんあったので、地元の図書館に連絡して、必要なものだけ引き取ってもらった。

残った中に、こんな1冊があった。



アガサ・クリスティーの名作「そして誰もいなくなった」。

そして昔懐かしい新書版の大きさのこの本。
出版社は早川書房。
ハヤカワ・ポケットミステリー・ブックとして出されていた。
紙質もそんなによくなく、だいぶ茶色くなっていた。

本の後ろの方を見てみると、義兄の書いた日付があった。



「S45.7.23」
そして、発行されたのが、その年の6月だった。
今から52年も前の本というわけだ。
定価は270円。
安かったなあ。

さて、本書によると、原題は「Ten Little Niggers」というのか。
「そして誰もいなくなった」なんて、しゃれた和名を付けたものだ。

裏表紙の、本書の案内を読むと、最初が「一九✕✕年のある日」で始まる。



われわれの年代では、同年代か近未来を示す年号なのだが、今となっては完全に過去の時代のことになってしまっている。

そんなどうでもいいことに心が動かされながら、本書を読んだ。
孤島に閉じ込められた10人が次々と殺されていく。
そして、本当に誰もいなくなってしまう。
では、犯人は誰?

…最後にその謎が解明されて物語は終わった。

訳の言葉が古いことに、昭和40年代を感じながらも、なるほどミステリーの名著だと思った。
義兄が遺していなければ、読むこともなかっただろう。
その意味で、改めて義兄に感謝したい。



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