ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

こんなにサッカーを楽しく見せるのはすばらしい! ~帝京長岡、青森山田に惜敗したけれど…~

2020-01-11 20:58:46 | 新潟
届かなかった…。
1-2。
全国高校サッカー準決勝、新潟県代表帝京長岡は、優勝候補筆頭の青森山田に及ばず、惜敗した。

立ち上がりから、王者青森山田に対して攻勢に出る帝京長岡。
足元の技術がしっかりしており、再三再四ペナルティエリアに侵入し、惜しいシュートを放っていた。
惜しくも枠をとらえなかったり、相手キーパーのファインセーブに拒まれたり。
しかし、相手もさすがに高校王者。
その数多くのピンチを防ぐと、数少ないチャンスをきちんとものにして、青森山田が先制する。

それでも、その後も数多く攻め上がっていたのは帝京長岡だった。
足元のテクニックが秀逸だった。
相手からボールを奪取したり、相手に渡さないようにフェイントをかけたり、見ていて本当に楽しくなった。
こんなに楽しく攻めるチームは、今までそんなに、いやほとんど見たことがない。
そのくらい、帝京長岡の攻めは見ていて楽しかった。
これが、雪国新潟県のチームか、と思うほど、技術が高くて攻撃的なサッカーだった。

残念ながら、後半開始早々、ふわっとした入り方から相手に追加点を与え、0-2としたのは本当に痛かった。
試合時間も残り15分を切ったところで、また素晴らしい個人技が生まれ、1点差に追い上げた。
そして、それから残りの時間も、前線にボールを放り込まずにパスでつないで打開しようとしていた。
その試合ぶりもまた見事だった。
ただ、それだけ素晴らしい帝京長岡の攻めをしのいだ青森山田の守りも、またすごいものであった。
キーパーは次々とシュートを防いだし、DFも体を投げ出して得点を許さなかった。
さすが王者であった。
結局、帝京長岡1-2青森山田 で、試合は終わった。

シュート本数は、帝京長岡17本。
青森山田6本。
得点は、17本のチームが1で、6本のチームが2。
なんともはや…。
これがサッカーというものなのだろう。

Jリーグ初代チェアマンの川淵三郎氏は、この試合を大絶賛。
新潟県勢として初の4強進出を果たした帝京長岡の健闘をたたえ、「新潟県にこんな素晴らしいチームが生まれたということは関係者の長年のご努力の賜物と言える」と、ツイッターでコメントを披露したという。

ああ、本当に惜しかった。
試合に勝って、勝負に負けた。
それが、今日の帝京長岡の準決勝。
この差は、今までの両校の経験値の差だったのかもしれない。
優勝経験の多い青森山田にすれば、決勝に進んで当たり前。
今回のベスト4が初めての進出の帝京長岡は、初めての場であった。
ここに、首の皮一枚の差があったのかもしれない。
しかし、ベスト8が2回、ベスト4が1回と、全国での実績を積み重ねてきている帝京長岡。
今回負けたことによって、これから更なる飛躍が期待できると考える。

新潟県には、一昨年ベスト8の日本文理や、新潟明訓、北越ほか、サッカーの強豪校が多くなった。
これからの帝京長岡、そして新潟県勢の高校のさらなる活躍と躍進を期待しよう。

帝京長岡の皆さん、すばらしい試合を、本当にありがとう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする