ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

雪に飽きて、相模湾沿岸へ旅するその2~小田原を訪ねる

2013-02-14 21:58:10 | お出かけ
 小田原駅から、小田原城は歩いて行ける距離である。
 駅から案内表示に沿って10分くらい歩くと、堀に囲まれた小田原城址公園に着く。
 橋を渡っていく途中、堀に浮かんで泳いでいる白い鳥たちが目に入った。
 優雅だな…と思っていたら、どうも動きが結構せかせかしている。
 橋の周辺の看板には、こう書いてあった。
 「ユリカモメにえさをやらないでください」
 …えっ!?ユリカモメ?
 なんと、お堀に浮かんでいた鳥の群れは、海鳥のユリカモメだったのだ。
 確かに、海から遠くないけれど、お堀で泳ぐユリカモメ…。
 そのミスマッチに驚いてしまった。

 橋を渡って、中を歩いていくと、よい香りが漂う。
 梅だ。

 紅梅、白梅、

 そしてろう梅が咲いていた。

 ろう梅は、季節の終わりを迎えていたが、梅は満開にはなっていなかった。
 新潟よりふた月近く早い梅の花。
 その花のきれいさと香りのすばらしさを存分に楽しんだ。

 銅(あかがね)門を横に見ながら通り過ぎ、橋を渡って常盤木門へ。

 向かう途中に、なんと早咲きの桜が、もうたくさん開いていた。

 もう、春なんだね、こちらは!!

 常盤木門をくぐると、松の木の向こうに小田原城が見えてきた。

 天守閣がよく見えないからと、高い松の木の枝を切ったということは知っていた。

 内部は、様々な展示物。
 特に珍しいものはなかったが、「北条五代を大河ドラマに」ののぼりが目を引いた。
 北条五代観光推進協議会というのがあるのだそうだ。
 戦国の世にあって親兄弟争うことなく五代百年にわたり関東を治めた北条氏。その偉業を展開することにより、北条氏ゆかりの地として歴史や文化を広く全国に紹介し、地域の活性化を図ることを目的としているらしい。

 天守閣に登り、四方を見渡した。

 山あり、海ありの眺めが広がる。
 相模湾の向こうに、三浦半島や房総半島までも見える。


 城から降りてきたら、おや、こんな姿の人たちが…。

 コスプレ…ではないが、安価でこんな昔の衣装を着て写真撮影することができるということだ。
 楽しいじゃないか。
 …とはいうものの、われわれ夫婦は、ビジュアル的に元が悪いので、パス!

 帰路は、報徳二宮神社でお参り。

 その後、銅門をくぐって、城址公園にお別れ。

 まだ、3時半。次にどこに行くか。
 あまり興味はないが(?)小田原文学館へ、と道を決める。
 その行き帰りがまた楽しかった。

 歩いて行くと、なんと道の側に、また城が!!

 何、コレ?
 表の看板やのぼりを見ると、「ういらう」と書いてある。

 これは、実は、ういろう屋さん。
 しかも、社長の名字も「外郎」と書いて「ういろう」と読む。
 公家であったとか。
 小田原のういろう売りは、和菓子だけではない。
 実は、薬なのである。
 仁丹に似ているが、効能は、頭痛、腹痛など万能薬らしい。
 帰宅後、外郎売りは、先日亡くなった市川団十郎が演じていた歌舞伎の十八番だということを、知って驚いた。

(小田原文学館は、省略。)

 小田原の街は、歴史ある街の魅力の工夫が、あちこちにうかがえた。
 街かど博物館と称して、古くからの店が昔ながらのたたずまいを見せている。


 バス停も、城壁を思わせた。

 マンホールのふたも、それらしいデザインであった。

 (後で見た観光HPも、評価してもらおうという工夫があり、すごいと思ったのだ。)

 歴史ある街づくりをしていることに感心した小田原市であった。

コメント
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