ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

ツルリンドウの実 勇気付けてくれるのは、野に咲く草花

2008-10-25 23:17:42 | 草木花
先日、御神楽岳に登ったとき、本当に急いで焦って登ったのだけれど、そういう時でも、私の楽しみは、自然に咲く草花たちを見つけることなのだ。
自然状況の厳しい中、まるでその環境の中でしか生きられないかのように咲いている草花がある。そして、見事に花以後、結実しているものもある。

今回は、登りのきつい時、登山道に、赤く実をつけているものを見た。
ツルリンドウの実だった。
ツルリンドウは、咲いているときは、うす紫で、本当にリンドウの仲間だなあと思わせる色と形をしている。
しかし、実は、何か女性的なセクシィさを感じさせるのだ。
緑の葉、そして先にポツンと赤い実をつけている。丸くなっている先端。磨いたような丸さ。
まるで、ルージュのような感じ。
周囲に咲いている花もない道である。紅葉を別にすれば、その赤さはひときわ引き立つ。
山の中でルージュもへったくれもないようにも思うが、大自然の中で、いかにも人間の造作のものを連想させる対比が面白い。

さらに、下ってきたら、出口に近付いてきたと思えるところに、キバナアキギリが咲いているのを見かけた。
人は、咲いている花を見て美しいと思う。
しかし、花は、人に綺麗だと思われようとして咲いているわけではない。
すべては、人間の心の持ちようだと、思う。

まもなく、山は厳しい冬を迎える。しかし、低木の中には、すでに新芽をたくわえているものもあった。
たくましい、自然の中の草花、樹木。
負けないたくましさで、五十路を生きていきたいものだ。
コメント
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