5の記憶

アトリエ5の「ヒト・コト・モノ」

おいしいのください!

2011-05-30 | 幼児クラス
幼児クラス 春の観察画 制作:2011年5月

◎感想/講師:渋谷葉子
新しい園生活にようやく慣れてきました。そんな嬉しい気持ちを、手の平をサインペンで型とって表してみました。
次に季節の野菜や果物を描き加えます。アトリエ5ではこの時期はいつもテーマにして描いています。

今回のモチーフは子供達には少し馴染みの薄いラディッシュとピーマン、れんこん、いちご・・・年長児の多いクラスでは黄色とみどり色のキーウィを追加しました。幼児さんのモチーフは子供達の手のひらにのる位の大きさの物を選びます。まずはラディッシュを一人1個ずつ手のひらにのせ、匂いをかぎ、手で触って、それぞれの特徴を見つけていきます。そして画用紙の上にモチーフを置き、鉛筆でよく見ながら描いていきます。

次にクレパスで色塗り。ラディッシュの赤といちごの赤、葉っぱの緑とピーマンの緑。どちらも良く似ていますが、よく見るとちょっと違っていますね。そんな時に用意するのが試し紙。「何色と何色を混ぜたらこの色になるかなぁ?」と色混ぜ実験!そっくりの色ができたら「よく見つけたね。」と褒め、「何色と何色を混ぜたの?」とみんなに紹介します。そういったことを繰り返す中で、少しずつ色彩に関心を深めていきます。
 
次のモチーは、先生がやおやさんに扮して、新たに描く意欲に持っていきます。「いらっしゃい、いらっしゃい。でぶっちょピーマンとのっぽのピーマン、どっちがいいですか?」遊びの中から描く意欲が増していきます。仕上げの絵の具は「モチーフが喜ぶような色で塗ってね」の声掛けに、みんなステキな色を選んで塗ってくれました。

背景の黒にびっくりされる方も多いかもしれませんが、アトリエ5では、子供たちの選んだ色彩を尊ぶべきだと考えています。
リズム良く並んだ手の平と、澄んだ美しい黒が絶妙!野菜たちを上手く除けながら、伸び伸びとした筆さばきに楽しく制作した
ことが素直に表現されています。子供たちの心の動きに寄り添いながらも、指導が入り過ぎない様に心がけ、主体性を育みます。


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