日々の想いを

例え辛い日があろうとも 目の前のことをひたすらに坦々と。

病院ラジオ

2019-04-30 00:16:47 | Weblog

かつてボランティアの仲間でもあり、人生の先輩であった方達の

例年の年賀状の様子が変わり気にしていたが、知人に聞いたところ

転んで骨折をしたりして、物事への認知も怪しげになっているという。

お二人とも「このような歳の重ね方をしたい」と思える方々だったことから

私の心も落ち込みがちだった。

そんな時、NHK番組でサンドウィッチマンの、東京の子ども病院で、2日間ラジオ局を開設し

患者さんや家族の日ごろ言えない気持ちを、リクエスト曲とともに聞いていくというドキュメンタリーがあった。

ほとんどが生後間もなくから闘病を強いられた子供や家族だった。

自分の病気を恨むことなく、その現実を受け止め、時にはユーモアかと思えるような

健気な言葉が飛び出してくる。

その達観したような子ども達に、後期高齢者になるまで生きて来た私自身の悩みなど

とても敵わないと、涙と共に引き込まれていた。

 


かつて、驚くべき日産への公的資金投入

2019-04-19 23:57:34 | Weblog

カルロス・ゴーン日産前会長は中東オマーンの日産販売代理店に送金した約5億6300万円の

日産資金を自らに還流させて、日産に損害を与えた疑いがあると言う事で4度目の逮捕になっている。

最初の逮捕の時には、倒産の危機を救ってくれた人なのに・・・と思う気持ちが有った。

しかし、逮捕の度に驚くべき金銭がゴーン前会長のものとして流用されていたことを知らされた。

そして、ある新聞では自民党政権ではゴーン前会長を「会社は活性化し、存続し、雇用も守られた」と

大絶賛して持ち上げ、日産に1千億超の公的資金を投入して支援していたとあった。

そのあげく、5工場を閉鎖し、2万1千人に上る人員削減を行っていたと言う。

政府も日産のトップに当たるような方々も、こんなになるまで一体何をしていたのか。

この件に関しての安倍首相の談話などあったのだろうか・・・!?

 

 


「ぼけますから・・・」の映画を観て

2019-04-06 23:23:45 | Weblog

「ぼけますから、よろしくお願いします。」という

信友直子監督自身の両親のドキュメンタリー映画を夫と観て来た。

市民会館での放映だったが、今までになく多くの観客が来ていた。

観客の年齢も私達前後のようで、私のように我が身が認知症にならないかと

日々恐れ、その時の心構えを持とうと思って来ているのではと感じていた。

一人娘の直子監督と、アルツハイマーになった87歳の母親

そして老体の身ながらその妻を支えようとしている95歳の父親の

日常の生活を監督自身が残そうとカメラをまわして撮ったと思われるものだった。

一番印象に残ったのは、活動的で賞を貰うほど達筆に習字をしたり

家事をこなしていた女性でも認知症になり、自身が段々日常生活を

思うようにできなくなり、その老い方にいら立ち絶望し

「死にたい、包丁をちょうだい」と言うまでいつまでも自覚があることだった。

その訴えを直接投げかけられる95歳の父親の対応と

その状況をプロ意識を持って撮り続ける娘の姿に心が痛んだ。

父もかつて自分が段々分からなくなることに心細さを訴えていたことが有った。

介護のしたことの無い人は「ボケれば何も分からなくて幸せだろう」などと

思っている人が多いようだが、認知症だってそうではなくて

その病に罹った人は残酷なまでの自覚を持っている事も有るのだと

理解するにはお勧めの映画だった。