棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

 姪の結婚式

2012-05-11 08:31:14 | 山郷の暮し
季節戻りの風の冷たさに、ポケットに手を入れての散歩になってしまう。
谷は晴れぱれとした緑色に、様々な花の色が混ざっている暖かな色調だけに、一層冷たく感じる。
 明日は姪子の結婚式です・・あーーものいりだなーー。
式場を利用するようですが、できるだけ自分たちで創り上げようと張り切っている。
親戚等への通知や席順などで親との意見の相違があり「俺等の出番は無い・・」とお父ちゃんはチョット寂しそう。
しかし、兄弟たちの協力で創り上げることは大賛成。
というのは、三年ほど前に別な兄の長男の結婚式は、ドハデで悪い見本になっている。
大層お金持ちの一人娘との結婚で、キンキラキン・花火ドカンドカン・食い物はフランス料理(不味かった)・・・・と、そりゃーもータイヘンだった。
(甲府市でも指折りの式場だが、不味いことも一番だと甲府在住の友から聞いていたので、事前に皆でラーメンを食っておいて正解だった)
「とても付き合いきれない。まるで養子にやったようなものだ・・・」とぼやいた兄貴だったが、子供誕生とともにご破算になった。
 私は帰路、未婚の姪に「君の結婚式は公民館でやってくれよなーー」冗談と本心だった。
彼女は業者任せの結婚式はしたくない、とおもっていたようだ。
さて・・どんな結婚式に仕立てるのやら楽しみだ。

牡丹寺 5-10

2012-05-10 08:01:48 | 山郷の暮し
車でチョット行ったところに牡丹の花で有名なお寺があります。
古刹という程でもないのですが、松本城の藩主であった水野家五代の墓があり、そこからは松本城を中心にした領内が見えたはず。
見えたはず・・とは今はビルが林立し、お城すらわからないことになってしまいました。
牡丹の花は境内を埋め尽くし、連日、写真撮りの方々に賑わっているようです。
写真をやっている兄が、寺宝の写真集「武将がねむる女鳥羽山 玄光寺」を依頼され発行されましたが、その写真パネルを回廊に展示しました。
牡丹の花を通してみますと、まるでご開帳のような風情です。
ただいまグッ!と力いっぱい花開いた様子で、エネルギーを感じます。
この寺は決して大きくはありませんが、背後の山・・女鳥羽山は松本の城下町の中心を流れる女鳥羽川の水源の一つで、麗しい川の名前に由来します。
松風騒ぐ山中には不動の滝などがあり、浄土宗でありながら真言密教系の石仏などが点在し、「八百万の神佛バンザイ」と、いかにも日本庶民の信仰心が感じられ面白い。
こだわりのない良いお寺です。

ジーンズで町サー行く

2012-05-09 07:29:03 | 山郷の暮し
麦わら帽子ではなく、ネットで仕入れたチェックのハンチングを被りデパ地下に行く。
試食品を漁っていると「チーズはどうですか。XX//??チーズです。」と可愛らしい女の子。こいつは一杯に持って来いだとパクリ。
女の子の胸元には「▲▽アルバイト」とある。
「帽子おにあいですね」と。こいつあー買ってやらなくてはと、あとにひけなくなってしまった。
「ありかとう。おねーーさんは美人ですね」といえば、サッと取り出したのが名刺だ。
「〇〇キャバクラ・・◎◯」とあり、どっちがアルバイトかワカラナイが、対応の素早さはナカナカ。
「早朝割引なんかあるのかなーー」といえば「????」だったが、カッカッカッと笑い「ハイ五時からです」
にやーーとしていると、ニューーと水太りした腕が割り込んできた。
「いらっしゃいませ。ただいまお得になっております」たちどころに仕事に戻った可愛い子ちゃん。
名刺をしっかりと握り、クソババ、何も割り込むことはネーだろう・・。
話半分。

ジーンズ

2012-05-08 06:55:33 | 山郷の暮し
突然ジーンズ姿になりたくなった。
押入れの隅からようやくジーンズを入れた段ボール箱をみつけだす。
出てきたものは決してプレミヤ物ではなく、安物ばかりだが結構買ってある。
といって特に好きではなく、むしろあまりはかなかったほうだが、一点は大事にしてきたものがある。
それは胸当てズボンで40年前のものだ。
ところどころほころびぼろ布に近いが、柔らかく着心地はわるくない。
このズボンは鋤か鎌を手に麦わら帽子がぴったりだ。
まずはそいつをはいて、町サーー行って酒の肴でも買ってこよう。

激しい寒暖差

2012-05-07 07:00:09 | 山郷の暮し
今朝の散歩では手袋がほしいほどだった。
家に着くやいなや、かじかんだ手や顔を温めるために、お湯で洗いなおす。
強い寒気団の影響は日本全国に及び、竜巻被害のすざましさには息を飲む。
先の東日本大震災から自然の爆発力に我々の生活はいかにもろいものか、またまた知らされた。
自然は決してナメテはいけない。
そんな遭難がありました。高齢者の医師グループの集団遭難は申し訳ありませんが、
アルプス登山を裏山ハイキング程度に思っていたとしか思えない。
「山を甘く見るな」以前の問題だとしか言えません。

連休ラスト日

2012-05-06 08:43:06 | 山郷の暮し
大型連休最終日の今日は荒れ模様のようですね。
花の谷もチョット冷っこい風が流れ、ときおり小雨が降る。
田植え準備の水田では、朝 早くから耕うん機が唸っている。
今朝は昨日のように釣り竿を手にした子供たちもおらず、
途切れることなく車が流れていた国道は、いつものように静かになった。

薫風

2012-05-05 11:28:43 | 山郷の暮し
今朝の四時頃だろうかなんとなく目が覚めてしまい、手がけようとしている「東日本大震災を描く」の手直し部分を夢想する。
発想力が強いときは構想がどんどんと膨らみ、一気に目覚め、そのままアトリエに入ることもあるが、今朝はそおわいかなかった。
モヤモヤしているだけで何も見えてこないので起きだす。
まだ五時で「散歩に行くかーー」とワンチャンたちに言っても、キョトンとしたうえに大あくび。
私も犬も目覚め切らないまま散歩に出る。
今日は朝から新緑が香り「アーーー5月だーー」と。
それでも頭はカスミ(今更ではないが)はっきりしないので、朝飯を食い寝直す。
起床十時。頭すっきり(あたりまえだが)。
なぜか、藪に埋もれてしまったドウダンツツジを思い出し、移植した。

しらさぎ

2012-05-03 08:15:49 | 山郷の暮し
今は雨が降っていませんが、雨雲が厚く覆っています。大雨注意報も出ておりますので、行楽には十二分にお気おつけください。
花の谷は松本市内の中央に流れる女鳥羽川の源流域です。
普段の水量は大したことはありませんが、我が家の周辺は20cm大の山女が釣れるようです。
ようですとは・・私はどうも釣りは苦手で、とてもする気が起きない。
水鳥も飛び交い、中でも一番は真っ白な「しらさぎ」。
川面に獲物を狙っている姿や、飛び立つときの雄々しさなどの写真に撮りたいと思っていますが、ソレがなかなか・・・。
昨日雨降りの中(関係ないと思うが)、川向こうの屋根に白鷺が休んでいる。
なんとも締まらない様とは思いませんか。カラスと同じく屋根の上では絵にもならない。
いま少し面白いポーズを期待して、待っていたがゼーーーンゼーーン動かない。
私は部屋からなのですが、20分ほどでいやになってやめてしまいました。
一時間以上もたったでしょうか、ヒョイト見ると全く同じ状態でした。
以前にバードウオッチングに付き合ったことがありますが、正直「ビールをもってくりゃーよかたなーー」と。
佐渡の朱鷺の観察記録にしても、動物写真家は本当に気の長い人なのでしょう・・。

菜の花

2012-05-02 08:47:19 | 山郷の暮し
犬のハナの実家から「おしたしに・・」と菜の花をいただきました。
ご夫婦で有機栽培をしており、多数の野菜を実に丁寧に育てておられる。
松本市内の朝市に出店されており、人気の店だと聞いたことがある。
全部食べるのにはもったいないので、ワンイグラスに生ける。
活き活きとした花を咲かしてくれるが、マーケットで買ってきたものは元気な花が咲かない。
それどころか白カビが吹いたようになって、まるっきり違う。
桜の花びらが舞い込む部屋に、新たな春の色が加わりました。

花の谷の饗宴

2012-05-01 07:09:28 | 山郷の暮し
フワーーとそよ風が流れるたびに桜の花びらが舞い踊ります。

なごりおしそうに散ってゆくというよりも、なにか「バイッバイッ」と元気よく旅立ってゆくように見える。
桜はこの散り時の風情が美しく、様々な想いを寄せることができ、古来から文芸のネタになってきたのも当然だ。
などと黄昏ていると強風の一陣。バイバイどころかワーーーと飛び立ってしまった。ほんに花吹雪だ。
散様の多様さは他の花はなかなかそおわいかない。ドサッと落ちるようにみえたり、だらしなく枯れてしまったりと、美と醜が織り混ざっている。
我が家の桜は金襴緞子の花嫁姿より、緑の衣へと一変してゆく、着替え中の艶っぽさを感じる。
 散歩道は山吹の黄金の花が咲き、チョット足を延ばすと、これから満開を迎える集落があります。
花の谷は高度によって華の変化を楽しめるよきところ。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本