棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

秋祭り

2018-10-08 10:19:01 | 山郷の暮し
昨日の30度を超える夏日と打って変わり、高曇りでアルプス方面から流れる空気は涼しさを感じます。
花の谷に広がっていた黄金色もすっかり刈り取られ、あちこちからのろしのように煙が上がっています。

ポンポンと打ち上げ花火がまばらに聞こえてきます。
この連休はあちらこちらで小さなお祭りがもようされていますが、往年の賑やかさは何処にもありません。
この時期は収穫の感謝を氏神や地神に捧げ、地域独特な伝統行事がなされてきましたが今や過去のものとなりつつあります。

私がこの花の谷に住み着いてから20数年になりますが、当初は寄付金を付き合いされお札いただきました。
集落の中央部にある小さな神社では、演歌が馬鹿でかく流され、青年たちが自前の高店を作り、それなりの祭り気分を楽しみました。
この谷にこんなに子供たちが居たのかとびっくりさせられました。
子供たちのはしゃぎ声が響いてこそ祭りだと思わされたものです。

いつしか演歌の爆音も響くことも無く、社も何の飾りもありません。
何よりも子供さんたちの声がありません。
この辺はスクールバスが送迎していますが、この花の谷からの通学子供は10人くらいと聞きました。
今、近くの乗り場からは3人。上の集落を合わせても数人で、バスはガラーーンとしています。

「まつりばやし」が響く里山の祭りは、夢の中の風景になってしまいました。

写真は旧家のお隣です。さすがに絵になりますね。

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