棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

トラジャ--壮大な葬儀

2008-04-02 09:54:33 | 海外紀行文
ランテパオの町を囲む、山々の裾野は、よく整備された棚田が広がる美しいところだ。
トラジャ族の大多数はキリスト教徒だが、町にはイスラム教徒が多く、モスクが点在する。
盆地は静かな田園風景だが、一日5回はコーランが巨大音で流れる。

意味は不明だが、夕刻にこだますコーランは、心休まる響きだ。
特に、パキスタンの砂漠地帯での体験は、なぜか涙が止まらないほど、感激したものだった。
ただし、モスクの近くでは、爆音でしかないのだが・・・。

トラジャ族は、稲作が主産業で、伝統文化も宗教観も稲に関係している。
外壁を飾る木彫の幾何学的デザインにも、稲などが表現されている。

村々を訪ね歩くトレッキングでは、見事なトンコナンの伝統家屋に泊めてもらったが、外装の立派さに比べ、室内は暗く、狭い。
居間・お勝手など特に別れてはいない。雑魚寝である。
どこでも同じなのだが、民家にお世話になって困るのが便所で、夜間は最悪だ。

トラジャ族の宗教観・死生観は、人間は死の魂と、生の魂の二つがある。
生死の過程はこの魂の入れ替わりで、本体は天にいる。
説明となると、コンガラガッテしまうのでやめます。
死んだら天井などに安置され、ミイラ化してから想像をぜっする、盛大な葬儀が催される。

お墓は、人々の暮らしぶりがよく見える、高台の岩穴や、トンコナンを模した小屋に安置される。
生前と同じ等身大のものや、30CMほどの人形が、骸骨がゴロゴロするなかにあって、ギョッとしてしまった。
墓地のことを書いたら、一冊の本になるほど多彩だ。

写真は葬儀のために、遺体を安置するだけの仮設小屋。
竹で作られた喪主用の仮設の伝統家屋・参列者のために50Mに及長屋など、3ヶ月に及ぶ準備だったという。
早い話、どでかい仮設宿泊所兼セレモニーセンターを作り・10日間に及ぶお祭りを催すことだ。
屋台まで並び、地元民ばかりでなく、外人観光客にも対応する。
今はネットで世界に発信され(バリ島なども)、この目的のために集まってくる。
私が見たのは、10日間の最終日で、シンガポールで事業に成功したクリスチャンであったが、葬儀は伝統儀式であった。
しかし、荼毘にふし、遺体を洞窟などに安置することは時代とともに変わっていく
ちなみに、トラジャ族は、統計的にはキリスト教徒が多数とされている。
私もお布施をし、快く参加させてくれ、それらの様子を写真に撮らせてくれた。



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