棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

花の谷

2014-05-02 09:56:10 | 山郷の暮し
寄りてみれば花のうてなのけなげさよ  うてな・・花の額
知人の歌なのですが、冬の寒さに堪えにたえ、一気に喜びを歌い上げた爛漫の花も、ひとひらひとひらなごり惜しそうに散り行くとみえれば、時としてザーーとものすごい花吹雪。
新緑色へと変わる一時、あの艶やかな輝きとはまったく異なる、木の全体がボーーとした赤色ともつかない、捕らえどこのない様子を見せる。

私はこの時期のサクラの風情が大好きで、淡い緑を背景に溶けいりそうでいていて時には輝く。
名脇役の名演技を観るようだ。
サクラのもうひとつの美しさで、この時期のサクラの表現は至難の業でとても描けない。
知人はそんな美しさを「けなげ」とたたえたのであろうか・・。

雨も上がり気温が一気に上った昨日より、新緑は際立って進み、すべての色が溶け合い調和をしている。
自然が創り出した「完全な美・完全な調和」
創作の極美 とはギラリとした一点集中的なものではなく、この時期の自然美のように、見えるもの全てどこをとっても調和をしている。
全体の風景であろうと、どこの藪の一角であろうと、木陰の沈んだ世界であろうと「完全美」なのです。
私は風景画はあまり描きません、といいますが、実はよく描いています。
それは上記したような自然観をなんとか習得したく筆を執っているのですが、創作作品とは思っていないからです。

今朝の散歩はカメラを手にし、暖かできらびやかな陽射しをイッパイ浴びながら「花の谷」を満喫しています。

散歩道 朝日を受けた新緑

常念岳

散歩コースにある 山梨の大木

田んぼ仕事が始まった谷

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