森の中の恍惚

野山が笛を吹いている

吉見観音

2013年01月13日 | 空色の休日 2013 

「吉見よと 天の岩戸を 押し開き 大慈大悲の 誓いたのもし」と歌われる坂東三十三所霊場十一番札所「吉見町の岩殿山安楽寺(吉見観音)」に参詣。


境内入口には仁王門。「阿吽」の密迹金剛力士二体が迎えてくれます。


安楽寺本堂。正面に見える高さ約3mの阿弥陀如来像が通称「吉見大仏」。


本堂の東側には三重塔。ジェンガのようですね。


境内の太子堂で講が行われていました。厨子が開けられていて太子像を拝見することができました。


境内には他に「薬師堂」や「山王社」なども祀られています。


寺院に多いという「輪違い紋」を模っているのでしょか?二つの輪が組み合っているところなんかも「婚活寺」のイメージに合ってますね。和集合ですか?

 岩殿山安楽寺は坂東十一番札所で、真言宗智山派に属し、古くから「吉見観音」の名で親しまれている。
 今から約一,三〇〇年ほど前、行基菩薩が岩窟に観音像を安置したのがはじまりと言われている。
 平治の乱後には、源範頼がこの地を領するようになり、本堂と三重塔を建立したと伝えられるが、天文年間(約四五〇年前)の上杉憲政と北条氏康と松山城合戦に際し、すべての伽藍は焼失してしまった。
 現在の本堂は寛文元年(約三四〇年前)に再建されたものであり、五間堂の平面をもつ密教本堂で、江戸時代前期の建築様式を伝える貴重な遺構である。また、堂内の欄間には左甚五郎の作といわれる「野荒しの虎」も納められている。
 三重塔は本堂よりも古い寛永年間の創建であり、全体的に簡素な意匠ながら和洋様式で統一された江戸時代初期の貴重な遺構である。
 仁王門は元禄十五年(約三〇〇年前)に再建された三棟造りの八脚門という建築様式をもち、内部に仁王像二体を安置する。
 本堂・三重塔・仁王門は県指定、仁王像は町指定の文化財になっている。
   平成十年三月  吉見町・埼玉県

観音堂
坂東十一番ノ札所ナリ 坐像ニテ長一尺五寸許行基ノ作ト云 或書伝吉見次郎頼綱比企ノ岩殿ノ擬シテ起立セシト サレト縁起ニヨレハ源範頼平治ノ後当初ニ来リ三河守ニ任シテ吉見ノ庄ヲ領セシ頃 所領ノ半ヲ寄付シ諸ヲ建立シト伝リ 又田村麻呂ノ開基ト伝ハ比企郡ナル岩殿観音ノ伝ヘヲ引付シニテ取ニ足ラス トニカク慥ナルコトニハアラス
(Resource:「新篇武蔵国風土記稿」横見郡巻之二 御所村)


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