原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

自分は「面食い」だと自称する人の心理

2015年02月16日 | 恋愛・男女関係
 原左都子はおそらく「面食い」ではない。
 (参考のため、「面食い」の定義とは“顔立ちのよい人ばかりを好む人”“器量好み”と国語辞典にある。)

 いや、若き時代には恋愛対象男性に対して、私にも一つの偏向があった記憶がある。
 それは「高身長」なのだが、これには40歳近くして晩婚に至るまで相当こだわっていたように振り返る。
 何故そうなのかと思い起こすに、身長165㎝の私が10㎝のハイヒールを履くと自ずとそれなりの高さになる。 その視点から世を眺めた場合、それ以下の人物が視野に入りにくいのだ。 (単なる屁理屈か!??)

 人の恋愛上の好みも当然ながら多様性があろうが、例えば私のように「高身長」好みというのはある程度万人に分かり易いのではなかろうか?  それはその好みが数値化して捉えられる故だ。
 例えば私の場合、ハイヒールを履いた身長以上の男性(175㎝以上)ならOK! のごとく…。(勝手にホザいてろっ! って??)

 一方、どうも私には捉えにくいのが「面食い」との嗜好である。
 「私は(ボクは)面食いだ」と主張する人物は昔から数多いのだが、その人物達が掲げる「面食い対象相手」とは如何なる“顔立ち”なのかが、とりあえずの議論対象となろう。
 これに関してはすぐに結論を導ける思いがする。 結局、人の好みとは千差万別という事だ。 「え~~~、これが面食い(を自称する)人が選んだ相手なの~??」とゲンナリし、勝手にすれば… との結末と相成るのが世の常だ。 


 さて、朝日新聞2月7日付“悩みのるつぼ”の相談は、34歳女性よりの「面食いは損でしょうか」とのテーマだった。
 この表題を一見した私は、相談内容を読まずして仰天した。 え~~!! 今の時代って30代半ばにして「面食い」なる言葉を普通の会話内で出せる程に若返って(馬鹿返って)いるの!? と。 
 (上記の通り、私自身も40歳手前で晩婚に至るまで「高身長」にこだわっていた事は間違いないが、それは“内心自由意思”に他ならずそんなこと一般世間ではおくびにも出さなかったものだが…)

 早速、34歳女性の相談内容を以下に要約して紹介しよう。
 私は大の面食いだ。 私自身が男性に好かれる顔立ちでブスのコンプレックスなど一切無い。 美男子との愛の営みは、大して美味しくない料理でもいい器だと美味しく感じるのと同じだ。 ただ、自分が好む顔立ちの男性と付き合えている分、相手におカネがなく大変だ。 結婚願望はない。 ただイケメンに相手にされる嬉しい気持ちと共に、こんないい思いをするのももうすぐ終わりか!? との不安感もある。 最近白髪も目立つようになり肌つやもなくなりつつあるが、長い目で見ると「面食い」は損なのか?
 (以上、朝日新聞“悩みのるつぼ”相談より一部を引用。)

 ここで一旦、原左都子の私論に入ろう。 
 この相談、本当に朝日新聞読者から届いた相談なの???  胡散臭くはないか??
 もしも真に読者からの相談内容だったとするならば、上記の我が指摘レベルの通り、現在の30代とは精神的に相当若返って(馬鹿返って)いるものと想像する事としよう。

 今回の回答者であられる 三輪明宏氏の回答の一部を以下に紹介する。
 相談者は自分のことを「男性に好かれる顔立ち」と書いているが何を根拠に言っているのだろうか。 しかも、この女性には外見による人間観の差別意識が見て取れるが、それこそが稚拙な精神年齢ということだ。自分がナンボのものかも知らずにイケメンに相応しい女だとうぬぼれている。 そもそも「面食いは損ですか」などと、白髪まで出て来た年齢の人間が口に出す相談ではない。 人間にとって、好きな服と似合う服は違うし、自分に合う色と似合わない色も違う。 「分相応」をわきまえていることが大事。
 (以上、悩みのるつぼに対する三輪氏による回答内容より一部を紹介したもの。)


 最後に、原左都子の私論で締めくくろう。

 表題に戻って、「自分を面食いだと自称する人の心理」 とは…
 年齢によりその人生観は様々であろうが、もしも30代半ば女性にして尚それにこだわる心理とは、極端な話が悲しいことに「面食い」である事にしか自分の生き甲斐が見つけられず、この世を渡ってしまった虚しい現実ではあるまいか。
 
 朝日新聞相談の女性の場合、ご自身が美女であるらしい?? (一回見てみたいものだなあ
 それならば、何故若き時代からそれを武器として世に進出せずして、自分は「面食い」だと自称しつつ経済力無きイケメンのお尻ばかりを追い求める“敗者人生”を歩んでしまったのか!??
 そもそも「イケメン」である事イコール「経済力がない」事が同列であるはずもないのに、何故かこの女性は経済力無き男にしか縁がないらしい。 その実態こそが自己責任と分析出来たならば、今後の未来も明るいだろうに… 
 それこそ貴女が歩んだ人生の最大の失敗と結論付ける。
 ご自身が美女である事を大いに利用してでも、若き頃からもっと多方面で自分磨きをするべきだったよねえ~~。 そうしたならば、貴女の理想であったらしき“イケメンかつ経済力ある男性”がごまんと美女を自称する貴方の下へ押し寄せた事であろうに。

 ただ原左都子から一言忠告しておくが、その後の人生とて大変だよ。
 イケメン(あるいは高身長)かつ経済力ある男性とは、それなりの生育環境及び親族関係を伴っているはずだ。
 その身内親族が高齢域に達した暁に次世代を引き継いで行ける力量が貴女に備わっていてこそ、「イケメン」パートナー一族から一生に渡り厚遇してもらえることと、我が現在の経験から指南しておきたい。

 結論としては、「美女」を自覚する相談女性本人がその焦点に合うべく人生を送りたいならば、恋愛相手男性に対し「面食い」へったくれなどとの外見要因を二の次に回して、自分自身の人生を自らの力で熱く力強く生き抜けば済む話であろう。 

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