原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

ビジネス成功の秘訣とは“話題力”だね、あゆむくん!

2018年03月08日 | 仕事・就職
 あゆむくんは、私が加入している外資系保険会社 個人年金の ライフプラン・コンサルタント氏だ。

 今年から私が住む地域の顧客担当になったとのことで、昨日自宅まで挨拶にお越し下さった。
 
 約束時間の10分程前に自宅に到着したあゆむくんに、「上へあがりますか?」と尋ねると、「いえ、本日は挨拶のみですので玄関先で結構です」とのご返答。
 それではと、早速玄関先での会合が始まる。

 まずは、あゆむくんが先に自己紹介をして下さる。
 (“あゆむくん”だなどと保険専門家を掴まえて失礼な表現をお許しいただきたいのだが、今回何故馴れ馴れしい名称表現を用いさせて貰ったのかには、理由がある。)

 あゆむくんの自己紹介を拝聴して、その命名の由来に大いに感銘を受けたが故だ。 何でも、ご両親が名付けて下さったお名前だそうだが、読みは「あゆむ」と柔らかいのに対し、その漢字が男の子らしく精悍と、その対象比が素晴らしいのだ。 
 そんなご両親の思いを一身に受けて、27歳になられた今尚ご自身の名前を誇るあゆくむんがこれまた素晴らしい。
 (参考だが、この私も娘の命名にはとことんこだわった人間だ。 我が娘があゆむくん程に自分の命名に誇りを抱いてくれていると嬉しいのだが…

 あゆむくんの簡単な自己紹介の後、今度は我が自己紹介の番だ。
 あゆむくんが、色々と問うて下さる。 
 私が加入している個人年金保険は、公益財団法人 日本教育公務員共済会が契約者となっている「新教弘年金保険」なのだが、元々某中小保険会社がそれを取り扱っていた時期に私は加入している。
 ところが経済バブル期崩壊後、無残にも当該中小保険会社が経営破綻してしまったのだ。
 加入当初の試算では、私はこの個人年金保険のみで月々6万円程の保険金が得られる計算だったのに、まさにそれがバブルと消え去り…  現在実際振り込まれる保険料はまさに“雀の涙”以下…
 その後、あゆむくんが勤務している外資系保険会社の買収により我が個人年金は運営されている。
 当然ながらその成り行きをご存知のあゆむくんが、過去の経営破たんを一緒に嘆いて下さり…

 そんな訳で、私が過去に教職経験がある事実をあゆむくんは把握している訳だ。 
 通常の教員とは新卒で学校配置となり定年まで勤めあげるのが一般的なのだろう。 ところが、私の場合、まったく異なる経歴の持ち主であり教員歴が短い事実から自己紹介を展開した。

 それをじっくりと聞いて下さった後に、あゆむくんの口から出た質問とは。
 「で、今現在は何をされているのですか?」
 おっとっと。 そう問われてみて苦慮するのは年金生活者に共通の“苦悩”ではなかろうか?
 少しうろたえた後に、我が口から素晴らしい一言が出たのだ! その回答とは!
 「“自由人”をやっています!」 (我ながら上出来回答だと自己満足!)
 それに応えてあゆむくんが、「お友達等と何かサークル活動でもされているのですか?」
 これには即刻反発出来る私だ! 「いえ、単独行動派を貫いています!」
 「どんな活動を?」とあゆむくんも容赦無い。
 「マラソン大会出場に、フルート練習に……」と応えていると、「一番のメインは何ですか?」とのあゆむくんからの無情なまでの事情聴取。

 やむを得ない。 「原左都子エッセイ集」をここで語るか…  と考え10年来「エッセイを綴ってネット上で公開しています」と言い終わる間もなく、あゆむくんは上着ポケットからスマホを取り出し「検索していいですか?」と来る。 (まったくもって、あゆむくんの力強いまでのプッシュ力に根負けの私だが。)
 「う~~~んと。 社会時事問題論評中心の“敵を作る”エッセイ集なんですよ。 下手をすると誹謗中傷に袋叩きに遭いますし、ここで公開していいのやら…。 一つだけ言いますと“反安倍”に徹しているエッセイ集ですが、それに合意して下さるならばスマホ検索してもいいですけど。」
 そうしたところ、これまたすぐさま返って来たあゆむくんの回答が「ボクも“反安倍”派です。友達など“反安倍デモ”に参加しています!」
 そこまで聞いたなら我が「原左都子エッセイ集」の名刺を手渡せない訳も無い。 それを手渡しながら、「お仕事がお忙しいでしょうから、あくまでも時間がある時に検索して下さいね。 ただ、“反安倍”以外にもあくまでも私自身のオピニオンを前面に出したエッセイ集ですので、深読みをしない方がいいかも…」等々と応えておいた。


 この会話以前にあゆむくんが提供してくれたのが、ご自身の趣味の一つとして「動物占い」があるとの事だ。
 (なんだよそれ、と内心思いつつ、確かに顧客を大勢抱える営業職に於いて、その種の努力は欠かせない事とも判断した。)
 「もしよければそれをすぐさまスマホにてしますが。」と申し出てくれるあゆむくん。
 こんな健気なあゆむくんの要望を受けなくてどうする?? と考えた私はそれを実行してもらった。 それに先立ち、「私の希望としては“ウサギ”だの“ねこ”だのとの軟弱動物結果が出るのは不本意だなあ」とつぶやいたところ。
 あゆむくんのスマホによる「動物占い」によれば、私は「チーター」だそうだ。 そして、様々な細部分野に於ける部門動物として「黒ひょう」「たぬき」「ライオン」等も出たとの事だった。
 娯楽としては面白いじゃないか! そう考えた私は「私は“チーター”程のすばしっこさは一切無いが、突進型との意味合いでは近いものがあるかもしれない。 ただ、「たぬき」の無計画性は絶対的に外れている、私はとことん計画派だ。 ライオンいいじゃない。 まあ、7割合っているというところかな。 私が好まない“小動物類”が一切でなかったのはお気に入りだなあ。」などとあゆむくんに応えておいた。 
 若くして人間が出来ているあゆむくんも、「7割受け入れていただきありがとうございます!」と応えて下さった。


 いやはや、この子(などと最後まであゆむくんに対し失礼な表現を披露して申し訳ない次第だが)凄いなあ!、と感動させられた昨日の玄関先にてのあゆむくんとの40分間の“個人面談”だった。

 いろいろな方面の営業マンが様々な目的で我が家を訪れる機会がある。
 その中で、あゆむくん。 貴方は27歳にして、昨日我が家の玄関先にてこの還暦過ぎた原左都子と“対等に渡り合えた”貴重な人材であることには間違いない。

 今後共その持ち前の「話題力」を武器にして、ビジネス界で邁進されますように!!