原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

国政の暴走を2/9都知事選で食い止めよう!

2014年01月25日 | 時事論評
 今回の「原左都子エッセイ集」テーマは表題の通り、来る2月9日に実施される東京都知事選挙に関連した私論を展開するのが趣旨である。


 それに先立ち、先だって2月19日に投開票された名護市長選挙に関する雑感を記させていただこう。

 任期満了に伴う名護市長選挙は19日投開票され、米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対する現職の稲嶺進氏(無所属、社民、共産、社大、生活推薦)が1万9839票を獲得し、移設推進を掲げた新人の末松文信氏(無所属、自民推薦)に4155票の大差をつけ再選を果たした。 仲井真弘多知事の辺野古埋め立て承認後初めての市長選は辺野古移設問題が最大の争点となり、稲嶺氏が当選したことで地元市民が辺野古移設に「反対」の明確な意思を突き付けた。  (以上、ネット情報より引用)

 この辺野古移設反対派稲峰氏の圧勝に対し、当初“敗北感”及び“ひるみ”を見せていた安倍政権が、翌日になるや否や、早くも手のひらを返したかのような強気対応を披露するではないか!
 政権側は20日の会見で「名護市長の権限は限定されている。」云々と述べ、辺野古への移設に伴う準備を早くも開始した。

 
 原左都子の私見だが、まさに“演技派”そして国民に対する“心理操作”がお得意の安倍政権の見え透いた強引なやり方の例外措置ではないとすぐさま悟り、嫌気がさした。
 敗北を認めるどころか、一地方自治体市長より国政の方がよほど強い権限を持っているんだぞ! との、まるで稲峰市長及び氏に投票した市民に対する“脅迫”めいた手法には、恐怖感すら抱かされるのは私のみだろうか??
 確かに国政が地方自治より上位に位置する現在の法制度である事は否めない事実であろう。  それはそうとして、安倍政権は「民意」を如何に捉えているのであろうか?  普天間基地辺野古への移設を主に争われた今回の名護市民選挙による回答とは 「普天間基地の辺野古移転反対!」 である事は揺るぎない事実なのだ。 それを何もなかったようなふりをする(と言うより、むしろ名護市民に喧嘩を売りつけたと表現した方が正確であろう)安倍政権の手口とは、力づくで弱者に暴力をふるうガキ大将同様に短絡的であり、始末に負えない存在である。
 要するに、安倍政権が目指す方向とはあくまでも「国際政治力・経済力」に於ける優位性であり、国内福祉や弱者対応に関しては二の次、三の次の位置づけとの事であろう。 国内貧困格差拡大を重々承知の上で国際上位を目指す安倍政権戦略なのだ。 
 (何でそんなつまらない政策によって嬉しさを享受できるのかの、安倍政権の哲学の程がどうしても理解不能な原左都子なのだが…。  もしかしたら、安倍氏ご夫婦には子供がいないことが元凶なのか…?!?)

 安倍政権の暴走ぶりは政権脱却以来1年以上に及び各政策方面に於いて留まることを知らないようだが、こんな理不尽な手口を国民は決して許してはならない。  国政選挙がこの先3年ないからと安心し切り、「民意」をとことん蔑んで勝手気ままにふるまう政権の実態を放置しておいたならば、この国は近い将来確実に滅びると私は見ている。
 原左都子はあくまでも、普天間の辺野古移設反対派だ。 (沖縄県内で米軍基地を擦り合わせる政策など今すぐ終焉するべきだ。) 再選された名護市稲峰市長を筆頭として、名護市市民の皆さんを今後共応援申し上げる。

 (ここで余談だが、何故安倍さんは夫人を伴い外遊ばかりしているの? それって“空威張り”演技ばかりを強いられるお国のトップの立場として国内(政権内)に自分の居場所がないがための、せめてもの逃避行動かと私など勘ぐっているのだが…


 話題を表題に掲げた「都知事選」に移そう。

 実は今回の都知事選挙が、我が娘20歳になって初めて選挙権を与えられた選挙となる。
 そこで、娘の“お抱え家庭教師サリバン”としての我が“選挙投票に関する心得”教育が勃発するのは必然の成り行きだった。 基本的に20歳に達した国民には皆「選挙権」が与えられるため、その権利行使を積極的に行使するべきことから我が教育が始まる。
 その際に留意するべき事とは、「(世論や親の考えも含め)人の意見に左右されない」 「メディア情報を鵜呑みにせず、自分自身で情報収集する」 ことが鉄則であることはもちろんであろう。
 だがそれに先立つ課題として、自分で「(今回の場合は都政)がどうあってほしいかを我が身に照らして考えるべき」とも付け加えた。
 更には娘には困難な課題であろうことは承知の上で、自分の考えに似た候補者が存在するとしても、その候補者の“実行力”判断こそが肝心である事も伝えた。
 (実際問題そこまで考慮していると、投票に値する候補者が皆無であることも事実なのを重々承知しつつ…)  


 最後に原左都子の私論で締めくくろう。

 今回の東京都知事選の場合、候補者選択に於いてある程度絞り込めるのではないかと考察している。
 
 というのも今までの都知事選のごとく、「(各政党推薦による)何でこんな馬鹿候補者を政党は立候補させたの??」と落胆させられるべく元タレント等の立候補者が存在しない。
 加えて、「原発」「五輪」「福祉」等々に関する候補者間での争点もある程度明確であろうかとも分析している。
 私としては鬱陶しい元タレント候補がいないだけでも、今回の都知事選結果には多少期待出来そうにも思う。

 東京都が抱える現在の人口は1330万人に上るらしい。 この人口とは日本国内人口の1割強を占めている。
 もしも今回、安倍政権が欲しない候補者が東京都知事に選出された場合、政権は次の日から(名護市同様に)その都知事行政を潰すことを企てるのだろうか!? 
 名護市には申し訳ない話だが、“数の力”とは多大であると私は信じている。  安倍政権に東京都政を潰されかかっても、都民「民意」の数の総力でそれを打破可能とも信じている。

 だからこそ候補者の方々に申し上げたい事がある。
 今回の候補者皆さんは、一応「無所属」であるらしい。 その中でも政党よりの推薦力が強力な立候補者も何人か存在するようだが、「無所属」として立候補している以上、都政の独自性こそを優先して欲しい思いだ。

 先だっての猪瀬氏退陣後、長年続いた石原都政を刷新できるまたとなき機会でもある。
 候補者も選挙都民も、このよき機会に東京都政が真なる躍進を遂げるべく行動したいものだ。