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三本脚で立つ~思考の経路

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BABYMETAL探究(なぜ僕はNHK「BABYMETAL革命」にノレなかったのか?)

2016-04-06 18:17:23 | babymetal
NHK放映の「BABYMETAL革命~少女たちは世界と戦う~」

放映後のネットでの書き込みを見ると、大多数の皆さんが絶賛のようである。「神番組」と称して讃えていらっしゃる方も少なくない。そんな感想を持つことができる方々がうらやましい…。

たいへん残念なことに、僕はこの番組にはノレなかった
もっと正直に言えば、番組の初めから最後まで「駄目だ、こりゃ…」という残念な気持ちでいっぱいだった

ここで番組批判をするつもりは全くないし、感動なさった皆さん(ましてやこのスタジオライヴに参加された皆さん)を揶揄したりするつもりなどこれっぽっちもない。
多くの方を感動させたあの番組は、客観的に言って「さすがNHK!」と讃えるべき素晴らしい番組だったはずなのだ。

しかし、では、なぜ僕はそう感じることができなかったのか?
このブログの記事をご覧いただければ明らかなように、僕は(おそらくここをご覧の多くの皆さんと同じように)BABYMETALを全面的に肯定してるおっさん(気持ちはまだ青年のつもり)だ。
崇拝者・信者(狂信者?)と言ってもよい。
(『オーディション』と『TVstation』も、本屋に足を運んで一通り読む、ということをした。さすがに買うまではしなかったが)。
そして、自分がそんな「信者」であることを誇らしくさえ思っている。

そんな僕が、しかし、「BABYMETAL革命~少女たちは世界と戦う~」にはノルことができなかった。
「BABYMETAL現象」で滂沱したあの感動を再び味わうのだとワクワクしながら番組を見はじめたものの、すぐに失望を感じ、番組を見終わったときには苦~い気持ちでいっぱいだった。

なぜなのだろうか?

ここには、<BABYMETALがテレビ出演することの意味>をめぐって、改めて考えるに値する根本的な何かが埋まっているような気がするのだ。
それを、僕が感じた違和感の分析を通じて、ここで露呈させてみよう、というのが今回の「探究」である。
(繰り返すが、番組批判や、感動された皆さんを揶揄するつもりは全くない)

この「探究」のうえで実にタイミングよく、今日の昼、たまたま「The LATE SHOW」を、運よくオンタイムで視聴できたのだった。(すでに動画で観ることができるので、BABYMETALの出演場面は、皆さんご覧になったであろう。)

日本時間で13時15分くらいに、「あ、オンタイムで観られるんだ。やった!」とパソコンの前にかじりついたのだが、その時には、スタジオで中年夫婦(?)が作った料理を司会者が食べていた、ドッとわく観客。途中から見たし日本語字幕ももちろんないからよく分からないが、日本で言うと「笑っていいとも」みたいな番組なのだろうか。
で、CMを挟み、女性(女優?)へのインタビューがあり、またCM。
で、来たのである。BABYMETAL登場!が。

これ!!!そう、これなんだよ!!
この圧倒的な楽しさ(そして「狂気」)よ!!
これがBABYMETALなのだ!
観ていて鳥肌が立った。
「ギミチョコ!!」一発を怒濤のようにかまし、疾風のように「See You!」と帰っていった。

初見の方は、これを観て、「なんじゃこりゃ!」と思うしかない。
が、その中の何%かの方は、何かとんでもない魅力を秘めているかもしれない観たことのない「何か」が疾風のように駆け抜けていくのを、いま自分は目撃したんじゃないか、そんな印象を持つはずだ。
(早速、こんなコメントがYOUTUBEに書き込まれていた。「This "band" was just on Cobert....and ummmm....what is this???
あまりにも典型的な反応で笑ってしまうが、しかし、これがまさにBABYMETAL”現象”なのだ)

こうした印象・反応を与えることこそが、まさにプロモーションの意味だろうし、<BABYMETALが(不特定多数に向けた)テレビ番組に出演することの意味>があるとすれば、まずもってこれ、であるはずなのだ。

そう、これ、この感じを、僕は「BABYMETAL革命~少女たちは世界と戦う~」に期待していたのに、感じることができなかった。
それが、僕の失望感・落胆の中核にあるのだ。

もう少し分析するならば、僕の”ノレなさ”は、次の4つの要素で成り立っていたと思う。
(繰り返すが、番組批判等をするつもりは全くない。)

① なぜ、いま、「スタジオ・ライヴ」なのか?
② 誰に向けての番組なのか?
③ 窮屈さ、あるいは、ヤラセ感。
④ 「二番煎じ」臭の強さ。

仮に数字をふって分析したが、これらは渾然一体となって強い相互関係にある。

前述した、今日の昼(日本時間)の「The LATE SHOW」でのスタジオ・ライヴは、①②は極めて明確である。

②全(?)米のお茶の間に向けて、BABYMETALの衝撃を与えること。
だから、曲も「ギミチョコ!!」一択だ。
ここを任せるのは”この子”しかいない。(個人的には「ヤバッ!」もこの任を果たす能力を持った”できる子”だと思っているが、現段階で「ギミチョコ!!」兄さんをさしおいて、ということはありえない)
短い放映時間の中で、今回も”この子”は、期待通り、期待以上の強烈なはたらきを見せてくれた。

そんなはたらきができたのも、①「スタジオ・ライヴ」だからこそ、だ。
この人気番組のスタジオに「実際に」やってきて、可愛いのか怖いのかよくわからない奴らが、スタジオの中の観客や司会者の前で、かっこいいのか可笑しいのかよくわからないとんでもないパフォーマンスを見せてて、「See You!」と疾風のように帰って行く。
この「リアル」な「悪夢」の降臨よ!

もちろん、ここには③も④も微塵も感じられない。
今までに全く見たことのない摩訶不思議なものの、小爆発。
今回のBABYMETALのスタジオ・ライヴは、そうしたものを全(?)米のお茶の間に突きつけたのだ。

これと対照的に、「BABYMETAL革命~少女たちは世界と戦う~」が①「スタジオ・ライヴ」だったことの意味・効果を、僕は全く感じ取ることができないのだ。

しかも、”あの日”に、だ。

WEMBLEY ARENAでの歴史的ライヴが終わったその夜に、日本での「スタジオ・ライヴ」を放映する、その意味とは何なのか?


「音響素晴らしかったですね。ウェンブリーのLVの、口直しになりましたね」などという趣旨の書き込みも目にしたが、「えっ?」と絶句するしかなかった。
悲しく、何か、吐き気さえしてきた。
(繰り返すが、そのような感想を持たれた方を非難するつもりはない。僕自身の心の状態である)

ウェンブリーのLVに参加された、ということは、僕と同じような熱心なファンなのだろうが、そういう方が、あの(緊張やプレッシャーやトラブルや、というか僕たち凡人には一生の間に一度も経験することのない超絶的な状況のなかでの)異国での命を削りながらのBABYMETALのライヴを体験した後で、その夜のNHKでの(選ばれたファンを前にしての)スタジオ・ライヴ番組が「口直し」になった、と言うのだ。

音響や歌・演奏など、ほんとうのライヴだからこそ、完璧などありえない。

当たり前だ。
さまざまな不測の事態、完璧ではない喉の調子や振り付けのミス、そういったものを全て含めて(だからこそ)あのWEMBLEY ARENAでのライヴは「完璧以上」だったし、LVに参加できてほんとうに幸せだと思っている僕にとって、「BABYMETAL革命」の音響がよかったというのは(もちろんよい方がいいに決まっているのだが)ほとんど何の積極的な意味を持っていない。(じゃあ、一昨年の「BABYMETAL現象」は音響がよかったか?ということだ。)

「BABYMETAL革命」という地上波のテレビ番組は、高音質・高画質のBABYMETALのスタジオ・ライヴを、熱心なファンに向けてプレゼントしたもの、なのか?

そんなことはあるまい。

(あ、だから、僕も、鹿鳴館のくだりやマーティーさんとの対談には、とても感動したのです。でも…番組全体としては…う~ん…ということなのです)


何か、長文になりそうなので、いったんここで切ろう。
書きはじめてみると(自分にとって)すごく重要な「探究」になりつつあるような気がする。

(つづく)
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6 コメント

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全く (Kam)
2016-04-06 18:32:25
全く同意できないですがとても興味深いです。
続きを読めるのを楽しみにしています。
見たい (OZZYMETAL)
2016-04-06 20:08:46
ライブを見に行くことのできない人にとって貴重な機会かな。DVDやYouTubeでも見ることもできる。でももっと見たい。
Unknown (oichan)
2016-04-06 20:51:18
わかります。なんだかなぁ…って感じなんですよね?前回の特番は繰り返し何度も観たんですが今回のは「もう一回」とはならないんですよ。
BABYMETALがライブバンドである事は疑いようがない事実で参加すればもちろんYouTubeやニコ動のファンカムすら繰り返し観てしまうし楽しいんですが…
自分なりに恐らくはオーディエンスのノリが原因なのかな?と思います。
選ばれしメイト達なので熱狂してるのは間違いないんでしょうけど、BABYMETALのライブにおいては観客の人種や年齢幅、楽しみ方の多様性等が参加していてもDVD等で観ていても超絶楽しい!原因の一つなのかな?と改めて感じました。
あの偏ったオーディエンスではBABYMETALだから盛り上がってるのではなく、それこそ三代目あたりでも同じだったのかな?LV参加して、あの観客を見た後では尚更ですよね。
ホント…あ~あDEATH
同意します (kokutoumaru)
2016-04-06 22:48:04
全く同意です。
前回の「BABYMETAL現象」はぶっちゃけ何も知らない人に対しての”布教”に使えたわけです。それだけべビメタが世界に与えた衝撃の大きさとそのライブの激しさという魅力を良く切り取っていた。
しかし今回のスタジオライブは…。
「ズッキュン!ドッキュン!」とゆいもあに合わせて合唱するファンのノリというのは、一般人にはとても見せられたものではありません。ドンビキ間違いなしです。

今回クローズアップされるべきだったのは「音楽の力で世界を一つにするという偉業を日本人の十代の少女たちが成し遂げようとしている」という驚きでなければ成らなかった筈。
それがなぜ内輪のアイドルオタクの様なノリのスタジオライブだったのか。
非常にチグハグな印象を受けました。
Unknown (masaki)
2016-04-07 11:16:04
確かにスタジオライブについては、う~ん…っていう感じでした。
それは、彼女達の表情を見ても感じた事。

私が感じたのは『戦っている』感が無かった事ですかね。

でも、毎日BABYMETALのアルバムを聴き、動画をアホみたいに
再生している私達とは違い、たまたまあの番組を見た人、特に
今までMETALに触れた事の無い人の反応を見ると、
BABYMETALいいじゃん!!みたいな感じがあってそういう意味では
良い企画だったと思いますよ。

私達は既にBABYMETALの偉大さに完全にヤラレていて、あの
スタジオライブはとても窮屈に見えたし、ラストは彼女達を
神格化するような安っぽい演出…
う~む…っていう感想だったファンも多いと思いますよ。

個人的にはマーティが『私の事知ってますか?』
SU-METAL『タレントさんだと思ってました』
ってとこがお気に入りです(笑)

THE late show はお茶の間の皆様に渾身の一撃 ギミチョコ!!
我こそはBABYMETAL!!っていう宣戦布告ですよね。

私の様な52歳のOLD METALファンはあれを見ながら
ザマーミロ!!って思いながら涙がジワっと来ちゃう
訳ですよ(笑)

あっ、ゴメンナサイ訳の分からぬコメでブログを汚して
しまいました…
長文失礼しました。
最後は良かった (kokutoumaru)
2016-04-07 21:42:36
スタジオライブは頂けなかったけど、観客を排した最後の「THE ONE」だけは良かったですよ。

光の柱に囲まれた静謐な空間で、3人が希望の歌を優しく歌い上げる。そして最後の、「これからも世界と戦い続ける」という決意と覚悟を秘めた、3人の気品に満ちた表情。思わずジーンと来ました。

これは番組制作班の3人への花向けの演出でしょう。非常に愛を感じましたね。
3人はそれだけの賞賛に値する努力と偉業を日々達成しているんだと思います。

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