10センチ以下博物館(断捨離の果てに) ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

65歳定年時代に早期退職した男の片付け日記。
整理してしまう前に記録として残しておきます。

頑張れ、は凶器にもなる。

2015年03月04日 19時05分14秒 | 競馬
後藤騎手の訃報は、昼前のyahooニュースで知った。
皆さん同様、信じられなかったし、仕事をしながら「何でだよ」と繰り返しつぶやくしかなかった。

自死を選んだと言うことは、当然それなりの理由があってのことだろう。
今時点の報道からは、遺書や直前に気持ちを吐露していた人はいないようなので、わからない、としか言いようがない。

ただ、どう考えても、2度のあの事故とは無関係、とは、この状況では言えそうにない。
赤の他人の私がこれ以上邪推してはいけないが、ただひとつだけ想像してしまうことは書いておく。

先週の落馬は、翌日に騎乗をしているので、多くの人はほっとしていただろう。
でも、やはり騎乗に対する恐怖心はあったのではないか。
騎乗予定も既に決まっていた土曜の前日のことだけに、どうしてもそう想像してしまう。

そして、それはきっと誰にも言えなかった。(のかも知れない。)
彼のキャラからすれば、悲壮感はあり得ない印象が強いから。

大事故から2度も復活してきたことが、自分も、関係者も、そして私達競馬ファンも、これからも頑張れ!、と言う状況を作っていたのは間違いない。

逃げ場のない頑張れは、凶器にも等しい。
たかが一競馬ファンに、何もできるはずはないが、(そうであればあるほど)言えなかったこと、気づかなかったこと、聞けなかったこと、が残念で仕方がない。


それでも我々にできることは、こう彼に伝えることだけだ。

「本当にありがとう。そして、安らかに。」

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。