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DOCOMOMO100に寒河江市庁舎

2005-04-03 | ギャラリー
文化遺産としてのモダニズム建築DOCOMOMO100展(松下電工汐留ミュージアム 2005.3.12-5.8)。1989年、オランダで設立されたDOCOMOMO(Documentation and Conservation of buildings, sites and neighbourhoods of the Modern Movement)の趣旨に合わせて、日本建築学会が国内から100件をリストアップし、写真や図面を展示、解説している。選定にあたり、DOCOMOMO Japan 代表の鈴木博之は「選定という限定していく行為を通して……一連の対象が間違って、絶対的な選択であるかのような印象を与えてしまうかもしれない」ことをして、「選ぶことのジレンマ」と表したそうです(同展図録より)。
全体に、みための好ましさから無条件に保存や修復に賛成したくなるものばかりですが、竣工当時の写真をみると、周囲とのギャップにゾッとするものもあり。そういう役割を担わされてもいたのでしょう。

黒川紀章設計による寒河江市庁舎も。こどものころは市役所の向かいにあるヤマザワというスーパーで、サンリオグッズやソフトクリームを買うことに夢中だったので、この建物の印象は「ちょっとへん」というくらい。コンクリートの色あいのせいか古びた印象を持っていたが、1967年竣工とのことだから新しかったんだ。吹き抜けにぶらさがっていた岡本太郎のオブジェの回りに、寒河江市章と大江公の家紋が彫られていたようだ。
選ばれた理由としては「メタボリズムは日本初の建築思想としてはじめて海外で注目されたもので、生命体の適応性を建築のモデルとし、新陳代謝を機能の変更への対応になぞらえた」「メタボリズムのコンセプトをよく示す作品のひとつ」(同展図録より)だそうです。なんだろな。

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