いつものように会社を背に歩き出しました。
うろこ雲を見上げながら。
前後にふっている腕、その指先と指先の間を抜けていく風がサラッラサラ。
手の甲にあたる日差しも柔らかでした。
何度も描いた船。
そこに鳥がとまっておりました。
距離にして30メートルくらいでしょうか。
飛ぶなよ。
そう念じながらシャープペンシルを走らせました。
鳥さえなんとかすれば、船は動きませんので。
パタパタはやりますが、そこに居てくれました。
おかげで万年筆で仕上げることが出来たのです。
ジョギングをしている顔が歪んでいませんでした。
そして、歩いている人達も。
修行僧みたいな表情はなくなって、何かが抜けた感じだったのです。
正門をくぐってポタポタ。
引き返してしまおうかなんて、マジで考えたのでありました。
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