午後5時前、家に帰る途中で撮影した。 これから峠へという、地点である。 車内は、エアコンをガンガンかけている。 外が、”むわっ”と蒸し暑いからである。 そんな大気の中を、彼は走っている。 グッと盛り上がった脹脛が、猛者であると主張している。 身に着けている装備は必要最小限で、走り優先の意気込みが窺える。 高回転でペダルを操り、前方を見つめる姿が凛々しい。 猛者。 私には、無縁の剛脚である。 こんなコンディションで、走る勇気はない。 くやしいけれど。