PM7:00~8:10(20分休憩)8:30~10:00。
何の前知識もなく、招待券をもらったので行ってみた。出演者で知ってるのは大澄賢也だけでした。
【あらすじ】
慶応四年(1868年)八月。会津藩白虎隊の士中二番隊・四十二名は、夜明けと同時に起こった官軍の一斉射撃にさらされて壊滅。飯盛山に逃れたその半数の隊士たちは、市中の火災を若松城落城と誤認して、次々と自決して果てた・・・。
そして時は流れて、明治九年(1876年)。版籍奉還、廃藩置県、そして廃刀令の発布と、目まぐるしく時代が移り変わろうとしていた、そんなある日のこと。
道場一の剣豪・橘右近(大澄賢也)に真剣で勝負を挑まれた片山平吾(中川晃教)と、仲間の田島郡兵衛(藤岡正明)、加納弥助(小西遼生)は、ひょんなことから洋行帰りの由紀子(大和悠河)と捨吉(山崎銀之丞)に助けられる。由紀子は本物の武士による「パフォーマンス」一座を結成したいのだと言い出して三人の度肝を抜く。
一方、右近の妹・静江(菊地美香)が、橘家の苦境を救うために岡場所に身を売ろうとしているのを知った平吾たち三人は、静江を救うために金の工面をしようと奔走するのだが・・・。
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ドジで明るい若者3人組が、武士の身分を捨てて新しい時代を生き抜こうとするんだが・・・。武士パフォーマンス大成功!で終わる、脳天気で明るいミュージカルなのかと思ってた。3人の息の合ったドタバタ振りがとっても楽しいしテンポがとってもいい!
今まで信じていた世界が変わって、仕事も、立場もなくなってしまったけど、力強く新しい世界で生きていこうとする若者達。被災した人たちも観たら元気がでるんじゃないかと思った。
が、しかし!
休憩時間に改めて見たチラシのコピーが「明治という激動の時代‐若者たちは何を夢見て、消えていったか・・・」 えっ! 消えていったか・・・ って、死んじゃうのか?
後半は、結局、皆、西南戦争に巻き込まれてて行って、時代の波に飲み込まれてしまう。おいおい。そんな終わりでいいのか? 時代の波なんか、3人の明るさで泳いじゃってよ~。結局、人は、育った環境が変わると、死んでもいいから元の環境にしがみつきたいのか?
一応希望は残す描き方だったけど、私は、主人公も流れ弾に当たって死んじゃいそうな気がした。すっごい、寂しくなるラストに感じた。
なんだかんだと、結構、真剣に観てしまった・・・。
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主人公を演じた、中川晃教さん、初めて知りましたが、すっごく唄、上手い。びっくり!
声出てる。他の人に合わせたのか、全体にキーが低めに設定されてたけど、この人、もっと高いキーでの唄が聞きたかった。
商業演劇に出て、主人公をやったら、お金払って観に行こうと思った。(だって、商業演劇の方が当たり外れがないんだもん。)
あと、主人公の奥さんになる静江を演じた、菊地美香という人も演技も唄も上手だった。
儲け役は、役者として目立ってた、捨吉を演じた山崎銀之丞。
でも他の役者さんの水準も高かった。
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