まあ、原作があるからだけど、ホロコーストやキューバ危機の、ケネディの映像も使ってきちんと歴史的背景が描かれる。
プロフェッサーXとマグニートの関係はもちろん、なぜ、ミュータントで人類と共存するか支配するかの二派ができたのか。
ミュータント同士の個々の能力に対する葛藤、特に「見た目」。ミスティークとビースト(このあだ名を受け入れるのは苦しかっただろうなあ)。ミスティークはもう一人の主役みたいに、人としての成長過程や感情の変化が丁寧に描かれていた。
ただ個人的には、ミスティークを演じたジェニファー・ローレンスのポチャポチャ感(今までのシリーズでは、ミスティークはスリムだったのに)と、すっかり痩せてしまったCIAのモイラを演じたローズ・バーン(ポチャポチャしている方が魅力的だったのに)の体型が気になった。細かいなあ、私。
また、X-MENに出てくる小道具の、それぞれ元の形が出てきたり、キャラクターの子供の頃が出てきたり、ヒュー・ジャックマンが出てきたり。このシリーズの、ファンではない私(映画は全部見てるけど)でも、結構楽しめた。
このシリーズって、監督がすごくて、今回はマシュー・ボーン(「スターダスト」や「キック・アス」)。また、脇役で、アメリカ軍大佐で24のアーロン(グレン。モーシャワー)や。アメリカ海軍の司令官でマイケル・アイアンサイドが出てたけど、船の操舵室の中で双眼鏡を持ってるシーンしかなくてもったいなかった。
なんか、あまりにもきちんとした映画だった。
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