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旅行やら映画やらの独り言

声優口演ライブ「したコメmeets小津安二郎『淑女と髭』」

2016-09-17 21:40:28 | 映画
9月16日から19日まで開催される、第9回したまちコメディ映画祭in台東



それの前夜祭、9月16日金曜日の「声優口演ライブ「したコメmeets小津安二郎『淑女と髭』」に、ご招待されたので行ってきた。小津安二郎だよ。思わず母親を誘ってしまった。さすが、母親。「主演の岡田時彦って岡田茉莉子のお父さんだよ。」とか「川崎弘子も知ってるよ。」だそうだ。私は岡田茉莉子と言えば「人間の証明」だ。

この催しは、前にも観た事があって、サイレント映画に羽佐間道夫、野沢雅子、山寺宏一といったすごい声優達がその場で声を当てるのだ。羽佐間道夫82歳、野沢雅子79歳、山ちゃんでさえ55歳だ! その方々がアドリブ入れて、約2時間、堂々と演じるのだ。私が親しんだ声優さんがどんどん亡くなっていく中、頑張れ! 現役で、長生きをしてくれ!!




その模様はこちらをどうぞ。

で、映画自体は、初めての小津安二郎。しかも、1931年のサイレント、昭和6年という、全く馴染みのない時代に日本だ。アメリカコメディ大好きの20代の小津作品。どこがイケメンなのか私にはさっぱり分からない岡田時彦が、岡嶋という西洋に感化されてきた東京で、髭面に和装で、大学時代から就職して彼女ができるまで。岡嶋に想いを寄せてる広子のアドバイスで髭を剃ったら、就職は決まるは、もてまくるは。後半なぜか、アメリカのギャング映画ぽくなったり。
もちろん、偉大なる声優さん達の力で、笑いながら観た。

昭和6年の恋愛って、、あんな感じなのかな? 電話がないから、すぐに人の家に行って上がりこんじゃうんだよ。いいのか? 一人暮らしの男の家に上がりこんでしまう淑女? しかも、好きになったら、肉食系女子になる。母親を巻き込んだり、家族ぐるみで交際を申し込む。しかも、朝、男の部屋に行って、煙草を吸いながら不良モガが出てきても、堂々としてる広子。「私、岡嶋さんを確信しております。」と、きっぱり宣言し、動じない。
そうかあ、どうりで、現代の男女、恋人いない率も高いし、結婚率も低い訳だ。好きになっても堂々としてないもんなあ。

野沢雅子と同じ年の母親も楽しく観てた。

まだ、こんな催し物もあるそうだ。頑張れ! 日本のアニメ界の創世記を作り、アメリカのTVドラマを日本に浸透させ声優さん達!
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