南の海のワナビ

小説家を目指す「南野海」の野望ははたして達成されるのか?

ようやく観た「SAWⅢ」

2007-07-04 21:26:54 | 映画
 レンタルDVDで「SAW3」をようやく見る機会があったので、すこし内容について触れてみたいと思います。
 結論から言うと、やっぱりこのシリーズはパート1が一番おもしろいです。
 サスペンスフルな展開と、最後のどんでん返しは見事でした。
 パート2はそれに比べて、どうしても見劣りします。
 南野が思うに、それはやはりしかけられたトリックの質だと思うのです。
 パート1ではシンプルでいて、衝撃的なトリックを使っています。
 パート2では、脚本家はたぶん、1に負けないだけのトリックをしかけようと、頭をさんざん捻ったんだと思うのですが、ちょっと複雑になっただけ、瞬間的にわかりにくく、インパクトが薄れてしまったのです。
 ではこのパート3はどうだったのでしょうか?

 パート3にも、トリックはしかけられていますが、やはり1のような衝撃はありません。さらにいえば2ほどこった仕掛けでもなく、トリックをまったく期待していなければある程度驚くかもしれませんが、1のようなトリックを期待してみると、かんぜんな肩すかしを食らいます。
 その分、パート3は生理的に目をそむけたくなるようなシーンの連発です。
 南野、昔はこういうシーン、平気で見れたんですが、最近じゃちょっときついです。
 とくに逃げるために自分の足をくだくシーンとか、体を貫いた輪っかを引き抜くシーン、酸の中にある鍵を取るシーン。このへんがきつい。
 あと、腐ったブタをくだいた汁で溺れさせようとするシーンでは、脚本家、頭おかしいんじゃないかと思いました。
 とにかく、そんなシーンばっかり、これでもかこれでもかと続くと、正直うんざりします。
 スプラッタームービーのある種爽快感をともなった虐殺とは別次元の陰湿さなのです。

 そして鼻につくのがジグソーの自分勝手な論理。
 ただの殺人鬼のくせに、まるで神にでもなったかのような振る舞い。
 こいつがぶち殺されてせいせいしました。
 もっとも、そのせいで、主人公には悲劇が……。

 退屈な映画ではありませんが、正直、二度と見たいとは思いません。
 悪い方に暴走しすぎです。

 これで完結かと思いきや、続編の企画があるとか。
 ジグソー死んだのに、どうやって続くんだろ?

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