「地域と共にある学校づくり」を進めましょう!
県議会議員になってから深く関心を持つようになったものの1つが「コミュニティ・スクール」です。それまでは、カタカナ用語のせいか、「コミュニティ・スクール」にはどこか取っ付きにくい、小難しいものを感じていました。恐らく、そういうイメージを持たれている方は決して少なくないと思います。
コミュニティ・スクールとは「学校運営協議会」が置かれた学校のことで、平成16年の法改正によりその設置は可能となりました。平成25年4月1日現在で、コミュニティ・スクールは全国に1570校ありますが、「後進県」である静岡県には、平成26年1月末現在、まだ5校しかありません。
※コミュニティ・スクールのイメージ(文部科学省『コミュニティ・スクール パンフレット』より)
学校運営協議会という用語にも難しさを感じる方は少なくないでしょう。その目的は、文字通り、学校の運営について、教育委員会から任命された保護者や地域の方が一定の責任と権限を持って意見を述べることを通じて「地域(コミュニティ)と共にある学校づくり」を進めることです。つまり、学校と地域と保護者・住民が一緒になって学校の運営について考え話し合うことを保障した仕組みが学校運営協議会であり、コミュニティ・スクールという制度や考え方自体は、決して難しいものではありません。
むしろ「学校の問題は地域の問題」として、保護者はもちろん、地域の方々も教職員と一緒になって学校のあり方について考え協力し合うのは当然のことだと思います。なぜなら、例えば、通学路や学校周辺の安全が損なわれることは、同時に、地域が危険になることも意味するからです。また、いじめ等で学校が荒れれば、その学校に子供を行かせたくない家庭は他に引っ越すようになりますから、結果として地域の衰退につながります。逆に「通学路等も含めて安全な学校=安全な地域」「楽しい学校=楽しい地域」と言っても過言ではないのですから、「地域と共にある学校づくり」を私達は進めるべきと考えます。
しかしながら、静岡県教育委員会の調査(下表)でも明らかなように、静岡県では、学校、地域、住民の関係は希薄になってきており、「地域と共にある学校づくり」が進んでいるとは言えない状況です。また、本年度の全国学力テスト小6国語Aで静岡県は全国最低となりました。「地域と共にある学校づくり」が学力も向上させることは全国で実証されています。そこで昨年12月10日の一般質問で「県は具体的な目標値と独自の支援策を掲げてコミュニティ・スクールの導入に努めるべき」と提言しました。
※学校・地域・住民の関係は、ますます希薄化
私達大人は、新しいことをするのにどうしても慎重になってしまいます。莫大な費用が掛かるのなら拙速なことはできません。しかし、コミュニティ・スクールそのものはあくまでも学校づくりの仕組み、話し合いの場に過ぎません。慎重な余り何も出来ないまま子供達の卒業を迎えるのではなく、今すぐ行動することが私達大人の義務だと考えます。
今こそ、コミュニティ・スクールの可能性を、私達大人同士で考えようではありませんか!結果としてコミュニティ・スクールが実現しなかったとしても、積み重ねた話し合いや努力は、きっと別の形での「地域と共にある学校づくり」につながるはずです!
お読み下さり、ありがとうございます。
県議会議員になってから深く関心を持つようになったものの1つが「コミュニティ・スクール」です。それまでは、カタカナ用語のせいか、「コミュニティ・スクール」にはどこか取っ付きにくい、小難しいものを感じていました。恐らく、そういうイメージを持たれている方は決して少なくないと思います。
コミュニティ・スクールとは「学校運営協議会」が置かれた学校のことで、平成16年の法改正によりその設置は可能となりました。平成25年4月1日現在で、コミュニティ・スクールは全国に1570校ありますが、「後進県」である静岡県には、平成26年1月末現在、まだ5校しかありません。
※コミュニティ・スクールのイメージ(文部科学省『コミュニティ・スクール パンフレット』より)
学校運営協議会という用語にも難しさを感じる方は少なくないでしょう。その目的は、文字通り、学校の運営について、教育委員会から任命された保護者や地域の方が一定の責任と権限を持って意見を述べることを通じて「地域(コミュニティ)と共にある学校づくり」を進めることです。つまり、学校と地域と保護者・住民が一緒になって学校の運営について考え話し合うことを保障した仕組みが学校運営協議会であり、コミュニティ・スクールという制度や考え方自体は、決して難しいものではありません。
むしろ「学校の問題は地域の問題」として、保護者はもちろん、地域の方々も教職員と一緒になって学校のあり方について考え協力し合うのは当然のことだと思います。なぜなら、例えば、通学路や学校周辺の安全が損なわれることは、同時に、地域が危険になることも意味するからです。また、いじめ等で学校が荒れれば、その学校に子供を行かせたくない家庭は他に引っ越すようになりますから、結果として地域の衰退につながります。逆に「通学路等も含めて安全な学校=安全な地域」「楽しい学校=楽しい地域」と言っても過言ではないのですから、「地域と共にある学校づくり」を私達は進めるべきと考えます。
しかしながら、静岡県教育委員会の調査(下表)でも明らかなように、静岡県では、学校、地域、住民の関係は希薄になってきており、「地域と共にある学校づくり」が進んでいるとは言えない状況です。また、本年度の全国学力テスト小6国語Aで静岡県は全国最低となりました。「地域と共にある学校づくり」が学力も向上させることは全国で実証されています。そこで昨年12月10日の一般質問で「県は具体的な目標値と独自の支援策を掲げてコミュニティ・スクールの導入に努めるべき」と提言しました。
※学校・地域・住民の関係は、ますます希薄化
私達大人は、新しいことをするのにどうしても慎重になってしまいます。莫大な費用が掛かるのなら拙速なことはできません。しかし、コミュニティ・スクールそのものはあくまでも学校づくりの仕組み、話し合いの場に過ぎません。慎重な余り何も出来ないまま子供達の卒業を迎えるのではなく、今すぐ行動することが私達大人の義務だと考えます。
今こそ、コミュニティ・スクールの可能性を、私達大人同士で考えようではありませんか!結果としてコミュニティ・スクールが実現しなかったとしても、積み重ねた話し合いや努力は、きっと別の形での「地域と共にある学校づくり」につながるはずです!
お読み下さり、ありがとうございます。