Garbanzo blog

政治経済と音楽のブログ。
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文脈主義という言葉遊びに興じている暇はない

2010-11-22 19:11:53 | 政治

仙谷官房長官が述べた「暴力装置」発言で一部の人々がびっくりする位騒いでいる。
世界トップクラスの軍事費がかかっている自衛隊が暴力装置でなくて一体何だというのか。
仙谷氏は直後に「空気を読んで」謝罪をして発言を引っ込めたが、
なぜ謝罪したかと問われると「実力組織と言うべきだった」と述べている。

正直言ってやりとりの全てが意味不明過ぎる。
野党とは言葉遊びでツッコミを入れる暇人の集まりなのだろうか。
自衛隊も警察も(もちろん海上保安庁も)
どこからどう見ても暴力組織であり、
国家は暴力装置たる軍隊や警察を文民統制によって独占しコントロールする事が主権として求められる。
そんな事はロクに社会学など学んだ事も無い僕ですら知っている。

その後に自民党の石破茂氏も過去に「暴力装置発言」をしていた事を指摘されたが、以下のように弁解している。


「・・・原典はマックス・ウエーバーの「職業としての政治」なのですが、
外国語による著作を引用するときは、原文にあたらないと、訳語のニュアンスで誤解を招き かねないので、
これからもっと私も注意しなくてはなりません(ウエーバーの著作には他にも「装置」という訳語が多く出てきます)。

私の発言はあくまで政治学上の定義を引用したうえで、
「何故北朝鮮で、あのようなテロ行為が起こるのか」を論じたものであり、
国会において、自衛隊を、名指ししたものではありません。

しかし、政治の側が、「ことに臨んでは身の危険を顧みず」国を守る責務を黙々と果たす方々に対する敬意を示しつつ、
わが国における「自衛隊とは何か」を正面から論じてこなかったこと自体が、大きな問題なのだと思っています ・・・」



これが言葉遊びでなくて何だというのだろう。
最後に妙なフォローを入れているが正面から論じてこなかったのは自民党なのだから結局はトートロジーだ。
それにしても彼は自衛隊は軍隊ではないから暴力装置でないとでも思っているのだろうか。
いずれにせよどう見ても軍隊(少なくとも暴力組織)である自衛隊を「法律上は違うものだから」などという
「本音」と「建前」を理解してくれるのは一部の日本人と占領国だった米国だけだ。

今回の騒ぎを見ると「暴力装置」という単なる専門用語に過剰反応しているナイーヴな人々の内
「ウェーバーが使っていた学術用語かもしれないけど
政治家がこんな場面で使うなんて空気読めてない」という、
国家的主権とは何かという本質的なアジェンダと関係のない所での文脈的解釈を非難するケースがかなりあった。
こんな愚かな人々のレベルに政治を「合わせ続けて」きたのだとしたら、今のような状況に至るのは無理もない所だろう。
問題の核心に迫らずに文脈と言葉遊びに執着する様は「女に古いで姑とはけしからん」などと
愚にもつかない事を言い出すエセフェニミニストと同レベルの恥知らずな醜態である。

それにしてもこの経済危機の今に至っても政局争いという権力闘争に汲々とする野党には絶望させられる。
民主もグダグダだが、そのダメっぷりを正せない野党陣営も本当にどうしようもない。



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