見出し画像

ぶらり旅スローライフを楽しむ

コロナ禍で根強い生活者の節約志向 消費を動かす鍵は「ネガの贅沢」か【気になるNEWS特番】

コロナ禍で根強い生活者の節約志向 消費を動かす鍵は「ネガの贅沢」か
2021/10/22 15:00 (マネーポストWEB)



 日本銀行が9月に公表した「資金循環統計」というレポートに、気になるデータが載っていました。なんと、家計の金融資産が増加しており、過去最高にのぼっているとのこと。その額、およそ1992兆円(2021年第2四半期)。内訳をみると、現金・預金が約半分を占め、1072兆円。こちらも過去最高の金額に達しているそうです。平たく言うと今、日本の家計には最も多くのお金が蓄積されている、ということになります。

 コロナ禍の影響で、昨年から今年にかけて、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発出されていた期間は相当なものになりました。その間、外食やレジャーをはじめとする消費は落ち込んでおり、過去最高額の家計金融資産はまさに「コロナ禍でお金を使いたくても使い途がない……」という、消費意欲にフタをされた状況の現れとも言えそうです。

 一方で、コロナ禍以前から、低価格で手軽なファストファッションは好調。100円均一の割安な商品もよく売れています。他にも、買い物等で得られるポイントを効率的に貯める・使う「ポイ活」の盛り上がりなどを考えると、そもそも意識としては「あまりお金を使いたくない」気持ちが根強くあって、それが家計金融資産の着実な増加を後押ししているようにも思えてきます。

 10月に入り、緊急事態宣言は全面解除となりました。これで抑制されていた旺盛な消費意欲にエンジンがかかるのか、はたまた節約意識が根強く残っていくのか。今後の家計と消費を考える材料のひとつとすべく、生活者の「贅沢」と「節約」に関する意識調査を行いました(※調査概要は文末に記載)。

コロナ禍は節約ができて好都合?根強い節約マインド

まず自分の消費スタンスについてザックリと、贅沢したいほうか、節約したいほうか、どちらに近いかを聞いたところ、以下の結果になりました。

贅沢をしたいほうだ:51.1%
節約をしたいほうだ:48.9%

 結果は見事に拮抗。びっくりするほど僅差です。なお男女別でもその傾向は同様です。

男性:贅沢49.5%、節約50.5%
女性:贅沢52.6%、節約47.4%

 若干、贅沢したいほうだという女性の割合が多いようですが、そこまで一方的な差ではありません。さらに、贅沢と節約に対する考え方を色々な角度で聞いてみたところ、以下のような結果になりました。

お金をかけなくても、贅沢な暮らしはできると思う:66.1%
節約をしても、暮らしの満足度は下がらないと思う:69.4%
コロナ禍の状況下は、節約ができて自分には好都合だ:53.1%

 興味深いのは、「お金をかけずとも贅沢はできる」「節約しても満足度下がらない」という意識の高さ。結局、贅沢へのスタンスも含めて「積極的にお金を使う必要はない」と考えている人が多いのでしょうか。コロナ禍は節約できて好都合との意見も半数を超えました。

 では、贅沢と節約、それぞれの反動について、どう考えているのでしょうか。

贅沢をしたときは、そのぶん別の何かを節約・我慢する:71.7%
節約をしたときは、そのぶん別の何かで贅沢・奮発する:50.5%

 こちらの2つの結果を比べると、「節約したぶん贅沢しよう」という気持ちよりも、「贅沢したぶん節約しよう」という気持ちが全体として強く、やはり、なるべくお金を使わないことに意識が引っ張られているように思われます。こうした志向は、個人の問題だけではないようです。

社会全体はもっと贅沢をすべきだと思う:36.0%
社会全体はもっと節約をすべきだと思う:44.4%

 社会全体として現状よりもっと節約すべきという考え方が、贅沢すべきという考え方を上回る結果に。回答理由までは聞いていませんが、「節約は良いこと」→「社会もそっちへ向かうべき」という意識が垣間見える結果となりました。

“定番”から“修行”まで、節約術あれこれ

 ここまでの定量データを振り返ると、最初の「贅沢したい」と「節約したい」の結果こそ半々になりましたが、意識をいろいろと見れば、贅沢よりは節約に向かうベクトルが強いのではと思える結果に。では実際のところ、皆さんは日々どんな節約を行っているのでしょうか。自由回答で答えてもらいました。

 まず、多くの人が挙げたものをみると、

・外食をしない・減らす/弁当・水筒持参する/自炊する
・こまめに電気を消す/節電する
・風呂の水を使う/節水する
・安い店で買う/特売時に買う
・まとめ買いをする
・ポイントを貯める(ポイ活)
・家計簿をつける

 などなど、並んだのはまさに「王道」と呼べそうな節約術。生活で必ずかかってくる食費や水道光熱費の削減、安い店をチェック、必要なものをまとめ買い、さらにポイントもうまく貯めて……と、このあたりの基本的な節約術は、今も昔もあまり変わっていない印象を受けます。

 また、他の回答を含めて興味深かったものを挙げると、

・衝動買いを防ぐために、クレジットカードやキャッシュカードは財布から抜いておく(男性20代・大阪府)
・電気製品のコンセントは外しておく。お風呂のお湯が出る前の水をペットボトルに入れてトイレで使う(女性50代・東京都)
・パンは手作りする。家族はリビングに集中して、ムダな電気は使わない(女性50代・愛知県)

・お風呂は入らずシャワーのみ。エアコンじゃなく、扇風機。電気はつけず、テレビの明かりのみで生活(女性50代・東京都)
・冷蔵庫の中の食材が空に近くなってから、買い物に行く(女性60代・愛知県)

 キャッシュレスの時代にあえてカードを財布から抜いたり、家電のコンセントを外しておいたりと、ちょっと不便そうに思えるものも……。ある種、生活が「修行」であるかのように、根気がいりそうな雰囲気が漂っています。とはいえ当人たちにとっては、節約のために自らに修行を課し、それを乗り越えることにむしろ楽しさや達成感を味わっているのかもしれません。贅沢とはまた別の楽しさ、筋トレのようなストイックな快楽が、節約マインドの強さの根底にあるのでしょうか?

コロナ禍は「ネガの贅沢」で消費が動く?

さて、ちょっと節約に寄せた話が多くなってしまいましたが、コロナ禍の先の経済活性化のためには、贅沢マインドの喚起こそ必要になるはず。というわけで、「贅沢したい・してもいい」と感じるのはどんな時なのか、寄せられた自由回答をみていこうと思います。

 まず、多くの人が挙げたものをみると、

・給料日/ボーナスが入った時
・臨時収入があった時
・自分や家族の誕生日や記念日
・旅行に行った時
・仕事や家事を頑張った時

 回答が集中したのは、収入があった日や記念日など、ポジティブな要因。手元のお金が増えたり、良いことが起きたりすれば、財布のヒモが緩むのは自然な作用でしょう。このあたりは今も昔も共通していそうです。

 ただ一方で、こんなネガティブ要因をあげる声もありました。

・育児に疲れ果てた時(女性20代・東京都)
・ストレス抱えてどうしようもなくなった時(男性20代・千葉県)
・嫌なことがあった時(女性30代・千葉県)
・仕事でクタクタになった時(男性30代・神奈川県)
・時間や体力、精神的に限界を感じた時(女性30代・大阪府)

 ストレス、疲労、精神的な限界など、いわば負の感情が贅沢への引き金になるとの声も意外と多く寄せられた印象です。思い切った贅沢をして、嫌な出来事・気分を断ち切りたい!という心の作用によるものでしょうか。

 贅沢したいと感じる要因ごとに、「ポジの贅沢」、「ネガの贅沢」と分けられるのだとすれば、“我慢”や“不自由”や“理不尽”を感じる機会の多いコロナ禍の昨今は、「ネガの贅沢」が呼び起こされやすい環境であり、消費を動かすチャンスがある、とみることができるのかもしれません。

 政治体制も刷新され、緊急事態宣言も久々に全面解除となるなど、大きな変化とともに始まった下半期。消費に対するムードも変わり、分厚く横たわる節約マインドと積み上がった家計資産にも転機が訪れるのか。注意深くみていきたいところです。

◆レポート/三矢正浩(博報堂生活総合研究所 上席研究員)

〇調査概要
【調査地域】首都40km圏、名古屋40km圏、阪神30km圏
【調査期間】2021年9月2〜6日
【調査対象者】20〜69歳の男女1,500人
【調査方法】インターネット調査

◇関連記事
  • 老後資金はいくら必要?足りない場合の生活と今からできる対策は
    (ハルメクWEB) 07:50
  • 年340万円貯めた人が「がんばらない」6つの意外なこと
    (サンキュ!) 10月21日 21:20

節約 日本銀行 外食 緊急事態宣言 まん延防止


ブログ村ランキングに参加しています
バナーをクリックして応援お願いします
PVアクセスランキング にほんブログ村


おすすめのサイト


☟一日一回クリックして応援お願いします☟

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「気になるNEWS」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事