極私的映画論+α

+αは・・・日記です(^^;
最近はすっかり+αばかりになってしまいました(笑)

永遠の0 (2013) 144分

2013-12-21 20:19:41 | 日本映画(映画館)
永遠の0 (講談社文庫)
百田 尚樹
講談社



 司法試験に落ちて進路に迷う青年、佐伯健太郎。ある日、今の祖父とは血のつながりがなく、血縁上の祖父が別にいることを知る。その実の祖父の名は、宮部久蔵。太平洋戦争で零戦パイロットとして戦い、終戦直前に特攻出撃により戦死していた。そこで宮部について調べ始めてみると、かつての戦友はみな口を揃えて宮部を臆病者と非難した。天才的な操縦技術を持ちながら、生きて還ることに執着した腰抜けだと言うのだった。にもかかわらず、なぜ宮部は特攻に志願したのか。やがて、ついに宮部の最期を知る人物に辿り着く健太郎だが…。


 映画館 ★★★★☆


 期待を裏切ることのない素晴らしい作品でした。私は岡田君の減量・・・たぶんメイクだけではないと思うんですね・・・に驚かされました。また山崎監督のVFXが素晴らしく、戦闘シーンも迫力満点でした。

 私は原作の文庫を読んでいませんが、原作のコミック版は読みました。そのコミックでさえ感動させてくれましたが、映画の方もいい出来でした。

 ただ・・・
私は細かい性格なので、ちょっと色々突っ込みたくなるんですね。
この物語の「現在」は2004年です。主人公姉妹たちが祖父のことを取材する「特攻隊の生き残り」たちは、終戦が1945年なので、当時二十歳で終戦を迎えたとしても、80歳なんですね。平幹二朗、山本學、橋爪功、田中泯・・・なかでも田中泯が設定上一番年上なんです。青年期を新井浩文が演じていましたし。なんてことを計算しながら見るのはやめましょう(笑)

 新しいタイプの反戦映画ですね。
私は勉強不足で特攻隊は志願するということを初めて知りました。志願しなかったら死ななくていいわけです。しかし武士(もののふ)たちは志願することを潔しとしたんですね。劇中でも主人公と同い年の若い世代の男の子が「特攻隊って自爆テロとおなじじゃない?」などと言ってましたが、考えようによってはそう感じる人がいても全くおかしくはないと思いました。

 夏八木勲の最後の仕事は昨年10月~12月に放送されたドラマ「ゴーイング・マイホーム」でしたが、一般公開時が仕事だとすれば、この映画なのかもしれません。亡くなったのは今年の5月ですが、「永遠の0」での姿は「ゴーイング・マイホーム」よりもずいぶん元気そうに見えました。この映画、少なくとも1年以上前にはほとんど出来上がっていたということでしょうか。

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5 コメント

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Unknown (シウ)
2013-12-21 20:50:17
試写会で見せていただいて
すごく感動したのを覚えています。
で、特攻隊を自爆テロと言ってしまう若者に反感をおぼえてしまう感じはありますが
それは物語に感情移入しすぎて冷静ではいられなくなったということですよね。
しんちゃんもおっしゃる通り、自爆テロという考え方もあるのが当然ですし、確かでもあります。

原作を読みたいのですが、kindleになってなくて・・・

映画も公開になったのでもう一度見たいと思ってます。
Unknown (しんちゃん)
2013-12-21 21:27:00
★シウちゃん
やはり身内にそういう人がいる人といない人、特にこの映画の場合主人公のおじいちゃんなわけで、おじいちゃんがテロリスト呼ばわりされたら怒るのは当たり前です。

本来は、ちょっと危険な思想かもしれませんが、現在の我々の生活が豊かなのも、先人たちのおかげなんですよね。靖国に眠る英霊のお陰です。

そこを主人公の彼も冷静に説明できたら良かったですが(笑)
こんばんは (kazu)
2013-12-23 23:37:04
志願制でも雰囲気的に
志願しないといけないようになるのでしょうね。
なるほど年齢計算しながら見ると
ほんと突っ込みたくなりますね。
Unknown (しんちゃん)
2013-12-24 06:59:26
★kazuさん
その辺りが「自爆テロ」って若い世代に思われる所以かもしれませんね。

 特攻隊って赤紙と同じような感じなのかと思ってました。
日本インターネット映画大賞運営委員会と申します (日本インターネット映画大賞運営委員会)
2013-12-29 21:08:33
日本インターネット映画大賞運営委員会と申します。当方では第18回日本インターネット映画大賞を開催しております。もし宜しければ概要(http://www.movieawards.jp/)を読んで頂きまして投票(締切1月16日)のほど宜しくお願い致します。

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