
サクラと名づけられた犬がもらわれてきた長谷川家は、みんな仲のいい5人家族。次男の薫にとってスポーツマンで人気者の兄・一はヒーローのような存在であり、それは自由奔放で超美形な妹・美貴にとっても同じだった。そしてそんな長谷川家に、ある日突然あまりにも大きな試練が訪れるのだったが…。
映画館 ★★★☆
原作の「さくら」は随分前に読みました。その時の記事がこちら。12年半も前に文庫化されたものが映画化という例はなかなかないのですが、この映画の設定年代もその当時に合わされているみたいです。
男の子2人と女の子1人の兄弟の、「性への目覚め」を大きなテーマにはしていますが、末っ子の娘ちゃんは長男くんが大好きなので、長男くんの彼女に盗られちゃうことを恐れて。。。ってのが、すごく大きな話の柱になっています。あくまでも結果論ですが、娘ちゃんがあんな「イケズ」をしなければ、悲劇は起きなかったかもしれません。お兄ちゃんのことが好きすぎてだんだん壊れていく娘ちゃんの表情の変化には背筋が凍る思いがしました。
長男を吉沢亮、次男で主役が北村匠海、末っ子を小松菜奈が演じていますが、面白いことに劇中長男と次男は年子、次男と末っ子は3,4歳違う設定ですが、実年齢で言えば、吉沢が1993年生まれの学年、北村が1997年生まれの学年、小松が1995年生まれの学年です。細かいようですが、やはり生まれ年よりも学年にこだわりたいわけで、小松は北村よりも2学年上なのに、3学年ほど下の役です。北村よりも若い売れっ子女優さんは何人もいますが、あの難しい役はやはり小松菜奈じゃないとこなせないかも。
撮影場所は大阪の南の方・・・堺市や和泉市あたりかなと思っていましたが、エンドロールで山梨県の文字が。
一番驚かされました(笑)