極私的映画論+α

+αは・・・日記です(^^;
最近はすっかり+αばかりになってしまいました(笑)

告白 (2010) 106分

2010-06-12 16:40:32 | 日本映画(映画館)
告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)
湊 かなえ
双葉社

このアイテムの詳細を見る



 とある中学校の終業日。1年B組の担任・森口悠子は、ある告白を始める。数ヵ月前、シングルマザーの森口が学校に連れてきていた一人娘の愛美がプールで死亡した事件は、警察が断定した事故などではなく、このクラスの生徒、犯人Aと犯人Bによる殺人だったと。そして、少年法に守られた彼らを警察に委ねるのではなく、自分の手で処罰すると宣言するのだった。


映画館 ★★★★


 原作の魅力を損なうことなく、しかもある種原作以上に嫌な気分を味わせてくれました(笑)変な言い方ですが、この原作を読んだ時に、とてつもなく嫌な気分になったわけで、だからこそ面白いという変な原作でした。

 本来こういうお話は、犯行に至った少年に対する哀れみや同情を前面に押し出し、少年を犯行に至らせた周りの環境こそが悪いようなお話になるんですが、この「告白」に関して言えば確かに彼を犯行に至らしめた境遇を哀れに思う、そういった場面も見えるんですが、あくまでも悪は悪として罰せられるんですね。私自身はやはり15歳未満(中学生以下)の子どもの犯罪は周りの大人が悪いって思うんです。現実に起こった過去の悲惨な事件でも、やはり親の責任だと思うんですね。もちろん先天的な心の病ってこともありえるかもしれません。

 が、この物語はそういうことを一切認めません。それはこの物語のヒロインであるシングルマザーの女性教師の目線からかもしれません。だからといって、被害者のヒロインの行動がすべて納得できるわけでもなく、「おいおいそりゃやりすぎやろ?」なんて気持ちも同じように芽生えます。

 原作では第一章の女性教師の「告白」は淡々と語られ、教室内の喧騒はあまり感じられませんでしたが、映画では「おいおい・・・いくらなんでもそこまでは酷くないだろ?」って感じの学級崩壊がみられます。せめて携帯は登校の時に預かるべきです・・・って話じゃないんだけどね(笑)

 まあ、いろいろな意味でたくさんの人に観てもらいたい映画です。その映像があまりにも過激なゆえにR15+になったのが残念でなりません。そしてブルーがかったとても美しい映像でしたが、ちょっとスローモーションとアップの多用が気になりましたが。

コメント (2)   トラックバック (17)   この記事についてブログを書く
« およそ4ヶ月ぶりに | トップ | 四十九日 »
最近の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
そう。 (しまりす)
2010-06-14 08:56:39
本当に嫌な話でしたよね。
読んでいてもどんどん暗い気持ちになり。
でもあーいう静かな本が
どうやって映画化されたのかにはちょっと興味ありです。

最も同じことが私に起きたら
間違いなく分かりやすい復讐を
してしまいそうですが、ね。

松たか子というのは
なかなかナイスなキャスティングだったと思いますが
どでした?
うんうん (しんちゃん)
2010-06-14 12:41:19
★しまりすちゃん
原作をそのままに映画化してあります。
もちろん、第一章のモノローグなんて、学級崩壊の喧騒の中で行われてるので、ちょっと違う感じ・・・っていうか、より「やな」感じに仕上がっています(笑)

松たか子はやはり凄い女優だよ。
若手(?)ではやっぱ一番かも。

コメントを投稿

日本映画(映画館)」カテゴリの最新記事

関連するみんなの記事

17 トラックバック

中島哲也監督 「告白」 (映画と読書とタバコは止めないぞ!と思ってましたが…死にそうになったので禁煙か?)
告白 - goo 映画 公式サイト⇒http://kokuhaku-shimasu.jp/index.html 【あらすじ】 女教師・森口悠子の一人娘・愛美が、森口の勤務する中学校のプールで溺死体にて発見。 森口は終業式後のホームルームにて「私の娘はこの1年B組生徒二人に殺されたのです」と衝撃の...
映画『告白』(お薦め度★★★★) (erabu)
監督・脚本、中島哲也。原作、湊かなえ。2010年日本。R15 指定。ヒューマンサ
告白 (だらだら無気力ブログ)
2009年の本屋大賞に輝いた湊かなえの同名ベストセラーを基に、愛する娘が 自分の教え子に殺された中学校の女性教師がその教え子に復讐する様を 描いたサスペンスドラマ。 『ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~』の松たか子を主演に迎え、『パコと 魔法の絵本』の中島哲也監...
告白 (Akira's VOICE)
命を知るための課外授業。  
「告白」 人間の本質は自己中心性 (はらやんの映画徒然草)
ほんとすごい作品だと思う。 本作に登場する登場人物は子供から大人までほとんどが自
映画鑑賞記「告白」 (けちけちオヤジのお気楽ダイアリーズ)
鑑賞日:10.06.16 鑑賞場所:シネマイクスピアリ 告白が、あなたの命につきささる <ストーリー> (cinemacafe.netより引用)  ある中学校、雑然とした教室。終業式後のホームルーム。1年B組、37人の13歳。教壇に立つ担任・森口悠子(松たか子)が語り出...
劇場鑑賞「告白」 (日々“是”精進!)
告白「告白」を鑑賞してきました2009年の本屋大賞に輝いた湊かなえの同名ベストセラーを「嫌われ松子の一生」「パコと魔法の絵本」の中島哲也監督が映画化した戦慄のエンタテイ...
告白 (★YUKAの気ままな有閑日記★)
苦手な分野の話だと踏んで、2009年本屋大賞を受賞した湊かなえさんの原作は未読。映画もノーチェックで観る気はなかったが、評判がいいようなので、悩みに悩んだ挙句恐る恐る観に行ってみた―【story】とある中学校の1年B組、終業式後のホームルームで、担任の森口悠子(...
『告白』 (京の昼寝~♪)
  □作品オフィシャルサイト 「告白」□監督・脚本 中島哲也□原作 湊かなえ□キャスト 松たか子、木村佳乃、岡田将生、西井幸人、下村直樹、橋本愛■鑑賞日 6月13日(日)■劇場 チネチッタ■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)<感想> ...
告白 (C'est joli~ここちいい毎日を~)
告白’10:日本 ◆監督:中島哲也「嫌われ松子の一生」「下妻物語」◆出演:松たか子、岡田将生、木村佳乃◆STORY◆女教師・森口悠子の3歳の一人娘・愛美が、森口の勤務する中学校のプールで溺死体にて発見された。数ヵ月後、森口は終業式後のホームルームにて「私...
『告白』 はじけたのは何か? (映画のブログ)
 「私には判っている。」  『告白』の登場人物たちが、何度か口にするセリフだ。  「私には判っている。」  そう云いながら、判ってい...
映画「告白」(ネタバレ注意) (MAGI☆の日記)
映画「告白」を見てきました。同じシーンを違う視点で繰り返すことによってどうして犯罪が起こったのか、なぜ少年は殺人を犯したのかなどの動機が明らかになっていったので個人的に...
告白 (松たか子さん) (yanajun)
映画『告白』は、『嫌われ松子の一生』、『パコと魔法の絵本』などで有名な中島哲也監督が、2009年本屋大賞を受賞した湊かなえ氏の同名小説にほれ込んで映画化した作品です。 松たか子さんは、主演の教師・森口悠子 役で出演しています。 先日、劇場に観に行きました。 ...
【映画】告白 (新!やさぐれ日記)
▼動機 バカにしに ▼感想 驚くほど良く出来た映画化 ▼満足度 ★★★★★★☆ いいかも ▼あらすじ とある中学校の1年B組、終業式後の雑然としたホームルームで、教壇に立つ担任の森口悠子(松たか子)が静かに語り出す。「わたしの娘が死にました。警察は事故...
告白 (映画的・絵画的・音楽的)
大評判の『告白』をTOHOシネマズ日劇で見てきました。 (1)この映画の原作本である湊さかえ氏の同名の小説は、一昨年の『週刊文春』の「ミステリーベスト10」で第1位であり、また本屋大賞をも受賞していますから、いつもだったらとっくに読んでいるところなのですが、なぜ...
映画「告白」 (itchy1976の日記)
映画「告白」公式サイト 映画「告白」映画情報(eiga.com) ○作品情報(eiga.comより) 監督・脚本:中島哲也 プロデューサー:石田雄治、鈴木ゆたか、窪田義弘 原作:湊かなえ 撮影:阿藤正一、尾澤篤史 照明:高倉進 美術:桑島十和子 製作国:2010年日本映画 上映時間:1...
告白 (銀幕大帝α)
10年/日本/106分/学園サスペンス・ドラマ/R15+/劇場公開 監督:中島哲也 原作:湊かなえ『告白』 脚本:中島哲也 主題歌:レディオヘッド『Last Flowers』 出演:松たか子、木村佳乃、岡田将生、西井幸人、藤原薫、橋本愛 <ストーリー> 「生徒に娘を殺され....