極私的映画論+α

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英国王のスピーチ (2010) THE KING'S SPEECH 118分

2011-03-19 19:14:16 | 外国映画(映画館)
 英国王ジョージ5世の次男ジョージ6世は、幼い頃から吃音というコンプレックスを抱え、人前に出ることを極端に恐れる内向的な性格となり、成人してからも自分を否定し続ける人生を送っていた。吃音を克服すべく、何人もの言語聴覚士の治療を受けるものの一向に改善の兆しは見られない。そんな夫を心配する妻エリザベスが最後に頼ったのはスピーチ矯正の専門家というオーストラリア人のライオネル。彼は王子に対しても遠慮のない物言いで次々と風変わりな治療法を実践していく。


 映画館 ★★★☆


 私はボランティですが一応「長」がつく役について幾年月(笑)この映画の主人公と比べるのはもちろんおこがましいんですが、未だにうまく話せません。考えていたことの半分も言えるかな?とにかく吃音ではありませんが噛み噛みな私です。

 この映画を観るにあたって色々調べてみましたが、ジョージ6世は現エリザベス女王のお父さん。こういった実在の人物の映画化は・・・って、エリザベス女王自身が「クィーン」で映画化されてるわけで、まずはイギリス王室の懐の深さを思い知らされました。ただ・・・私は日本の皇室には望みません。毎週土曜の早朝の皇室番組だけで十分です。

また彼がどうして吃音になったかといえば・・・それはそうならざるをえないと思われるほどの「虐待」が「将来の国王の弟」に行われてきたわけで。

 以前から実在の人物を扱った映画は基本的にあまり好きじゃないんですね。その関係者が全てこの世から居なくなったらまだOKでしょうが、やはりその関係者に気遣いをして描けたいことが全て描け無いと思うからです。そして、この映画もアカデミー最優秀主演男優賞を獲得しましたが、この10年でも実在の人物を演じた役者が最優秀を獲得した例があまりにも多いと思うんですね。ちょっと挙げてみますと、

☆最優秀男優賞
2004年 ジェイミー・フォックス 『Ray/レイ』
2005年 フィリップ・シーモア・ホフマン 『カポーティ』
2006年 フォレスト・ウィテカー 『ラストキング・オブ・スコットランド』
2008年 ショーン・ペン 『ミルク』

☆最優秀女優賞
2002年 ニコール・キッドマン『めぐりあう時間たち』
2003年 シャーリーズ・セロン『モンスター』
2005年 リース・ウィザースプーン『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』
2006年 ヘレン・ミレン『クィーン』
2007年 マリオン・コティヤール『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』
2009年 サンドラ・ブロック『しあわせの隠れ場所』

 もちろん「事実は小説よりも奇なり」なわけなのですが、まったく何も無い状態から物語を生む、もしくは脚本を書くことと比べたら、事実の映画化はその評価を多少マイナスしてもいいんじゃないかと思うのですが。

 とまぁ、ちょっとマイナスな面ばかり書いてしまいましたが、この作品はそういった面をはるかに凌ぐ作品でした。ただ、その分を計算しても70点かな。やはり「事実の映画化」「実在の人物の映画」は基本的に好きじゃありません・・・って言いながらもやっぱ今後も観るんだろうなぁ。

 

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