極私的映画論+α

+αは・・・日記です(^^;
最近はすっかり+αばかりになってしまいました(笑)

花芯  (2015)95分

2021-02-22 20:48:08 | 日本映画(DVD・TV)





 親が決めた許嫁の雨宮と結婚し、息子をもうけながらも、いまだ愛情を知らない園子。転勤の夫について京都へ移り住んだ彼女は、夫の上司である越智と出会い、一目で心奪われる。それは園子が生まれて初めて知る恋というものだった。自らの感情に戸惑いつつも、もはやそれを押し殺して生きていくことが出来なくなってしまう園子だったが…。


 日映専 ★★★☆


 朝ドラ主演女優で、いわば清純派の村川絵梨が「自分の欲望に正直」な女を演じて、その節操の無さが潔く気持ちいいくらいです。戦争と敗戦が彼女をそうさせたのかもしれませんが、この映画の冒頭から終始「能面」のような表情を浮かべます。親の決めた結婚で愛していない人と結ばれるわけですが、当時はこういう結婚が多かったのでしょう。いわゆる恋愛結婚がお見合い結婚を上回るのは1960年代なかばです。この「花芯」の舞台は1940年代なかばなので、お見合い結婚が恋愛結婚の3倍は多かった時代です。

 劇中に「自由恋愛」って言葉も出てきますが、好きな人と結婚できない時代の話という大前提を理解できないとこのお話にはどうしても否定的な気持ちになるでしょう。自由奔放な恋愛観のようにも感じますが、夫以外との恋愛はもちろん当時は信じられないわけで、瀬戸内寂聴(当時は瀬戸内晴美)はエロ小説であるとの批判にさらされ、批評家より「子宮作家」とレッテルを貼られることになります。1958年はやはり随分昔のことのようですね。

 ヒロインが悪ぶれることなく、夫以外の男性と性交渉を重ねるという「潔さ」がなかなか素敵です。

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