慶応3年(1867年)。大政奉還により江戸幕府は終焉を迎え、諸藩は東軍(旧幕府軍)と西軍(新政府軍)に二分されていく。慶応4年、ついに戊辰戦争が始まる中、越後の小藩、長岡藩の家老・河井継之助は、どちらの軍にも属さない武装中立を目指し、近代兵器の購入を進めながらも、民の暮らしを守るために戦争を回避しようと尽力するのだったが…。
WOWOW ★★★
実在の長岡藩家老 河井継之助をモデルに、司馬遼太郎が書いた小説「峠」を映画化したもの。私は原作を読んでいませんが、物語を早く進めるために、言葉は悪いですが中身が無いような気がします。
実在の河井継之助の行動や思想はおいておいて、映画で見る主人公はめちゃ先進的な考えとともに、旧態然とした考えもあり、そういう意味ではバランスが取れているとも思いました。
いくら最新鋭の武器を手に入れてたとしても、新政府軍に勝てるわけがないと思っていたはずですし、自分の説得で新政府軍が戦いを回避シてくれると思っていたのでしょうか。
戊辰戦争の一場面である北越戦争を舞台にしていますが、会津藩の白虎隊ほど知られていないところに司馬遼太郎も創作意欲が増したとも思われますが、時代の徒花という言葉で片付けたくはないはずです。
ただ・・・「儀」のため「意地」のためとは言え、藩のTOPの考えで、裏切り者と呼ばれても、新政府軍側に寝返る・・・いや、やはりそういう事はできなかったことこそが悲劇たる由縁なのでしょう。
実際の河井継之助は足に銃弾を受け、それが悪化し破傷風で亡くなったそうです。
どうせなら、戦って死にたかったでしょうね。
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