独立して2年目となるカメラマンの東麟太郎は、父の葬儀のために久々に故郷に戻ってきた。通夜の準備が進む実家で、突然姉と母が揉め始める。母が通夜ぶるまいの弁当を勝手にキャンセルし、自分でつくると言い出したのだ。集まった親戚一同にも戸惑いが広がる中、最初に出てきた一皿は、一見何の変哲もない目玉焼き。しかし、それを目にした麟太郎の脳裏には、ある記憶が甦るのだったが…。
WOWOW ★★★★
私はこの映画をなんの情報もなく。。。もちろん、父親の通夜の夜のお話ということだけはわかっていましたが、その程度の知識で観たものだから、何度も驚かされました。
父親が永瀬正敏、母親が斉藤由貴、長男が窪塚洋介、次男が染谷将太、長女が戸田恵梨香、長女の少女時代が森七菜となかなか豪華なキャスティングです。
余り書くとネタバレに成るので、重要なことを一つだけ(笑) 重要と言っても物語の核心で有りながらもネタバレではないと信じて書きますが、普通は通夜ぶるまいは仕出し屋さんで注文して一族郎党で食べるものですが、今回は母親がすべて手作りするということ。一番最初に出てきたのは目玉焼きです。最後はすき焼きだったかな(笑)
で、これは母親が言うのには「故人の遺言です」ってことなわけで、遺言で通夜ぶるまいのメニューまで指定するかな?なんて疑問に思いながらも、たしかにこの料理群は父親の「遺言」なんです。このあたりの謎を楽しむのもいいでしょう。
また、父親と長男の間で話し合いがあって、その次の日長男が家を出ると宣言し、家を出ます。
このあたりの謎が本当の最後に母親の口から明かされるわけで、これはなかなか引っ張られます(笑)
いろいろな家庭料理が出てくるのでとても美味しい映画ですし、またちょっぴり塩味の効いた映画でもあります。