封印作品の謎 安藤健二著

　以前私は「放送禁止映像大全」と言う本を紹介しました。
これは撮影当時はＯＫ（もちろん撮影当時でも自主判断で放送が差し止めされたものもありますが）だったものが、後の社会情勢や世論などの流れで放送もしくは映像ソフトとして「人の目に触れる」ことができなくなった作品の紹介した本です。どういった理由で『封印』されたかと言うことも詳しく解説されていました

　今日紹介する本も同じような内容なんですが、映像に限らず、漫画などにも及んでおり、より詳しい経過が書かれています。
　作者はとても若いです・・・って行っても今年30歳かな？
私たちおっさんが固い頭で「常識やん！」って思うことも、作者の素直な疑問でこの本は成り立っていると思います


　2冊の中で
★ウルトラセブン　第12話
★怪奇大作戦　第24話
★映画ノストラダムスの大予言
★キャンディキャンディ
★オバケのＱ太郎　　　　　などなどが紹介されています

　その封印理由にはもちろん納得いくものもありますし、過剰反応じゃ？などと感じるものもあります。また「キャンディキャンディ」や「オバケのＱ太郎」が今どうして読めないのかなどの理由も書かれています。この2作品いついては本当に残念で、特に「オバケのＱ太郎」に関しては著者でもある藤子・F・不二雄氏が亡くなってるために、本当にどうすることもできないんだなぁ・・・って思わされます

　表現者の自由は保障されてしかるべきだとは思います
もちろん、後々にＮＧになってしまうものもありますが、私たちは表現者たちにもっともっと素晴らしいものを求めていくことが彼らへの励ましになると信じています