極私的映画論+α

+αは・・・日記です(^^;
最近はすっかり+αばかりになってしまいました(笑)

亜人 (2017) 109分

2017-10-07 18:10:53 | 日本映画(映画館)

 病気の妹を救うために研修医となった永井圭だったが、ある日突然、トラックに轢かれてしまう。しかし死亡したと思われた圭は息を吹き返し、国内3例目の亜人であることが発覚する。圭は亜人対策を進める厚生労働省の亜人管理委員会に捕らえられ、非人道的な実験の実験台にされてしまう。そんな圭の前に、国家に対しテロを繰り返す最凶の亜人・佐藤が現われ、施設から救い出される。圭を仲間に取り込もうとする佐藤に対し、彼の思想に与することができず、やがて人類の側に立って佐藤と敵対していく圭だったが…。


 映画館 ★★☆


 「亜」という字。「亜美ちゃん」なんて子も普通にいるんだけど、私には「亜」の字はあまりいい印象がありません。亜の付く名前の人ごめんなさい(笑)

 っていうのも、亜という字は「亜流」「亜熱帯」「亜寒帯」「亜硫酸」「鉄亜鈴」「亜種」などに使われるわけで、どちらかといえば二番手だとか、準ずるとか、バッタ物とか。。。そういうイメージが有るんですね。ただし鉄亜鈴の亜は本来は「唖」という字を用いてて、英語のダンベル(dumbbell)を日本語訳したものです。日本では使うことを考えなければならない「唖」という字ですが、英語は日本語の盲がBlindと言うように、自分自身が見えないことと、第三者から見えないことも同じ単語を使います。ダンベルのdumbも、声が出ない「唖」という意味と、聞こえないという意味を含みます。なので鉄亜鈴は「鈴の形をしているけど音がならない」といういみで「鉄唖鈴」と書いていたのを、「亜」に変えたということです。

 まったく映画には関係のない「亜」についていろいろ書いてみましたがネットの辞書には

1 上位や主たるものに次ぐ。次位の。準ずる。「亜将・亜聖・亜流・亜熱帯」
2 化合物中で酸化の程度の低いものを表す語。「亜硝酸・亜硫酸」
3 生物学で、生物分類上の基本単位である門・綱・目・科・属・種などの、それぞれの下位単位を表す語。「亜種・亜門」
4 アジア。「欧亜・東亜」
5 (「堊(あ)」の代用字)白い土。「白亜」

 この映画のタイトルの「亜人」は死なない人なので「亜」なのかどうなのかはわかりませんが、本来の人間よりも優れているはずですが、死ぬことができないということはやはり「亜」なのかもしれません。

 原作のコミックを読んでいますが、映画ではいきなり第一巻目を飛び越えて第二巻目からの話になります。主人公の苦悩など、原作では第一巻目がとても良かったので、そこを飛ばしたことの是非を問いたいのと、あまりにも「リセット」のシーンが多かったのが嫌になりました。リセットとは亜人自ら自分の命を断ってリボーンすることなのですが、首をナイフで切ったり、頭を銃で撃ち抜いたり。。。とても子どもには見せたくない映画です。その割にはRどころかPG12 でもなく「G」指定されている「どの世代でも鑑賞可」の評価を受けています。

 川栄李奈も、主人公の妹役で「君の膵臓を食べたい」のヒロインだった浜辺美波もとても可愛くてよかっただけにちょっともったいないなぁという作品でした。やはり一番許せないのは第一巻目を全く省いたことですね。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アウトレイジ 最終章 (2017)... | トップ | かすみ草日記(笑) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日本映画(映画館)」カテゴリの最新記事