極私的映画論+α

+αは・・・日記です(^^;
最近はすっかり+αばかりになってしまいました(笑)

小さいおうち (2013) 136分

2014-02-01 16:55:20 | 日本映画(映画館)
小さいおうち (文春文庫)
中島 京子
文藝春秋



 大学生の健史は、亡くなった大伯母・布宮タキから彼女が遺した自叙伝を託される。そこには、健史が知らない戦前の人々の暮らしと若かりしタキが女中として働いた家族の小さな秘密が綴られていた――。昭和初期、山形から東京へと女中奉公に出たタキは、小説家の屋敷に1年仕えた後、東京郊外の平井家に奉公することに。その家は、赤い三角屋根が目を引く小さくもモダンな文化住宅。そこに、玩具会社の重役・雅樹とその若い妻・時子、そして幼い一人息子の恭一が暮らしていた。


 映画館 ★★★★

 この原作が文庫本になった時に母に「来年山田洋次で映画化やって」ってことでプレゼントしたのですが、私は原作未読です。原作と映画とはちょっと大幅に違う面があるみたいですが、私はこの映画はこれはこれでいいと思います。

 それにしても「東京家族」とこの「小さなおうち」と、山田洋次はここに来て今まで以上に素晴らしいです。私は寅さんは全く見ていませんが、それ以外の1970年代なかば以降の山田作品は殆ど見ていますが、21世紀に入ってからの時代劇3部作と、この最近の二本は本当に素晴らしい出来だと思います。

 前作「東京家族」の出演者の多くがまたこの映画にでているところも、新たな「山田組」の結成と、そして山田組の最多出演者倍賞千恵子の老け役(本当はほんの少しだけの老け役ですが)も素晴らしいです。

 私が一番気に入ってるのは松たか子のエロさです(爆)前作「夢売るふたり」では、そのエロスがあまりにも過剰でしたが、この映画の松たか子は上品な中のたまらないエロさ(笑)松たか子は全く色気のない女優だと思っていましたが(またある種それが売りでしたが)30代なかばを過ぎて本当に色気が出てきました。もちろんこの映画は山田洋次の演出によるものなのですが。

 映画における色気とはなにか?なにも裸を出せばいいってものじゃないということを、さすが山田洋次はスゴイです。「武士の一分」で檀れいの後ろ姿で匂った色香を今回は帯で見せてくれました。そして足ですね。松たか子の足を揉むシーンももちろんエロいのですが、前主人の足を踏むシーンもエロかったです。

 もちろん主演の一人である女中役の黒木華も良かったです。もう少しだけ家事仕事が上手に見えたらなぁ(笑)

 

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2 コメント

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こんばんは (kazu)
2014-02-01 22:26:57
松たか子の上品な中のエロさが
いっぱいの映画でしたね。
女中役の黒木華も
よかったです。
結構色っぽい映画だったんですね(笑)
Unknown (しんちゃん)
2014-02-01 22:55:33
★kazuさん
監督の狙いでしょうね(笑)
足のマッサージのシーン
「お茶いらないです」のシーン
帯もそうなんだけど、ちょっと着崩れた着物(笑)
雷鳴のシーン(笑)あの雷鳴のシーンは普通なら「きゃ!」って感じのはずなのに、たじろぎもせずに接吻なんだもの(笑)

 尻軽って言葉は下品だけど、もうあの奥さん、お尻が地についてない状態でした(笑)

 家の中のシーンはどれも素晴らしいのだけど、外のシーンがおもちゃみたいだったのが気に入らないのと、空襲のシーンは必要なかったかも。

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