食の数字は語る 718万トン サツマイモの史上最高の生産量（昭和30年〈1955〉）

戦後，米不足解消のため，サツマイモの増産が行われ，30年に史上最高の718万トンを記録した。その後，米の収穫量が1,000万トンを超えるなど，食料事情が好転したことから，減少傾向をたどる。平成5年以降は100万トン前後で推移。

26年産は88万7千トンとピーク時の8分の１に減少したが，生食用，焼酎用に安定した需要がある。主産県は鹿児島（38％），茨城（19％），千葉（12％），宮崎（11％）で，この4県で全国の8割を占める。

 『家計調査』でみると，この数年，1人当たり購入量は1kg前後推移し，水戸市，徳島市などで多く食されている。

26年の購入量について，世帯主の年齢階級別にみると，年齢が上がるにつれて増えているが，収入階級別にみると，階級が上がるにつれて少なくなっている。