新たな課題は「公園喫煙」 千代田区路上喫煙禁止から10年
産経新聞 10月16日(火)12時23分配信より
お茶の水幼稚園に面する錦華公園。園児の近くで喫煙する姿も
=千代田区猿楽町(写真:産経新聞)より
東京都千代田区が路上喫煙を罰則付きで禁止する条例を全国に先駆けて施行してから10月で10年が経過した。吸い殻の路上ポイ捨てが激減するなど成果が上がる一方、喫煙者が公園に集まり、近隣住民からのクレームが相次いでおり、たばこ対策が一筋縄ではいかないことを示している。
千代田区の条例は平成14年10月に施行された。たばこに関しては「道路環境をよくするために路上喫煙禁止」という趣旨で、「公共スペースでの喫煙禁止」とではないのがミソ。
区は条例施行後、警察OBを雇用して区内のパトロールを実施。違反者から2千円の過料を徴収してきた。区によると、23年度末までに過料処分を受けたのは延べ約6万8千人、徴収できた過料総額は約1億1千万円に上る。
路上環境については、条例の成果は上がっている。区内にある秋葉原駅前のポイ捨て吸い殻数は、条例施行前の14年9月末に約1千本あったが、24年4月では5本に激減した。
こうして路上を追われた喫煙者は公園に向かった。公園は条例の対象外だからだ。そのため「『公園でたばこを吸われて迷惑』とのクレーム電話が毎日10件弱はある」(区安全生活課)と、新たな問題を生み出した。
クレームが多い公園の1つ、錦華公園(猿楽町)は、区立お茶の水幼稚園に面しており、公園で遊ぶ園児の脇で、会社員らが一服する姿が見られる。
区は、副流煙の観点などから問題視してはいるが、具体的な対策はない。「区内公園の分煙化が現実的な対策」と考えているものの、常設喫煙スペース設置は、近隣住民の反対で進まないという。
抜本的な解決には、副流煙の心配のない公共喫煙所整備が不可欠。区は空き店舗などに助成金を出して屋内喫煙スペースに改装してもらう事業を実施しているが、区内全域で5カ所しかない。この先、劇的に増える見込みもなく八方ふさがりだ。
※ジジイのたわごと
路上喫煙がダメで公園ならOKだろうとなったのが、公園もクレームとなれば、愛煙家は何処へ行けば良いのか?
千代田区の愛煙家の居場所が、益々不便となってきたようだ。私は20年前、風邪が原因でタバコを止めてしまったが、風邪をひいてなかったら、愛煙家をキープしてたはずである。だから、愛煙家の気持ちを理解出来る。
千代田区での愛煙家は、ますます肩身が狭くなったようだ。愛煙家よ、どこへ行く?