大阪桐蔭、春夏連覇!藤浪8球団1位ある
サンケイスポーツ 8月24日(金)7時51分配信
春夏連覇だ! 決勝も完封で飾ったエース藤浪のもとにナインが集まり、喜びを爆発させた
(撮影・南雲都)(写真:サンケイスポーツ)
第94回全国高校野球選手権・最終日(23日、大阪桐蔭3-0光星学院、甲子園)2試合連続完封で春夏連覇だ!! 史上初の春夏同カードとなった決勝は大阪桐蔭(大阪)が3-0で光星学院(青森)に勝利し、4年ぶり3度目の優勝。史上7校目の春夏連覇を達成した。エース藤浪晋太郎投手(3年)は準決勝に続く2安打完封の快投。プロ野球8球団が今秋のドラフト1位候補に挙げる右腕が、圧巻の投球で最後の夏を終えた。
最後の1球にもこん身の力を込めた。藤浪は152キロの直球で空振り三振を奪い、フィナーレを飾った。春夏連覇の偉業を達成。普段クールな男が両こぶしを握りしめ、喜びを爆発させた。
「3年間でいちばんいい投球ができた。甲子園の長い歴史で、偉大な記録を達成できてよかった」
圧巻の投球。強力打線の光星学院を力でねじ伏せた。二回に今大会4本塁打のプロ注目スラッガー・北條を迎えると、初球から150キロ連発で追い込み、最後はフォークで3球三振に斬った。許した安打はたったの2本。九回には自己最速タイの153キロもマークした。しかも自己最多タイの14奪三振。夏の甲子園決勝での14Kは、9イニングでは1922年の浜崎真二(神戸商→阪急)、34年の藤村富美男(呉港中→阪神)のともに野球殿堂入りの名選手に並ぶ最多記録だ。
準決勝、決勝の連続完封は、1992年の西日本短大付(福岡)の森尾和貴以来、20年ぶり8人目の快挙となった。1メートル97の体格から「浪速のダルビッシュ」と呼ばれる右腕だが、さらなる高みを目指してきた。優勝したセンバツ後、西谷監督との交換ノートでは「真のエース」になるための計画が進められた。「勝てる投球をしたい」と磨いたのは150キロを超える直球よりも変化球のキレだった。
3番田村はカットボールとスライダーで2三振。北條もフォークとスライダーで2三振。直球と変化球のコンビネーションがさえた。今大会は計36回で自責点2。甲子園は9戦全勝。まさに「真のエース」だった。
野球一筋ではない。英検準2級を所持し、野球部では1、2位を争う学力。その探求心で独自の投球フォームを築き上げた。自身とは異なる、身長の低い選手の投球に目をこらすという。体全体を使って投げるから、というのがその理由だ。
2歳から15歳まで水泳教室にも通った。肩の関節や体の筋肉が軟らかいといわれるのは「水泳の効果」。他の選手が故障で苦しむ中、ここまで故障のない体ができあがった。
そんな逸材は10月25日のドラフト会議での目玉だ。実にプロ8球団が1位指名候補として検討している。今後の進路は「西谷先生と相談話して決めたい」としたが、小学校の卒業文集で将来の夢を「プロ野球選手」とつづった男。その争奪戦は必至だ。
「甲子園は目標の場所だったが、いい思い出もできて、最高の場所でした」
球史に残る投球で夏を沸かせた藤浪。甲子園からニューヒーローが誕生した。
※ジジイのたわごと
春夏連覇・・・アッパレとしか言いようが無い!!.特に藤浪投手の高校生離れした投球は、プロから引く手あまたは当然であろう。