知的障害・発達障害  個性と可能性を伸ばす

造形リトミック研究所(国立・相模原・横須賀・津田沼・越谷・所沢で知的障害教室を運営)による毎日の学習と子育てのヒント集

造形リトミック研究所

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218.「○○が、できないんです・・」

2009-05-29 07:12:30 | 「楽しい」からの出発
218.「○○が、できないんです・・」
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

 親御さんからの「○○が、できないんです・・」のご相談、大歓迎です。お子さんにどうにかその課題をクリアさせたいというお気持ちの表れだからです。また、それをクリアするための方策を考えることは、指導者としてとても刺激的で楽しいことだからです。そして、お子さんも親御さんも指導者もその課題に気持ちをあわせて取り組むことによって、「成果が上がる」ということをこれまでに幾回も経験しているからです。

 昨日ケース会議で、「心理テストで積み木の構成ができなかったという生徒さんがいるのですが・・・」という相談がありました。「その生徒さんを、できるようにしてあげたい」という指導者の気持ちの表れです。

その課題は、
「5つの積み木で、モデルどおりの汽車を構成して走らせる」というものです。形としては、4つの積み木を横に並べ、その上の段の端に残りの1つの積み木を載せればよいのです。しかし生徒さんは、「下に2つ上に2つ」という形に積み木を積んだそうです。

 心理テストでは、評価は可否のいずれかですから、これは「否」になってしまします。でも、これでがっかりしなくてもいいのです。この生徒さんがどこまでできているのかを分析しましょう。

・着席行動、学習態勢
・課題(モデルどおりに構成するということ)の理解
・積み木を横に(縦ではなく!)並べるということの理解
・積み木を2段に積むということの理解

 では、できていないことは、
・数の理解(計数はできていても、数の概念化ができていないと「下に4個、上に1個」ということを瞬間的に把握することはむずかしいのです)
・上段の積み木の位置
・積み木を見て、「汽車だ!」と見立てること

 このように分析したら、まずできていることを親御さんと確認しあい、発達状況をより細かいステップで把握しましょう。そうすると、「あと一歩だったんだ」と希望も湧いてきます。

 その上で、できなかったところの対策を練ります。この生徒さんの場合、できないことは絞られているのです。

・1から5までの瞬間認知と数の取り出し
・空間の位置の理解
・こうかな?それともこうかな?と試行する探索行動

 その日のいい指導案が立つと、指導者としては生徒さんの来室がいっそう楽しみになります。成果が出るといいですね。I先生、もしうまくいかなかったらまた相談してください。また対策を考えましょう。
 


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217.見え方

2009-05-28 06:28:49 | 「楽しい」からの出発
217.見え方

「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

 視知覚の発達の研究で、生まれたばかりの子猫を縦じまばかり、もしくは横じまばかりの環境に数十日置いてからその後、視知覚の機能の状態を比較するというような実験がありました。

 縦じまばかりの環境に置かれた子猫は、縦の認知はできても横の認知はできないとのことです。横じまばかりの環境に置かれた子猫の場合は、その逆です。知覚の機能が生後間もない短期間に形成される子猫においては、その時期に刺激が制限されると、正常な視知覚が形成されないということです。

 いろいろな本の中でしばしば出会う実験ですが、引用文献が今手元にないので記憶のままの記述です。正確には、日を改めたいと思います。

 日々の療育において、線描の方向性や文字の一画一画の方向性を把握することが難しい生徒さんがいます。また、絵や漢字が構成されずに空中分解してしまうような例も見かけます。さらに、図形の重なりの認知の難しい例、4角を描こうと思っても円になってしまう例・・・。

 線描や図形描、書字に限らず、ものの操作においても、方向性や位置を定めることの難しい例が多々あります。たとえば、スリッパの方向を揃えて並べる、ものの4隅を認知する、枠の中にずれないように図形を貼る・・・。

 ただ単に「よく見て!」という励ましや促しで解決する問題ではありません。知覚する機能を作り上げ、育ててあげなくてはなりません。健常の幼児も視知覚の機能は充分には発達していないと言われています。身体機能の発達と生活環境の中でのさまざまな経験を通して、注視・追視・中心視、奥行き知覚など、視知覚機能も発達していきます。

 しかし、ハンディをもつお子さんの場合は、自然発達だけではなく意図的に知覚機能の形成を行う必要があります。少なくとも、線が描けない、絵が描けない、文字が描けない、ことを叱ってストレスを与えないことです。視力はあっても、通常のようには「見えていない」ということがあるのです。

 造形リトミックでは、「視能」という言葉でそれを表現して重要視してきました。「機能を育てる」という視点をもって療育に当たりましょう。そうすると、お子さんや生徒さんへの対応のし方も自ずと変わってくるでしょう。


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216.叱る前に・・!?

2009-05-27 20:51:10 | 「楽しい」からの出発
216.叱る前に・・!?

「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

 お子さんがひとりで電車に乗って出かけてしまった・・・とか、親御さんと教室に来るべき生徒さんが学校の先生にも言わずにひとりで来てしまった・・・とか、買い物でのお金の管理が許容範囲を越えてしまった(詳細は留めておきますが)・・・とか、生徒さん方の自由な気持ちから発した行動が、親御さんや周囲の大人から見ると問題行動と思われることがあります。

 昨日はたまたま、そんなお話が飛び交いました。私もそんなことに直面したら、「心配したでしょ!ダメでしょ、黙って行ったら!帰ってこられなくなったら、どうするの?!悪い人に連れて行かれちゃうでしょ!」と叱り言を連発して浴びせてしまうでしょう。それは、あまりに心配で心配でたまらなかったからです。

 でも、気持ちがひと段落したら、詰問するのではなく、じっくりとルートやそのときの考えや気持ちを聞いてあげましょう。そして、気持ちを受容し理解してあげた上で、その行動の中のどこが悪かったのか、今度はどうしたら良いのか・・・を、ていねいに教えてあげましょう。そして、ルールを作っていきましょう。まさに、ソーシャルスキルトレーニングです。

 自由な気持ち、成長の証としての行動は、押さえようとしても押さえ切れるものではありません。行動を止めるのではなく、行動に伴った問題点をなくしていく算段を考えていってあげましょう。

 叱るだけだと、親御さんには黙って行うようになるだけです。それでは、問題の行動にいっそう拍車をかけてしまうことになります。

 お金の管理の問題についても、叱るのではなく、こちらもくり返し知恵を絞って親御さんと工夫を重ねているところです。

 本当は、叱る前に冷静に話を聞いてあげられればよいのですが、まあその後でも、話を聞いて心の中では行動の拡がりを応援してあげましょう。


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215.文章題は類別から

2009-05-26 06:58:00 | 「楽しい」からの出発
215.文章題は類別から
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

 学習が進まないことを叱らずに、困ったときにはアドバイスし、分からないときには答え方をさっとタイムリーに教え、励ましながら、楽しみながら学習を続けてくると、生徒さんも頑張って学校の進度にもついていきます。

 幼児期から教室で学習を積み重ねてきた生徒さんのひとりは、いま「約数と倍数の文章題」(小6)、またひとりは「2次方程式の文章題」(中2)。言葉や文意を把握することが難しいタイプの生徒さんが少なくないため、算数や数学の文章題では文意の把握、すなわち読解問題としてまず取り組みます。

 生徒さんの多くは、とにかく答を出すことに気持ちが焦って、文意の把握どころではないことが往々にあります。そんな時は「問題を読むだけにしましょう」と言います。そうすると、読むことに集中できます。

 ある時は、40問の方程式の文章題を1問ずつ厚い紙に切り貼りしてカードにしました。
・厚い問題集を左側に開いて、ノートを右側に置いて、パタンと閉じてしまいそうになる問題集を左手で押さえて・・・、となるとそれだけでイライラしてしまいがちな生徒さんも、カードなら扱いが楽です。
・カードなら目にする問題は1問だけ。「できるかも?」という気がするし、集中しやすくなります。
・できた問題とできなかった問題を、カードを分けることによって区別することができます。
・カード化の何よりの目的は、文章題のパターンの類別です。生徒さんと読みながら、カードを分けていきます。このプロセスで、文が意味していることをイメージする力をトレーニングします。

 親御さんにこのやり方を提案すると、学校の問題集の文章題ばかりが並んだページ14ページ分をさっそくFAXで送ってこられました。親御さんと指導者がさっと協力して、力を合わせていくことがとても大切です。親御さんのやる気が、指導者にもいっそうの力を与えます。生徒さんも、カードを見て最初は「えーっ!」と言うかもしれませんが、きっと楽しく取り組むことでしょう。

 中間テストに向かって、生徒さんはがんばっています。親御さんも指導者も言葉だけでなく、行動で応援しましょう。


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214.朝の出来事

2009-05-25 06:42:10 | 「楽しい」からの出発
214.朝の出来事
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

 日曜日、朝から洗濯をしようと思って洗剤の蓋を開けたところ、つい手をすべらせて洗剤(粉)がこぼれてしまいました。

 「あーっ、やっちゃった・・・。いつか、やると思っていたんだ・・・」とがっかりしているところに、家族がさっと掃除機を持ってきてくれました。そして、コンセントをつないでくれました。

 スイッチをONにしてこぼれた洗剤を吸いだすと、面白いほど掃除機は洗剤を吸ってくれます。洗面所の他の所もついでにと、
「ほぼき(箒の先のようになっている掃除機の付け替え部品)持ってきて!」とますます面白くなってきます。

 朝からほんの5分ほどのことで、洗面所が思いがけずきれいになりました。

これがもし、
「あっ、どうしたの?こぼしちゃったの!もう、朝から・・・」「早く、掃除機で吸っといてよ、まったく・・」「ちゃんと注意してやらないからよ!」と言われたらどうでしょう?

 朝から、気持ちを腐らせてしまいます。そして、気持ちだけでなくコミュニケーションや仕事の上で、悪い循環が生じてしまいます。せっかくの休日も台無しです。

 お子さんの学習や、生活課題においても同じです。お子さんが困っているときや躓いているときには、さっと助けの手を出してあげましょう。手を出さずとも、言葉をかけるだけでも良いのです。
「あっ、わかった。面白くなってきた!次もやってみよう!」と思えるように、さっと手伝ってあげましょう。

 教室でもさっと適切に援助することによって、
「そうか・・・」「なるほど」「あっ、こういうことね」・・・という声が生徒さんから出てくることがたくさんあります。「そう、できたね!」、というこの積み重ねが学習への意欲を育てていきます。



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213.小さな変化を

2009-05-22 07:06:01 | 「楽しい」からの出発
213.小さな変化を
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

 日々の学習指導について、「○○くんは、こんなことができるようになりました」との報告を各講師から受けます。また、「何々が、できた」というほどではなくても、「こんな変化が見られました」「こんな傾向が出てきました」・・・というような小さな変化の報告もあります。

 たとえば、なぐり描きだった生徒さんが「たて線が描けるようになりました」というのは、大きな変化です。それに対して、「介助でも、初めから終わりまで線を見ている頻度が高くなりました」とか「描きはじめの点(始点)は、見るようになりました」というのは小さな変化や傾向です。

 でも、この小さな変化がとても大切なのです。小さな変化が積み重ねられて大きな変化となります。指導者は、小さな変化が見えてこそ、次のプログラムを考えて設定することができるのです。

・描きはじめの点(始点)は見るようになったのなら、終点も視野に入るような短い線を与えてみよう。
・初めから終わりまで線を見ている頻度が高くなったのなら、見始めたのをチャンスに、その追視の距離を延してみよう。
・追視の方向に変化をつけて、追視への興味を持続させてみよう・・・などと。

 この小さな変化に気づくことができないと、いつも「たて線描けないんです」
「ずい分練習しているのにまだダメなんです」となってしまいます。子どもも心から褒められないし、親御さんとしても「やっぱりダメなのね」とがっかりしてしまいます。

 どうぞ、ご家庭でもお子さんの小さな変化を見つけてあげてください。そしてお子さんを心から褒め、親御さんも喜びを持って家庭学習に当たっていただければと思います。


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212.不安を汲んで

2009-05-21 06:51:01 | 「楽しい」からの出発
212.不安を汲んで
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

 きのう今日と、「新型インフルエンザの感染、東京と神奈川でも」と報じられていました。連日連夜の新型インフルエンザの報道に、不安を抱いている生徒さんも少なくないでしょう。春に何となく生徒さんに不安傾向が見られることは例年ありますが、今年はそれとは違う不安な様子が感じられます。

 生徒さんが口にする言葉や態度から察して、原因がわかるならその対処をしてあげましょう。原因が定まらなくても、思い当たることがあれば、対処を試みてみましょう。

 教室で、一人ひとりに「インフルエンザ、だいじょうぶですか?」と声をかけて周っている生徒さんがいらっしゃるとのことです。「メキシコやアメリカで死亡者が出た」「検疫されて隔離された」「国内でも感染者」・・・など、耳にし目にする言葉に、「いつか自分の身にも」と不安や恐怖でいっぱいなのでしょう。現状を分析して落ち着いて対処する、ということが到底ひとりでは難しいのです。教室の生徒さんでなくとも、誰しも不安状況ではパニックになります。

 声をかけて周るその行動を止めるのではなく、一緒に新聞記事を見るなどして、真剣に向かい合ってあげましょう。
「専門家は、弱毒性と言っているよ」「隔離入院ではなくて、自宅で療養になったね」「タミフルが効くんだって」「入院していた人も、よくなって退院ですって」・・・など。まずは不安な気持ちを汲んで向き合い、その後に少しでも安心感を与えてあげましょう。

 出来事のたびに真摯に向き合い、このような経験を積み重ねていけば、何れ、現状をよく見て落ち着いて対処するということも少しずつできてくるのではないでしょうか。一つひとつの出来事を大切にしていきましょう。



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211.お子さんの志向を大切に

2009-05-20 06:37:17 | 「楽しい」からの出発
211.お子さんの志向を大切に
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

 お子さんの気持ちがどんな方向に向かっているか、どんなものを、またどんなことを志しているか、そんな気持ちの方向性を感じ、捉えてあげられると、学習が効果的に促せます。

 そこにはお子さんの気持ちの動きや働きが生じているからです。お子さんが志向している世界が、学習の成立する可能性の大きい世界です。

 教室には、やはり電車の好きな生徒さんがたくさんいますが、その楽しみ方はそれぞれです。日本に敷かれているすべての鉄道を乗り尽くそうと挑戦している生徒さん、特急電車の形や内装に魅かれる生徒さん、駅の放送を好んでホームで1時間でも聞き入っている生徒さん・・・。

 電車だけではありません。かっぱや、クモやこうもりや、天狗の好きな生徒さんもいます。つい最近はペリカンやハナカマキリの好きな生徒さん、また今日は何とかというスポーツカーの好きな生徒さんの話が出ました。

 そのスポーツカーの好きな生徒さん、事物の形を捉えたり、部分を構成することが少々難しい、というところがあります。ぜひこのスポーツカーを通して、認知と構成の基礎学習にもう一度当たってみたいと思います。そうなると、また翌週その生徒さんが教室に来るのがいっそう楽しみになります。

 生徒さんの好きなもの、志向するものをキャッチできたときは、指導者としてもチャンスです。生徒さんの心の向く対象を素材にして学習を組み立てられるからです。数も文字も、言葉の学習も気持ちの学習も・・・。生徒さんが好きなもの、志向するものについては真剣でありながら、遊びのような気持ちのゆとりや心の自由さも持ち合わせているからです。一緒に楽しみながら、生徒さんの気持ちに響くような学習を造りあげていきましょう。


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210.関心を持つこと

2009-05-19 06:20:12 | 「楽しい」からの出発
210.関心を持つこと
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

 私どもの尊敬する先生が前におっしゃいました、特殊教育において「目の前の子どもがテキストです」。何を教えたらよいか、どのように教えたらよいか、どのように学習を展開できるか、それらは、目の前の子どもが示してくれます。

 数の学習、文字の学習、どの学習も最低限の基礎は誰にも共通のものがありますが、それ以上の学習、言葉の本当の意味を把握させる、また気持ちを育てるといった学習、どのようにまたどちらの方向にその子どもの力を引き出せるか、などは、一人ひとりの子どもにフィットした形で授業を造り上げることによって初めて可能となる、ということがあります。

 子どもの年齢や学年、通っている学校などは当然、さらに家族のこと、お友達のこと、好きなこと、毎日の過ごし方、1週間の過ごし方、連休はどうしてたの?、運動会の練習ではどんな様子?・・・これらのことすべてが学習の素材となります。

 指導者はそれをアンケートのように聞いて、コンピュータのデータのように記憶するのではなく、生徒さんに関心を持っていれば、おのずとその生徒さんについての記憶の中に定着していきます。

 そして、さらにいろいろなことが知りたくなります。たとえば・・・、
「今度、遠足があるんです」と親御さんから伺って、「そうですか。楽しみですね」では、話はそこまでになってしまいます。

「どこに行くんですか?」「バスで行くんですか?」「○○くんは、楽しみにしていますか?」「遠足のしたくは、自分でもするんですか?」「お弁当のリクエストとか、するんですか?」「おやつは?」「しおりも、ありますか?」・・・。

「○○くんが、こんど遠足」ということから、○○くんの気持ちや行動をイメージしようとすると、次々に質問が浮かんできます。そしてそこから、いろいろな楽しい学習課題が発想されます。

 指導者の皆さんは、生徒さんに関心を持ちましょう。無関心であっては、いけません。生徒さんについて知ることが、授業の原点です。指導者も生徒さんも、双方の気持ちが動くような授業を行っていきたいものですね。


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209.一晩寝てから

2009-05-18 06:51:46 | 「楽しい」からの出発
209.一晩寝てから
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

 学習の指導をしていてこんな経験がありませんか?
たとえば、
・筆順どおりに文字を書く
・正しく数える
・発音しにくい単語を正しく発音する
・・・といった課題で、
 何回か繰り返して行っても、その日のうちにクリアーできないこと。
 また、何回か繰り返し行ってOKになって、もう1回、もう1回と忘れないように繰り返しているうちにまた逆に混乱してしまうこと。

 いずれのケースにしても、「何でできないの!」とあせったり、一度できたことができなくなってしまってもがっかりしないことです。「また、あしたやってみよう」という、気持ちのゆとりを持ちましょう。

 新聞に、「睡眠の効果」についての記事(おもしろ人間学「目覚めれば賢さアップ」読売新聞 2009.4.16)がありました。睡眠は脳や体の疲れをとるだけでなく、「記憶や運動能力の向上、ひらめきにも役立っている」とのことです。

 そのときできないことでも、一晩寝て明日またやってみればできる、ということがあります。親御さんや指導者の皆さん、ご自身の経験としてもそんなことがあるのではないでしょうか?

 それは、「睡眠中に脳内の神経ネットワークが再構築されて、必要な情報と無駄な情報がえり分けられるのだろう」と言われていますが、きっと脳の中でのそんな働きによるのでしょう。

 お子さん、生徒さんに、脳の中の再構成のためのいい眠りの時間を充分与えてあげましょう。ぜひ、「また、あしたやってみよう」という気持ちのゆとりを持ちましょう。



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208.漢字カード

2009-05-15 07:04:26 | 「楽しい」からの出発
208.漢字カード
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

 漢字の学習で困っていることはありませんか。国語は苦手だけど漢字は大好き、という生徒さんも少なくありませんが、もし、お子さんが漢字にも苦手意識を持っているとしたら、「読み」だけの学習から始めましょう。

 私たちにも、「読めるけれど書けない字」というのがあります。漢字テストも、読み・書き両方の問題が出れば、半分は点数が採れます。読み・書きの両方をねらわずに、まずは「読み」の学習から始めましょう。

 工夫としては、親御さんが漢字カードを作ってあげるのもひとつです。お子さんの認知の発達に合わせて、はがきサイズから、その半分、その半分、と大きさを選びましょう。カードは、100円ショップにもいろいろとあると思います。

 親御さんがマジックで、そのカードに大きく漢字を書いてあげましょう。横でそのプロセスを見ていることは、きっとお子さんにとっても興味深く楽しいことです。自分の勉強のために親御さんが一生懸名取り組んでいる姿、それは教育的もたくさんの効果を生みます。

「ここに大きく書いてみるね。よこ書いて、たて書いて、口書いて、・・・」
「この字、難しいね。書けるかな・・・書けた!じょうずに書けた!」
「今度はこの漢字ね。次のカード取って!」なんて言いながら、楽しく書いていきましょう。

 漢字が好きになって、読解学習にも気持ちよくり組めるようになった生徒さんもいます。基本はやはり、楽しく!です。



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207.宿題に工夫を!

2009-05-14 07:45:17 | 「楽しい」からの出発
207.宿題に工夫を!
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

 お子さんにまだ学習の習慣がついていなかったり、学習態勢ができていないと、宿題をやらせるのがひと苦労、ということもあるでしょう。中には、毎日「分からない!」「がんばりなさい」のくり返しで宿題嫌いになってしまっているお子さんもいるかもしれません。

 そんな時は、宿題のやらせ方を工夫しましょう。
 「どうやって理解させるか?・・・」親御さんもそのあたりの工夫をご自分の課題にされると、宿題を見てあげるのが楽しみになってきます。

 たとえば・・・、
「きのう、いくらやっても面積がわからなかったな・・・また今日もやるのか・・・」とうんざりしてしまうときや、
「公式に当てはめるだけで、意味は分かっていないみたい・・・」というときに、

「じゃあ、きょうは帰ってきたら、実際に方眼用紙で、図形を書いて切り取って説明してみよう!」というふうに工夫をしてみましょう。方眼の印刷された工作用紙が文房具屋さんにあります。白も、カラーもありますから、用意しておかれると便利です。具体物や折り紙、カラーペンも、宿題を楽しく行うのに有効です。

 教室の講師は、そんな工夫が大好きです。全体の教材とは別に、そのお子さんにフィットした良い教材を用意しているときには、そのお子さんが教室に来るのがいっそう楽しみになります。

 親御さんが、突然きれいな工作用紙を出して、図形でも切り始めたら、お子さんは思わず目を向けて、輝かせるでしょう。


 
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206.宿題でコミュニケーション

2009-05-13 07:26:18 | 「楽しい」からの出発
206.宿題でコミュニケーション
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

 連休が終わって、学校での学習も波に乗ってくる頃でしょうか?
 宿題も、毎日出ますか?無理なく宿題に取り組めていますか?

 教室では宿題を出すときに、「分からなかったり、長続きしなかったり、集中できないときがあっても、叱らないでくださいね」「分からなかったところ、できなかったところは、また教室でしますから」と親御さんに必ず申し添えます。親御さんにとっても、宿題が負担にならないようにと思っています。

 宿題には、親御さんもお子さんもリラックスして、コミュニケーションのひとつぐらいの気持ちで取り組んでほしいのです。

 親子で向かいあっって、または隣り合って座る。親密な近距離の関係です。そこでガミガミやられたらお子さんもたまりません。分からないところは、説明して教えてあげましょう。

 長続きしなかったり、集中できなかったりしたら、途中ちょっと休憩をいれてあげましょう。「ちょっと休もうか」と2人で休憩を楽しみましょう。

 そんなことしていたらいつまでも自立して学習しない、すぐ勉強から逃げ出すようになる、と思われるかもしれません。しかし、その逆です。学習が苦でなく、楽しければ、持続時間も集中時間も延びていきます。早くひとりで、学習するようにもなります。


「お母さんは(お父さんは)、分からなくて困ったとき助けてくれる人なんだ」、
「疲れたら、休ませてくれるんだ」という、「お母さんと(お父さんと)宿題すれば、すぐ終わっちゃうし、楽しい!」という経験をたくさん積み重ねていきましょう。

 
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205.気持ちを言葉で

2009-05-12 06:44:42 | 「楽しい」からの出発
205.気持ちを言葉で
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

 お子さんに、気持ちを言葉で伝えていますか?たとえば、母の日にカーネーションをプレゼントされたとき、笑顔で、「ありがとう」と伝えられましたか?

「わぁ、きれいなカーネーションね!」
「お母さん、カーネーション大好きよ!」
「うれしい!」・・・など、気持ちは表情やしぐさを伴った言葉で明確に伝えましょう。

 こんなことがありました。何かの折ごとに、お料理をしてご家族に振舞う生徒さんのお話です。
「連休には、○○と、○○と、○○を作りました!」
「そーぅ、お父さんにも、お母さんにも喜ばれたでしょう!」
「はーい、お母さんはとっても喜びました」
「お父さんは?」
「?」

 日頃、作文をお見せすると、ご両親ともに「すばらしい」と喜んでくださるご家庭です。お父様も、きっとお子さんの手作り料理を喜ばれたではずです。でも、その気持ちを明確な言葉には、されなかったのでしょう。おいしくって、またうれしくて黙々と召し上がったのかもしれません。

 それはそれで良いのですが、ただ「言葉にしないと伝わらないのだ」、ということを明確に感じました。

「お父さんが、黙々と食べてくれた。きっと、喜んでくれているんだ・・・また、作ってあげよう!」とは、ならないのです。

「○○ちゃんの料理、おいしいね。きょうは、うれしな!」とでも言わないと伝わらないのです。

 そんな特性を知って、気持ちは、表情やしぐさを伴った言葉で明確に伝えてあげましょう。



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204.生徒さんからお母さんへ

2009-05-11 07:04:57 | 「楽しい」からの出発
204.生徒さんからお母さんへ
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 きのう母の日、いかがでしたか?

 授業の中で、生徒さん方がお母さんへのメッセージを書きました。やはり、買い物、食事、お掃除など家事への感謝が多くありました。それともうひとつ、生徒さん方は、お母さんが優しくいてくれることを強く願っていることも改めて感じました。

・いつも優しいお母さんでいてくれることへの感謝もあれば、
・もっと優しくして!怒らないでね!という願望であったり、
・優しいことと怒っていることとを調整して受け入れている、
というような生徒さん方の気持ちが見受けられました。

 たとえば・・・
「きびしいけれど、いつもみんなとなかよくしてくれてうれしいです。ありがとう」

 それぞれ決まりきったメッセージではなく、短くても一生懸命な表現に感心します。メッセージを通して、お母さまやお母さまとの関係、ご家庭が見えてくるようです。

 生徒さん方の多くは平和主義です。ご家庭が穏やかで、家族仲良いことを望んでいます。生徒さんが家族の調整役になっていることもあります。ほほえましくもたくましい姿です。

 教室ブログにもお母さまへのメッセージを講師が載せさせていただきました。どうぞご覧ください。


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*国立教室は、国立市、立川市、国分寺市、小金井市、府中市、日野市、小平市、三鷹市、武蔵野市、昭島市、調布市、田無市、青梅市、渋谷区、中野区、世田谷区、新宿区、文京区、江東区、北区などからいらしています。
*相模原教室は、相模原市、八王子市、町田市、川崎市、横浜市、海老名市、多摩市、小田原市、千代田区などいらしています。
*所沢教室は、所沢市、東村山市、狭山市、入間市、川越市、日高市、練馬区、豊島区、新宿区などからいらしています。
*越谷教室は、越谷市、川口市、草加市、八潮市、岩槻市、足立区、久喜市、さいたま市などからいらしています。
*津田沼教室は、習志野市、船橋市、千葉市、松戸市、港区、浦安市、佐倉市などからいらしてます。
*横須賀教室は、横須賀市、横浜市、逗子市などからいらしています。

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