知的障害・発達障害  個性と可能性を伸ばす

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造形リトミック研究所

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102.大みそ日に

2008-12-31 07:43:24 | 「楽しい」からの出発
知的障害・発達障害教室の造形リトミック教育研究所

102.大みそ日に
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」
  造形リトミック教育研究所  

 冬休みの過ごし方について、いろいろ考えてきました。いかが、お過ごしでしょうか。冬休み独自の楽しさを見出し、ご家族共に楽しく働き、くつろぐことができれば最高です。

 今日は、なかなかそのようにいかないご家庭にアドバイスです。2008年もこの日1日、大切に過ごしましょう。お子さんと共に心穏やかに過ごしましょう。

 学校がお休みで、終日お子さんと一緒にいるといろいろと目に付くことが多く、イライラが積もるかもしれません。ついお子さんに、小言を言い、叱ってしまう。

(「そんなことありませんよ!」と言われる方には、ここから先はご不要です。いささか、そうでない方に・・・)

 今日1日は、叱らないようにしましょう。このことを、心にしっかり留めおきましょう。「またー!」とか「もう~!」、「なんで・・・!」、「言ったでしょっ!!」・・・と思うときに、ちょっとこのことを思い出してください。きょう1日だけです。

 教室の生徒さんが、学校の課題の作文に書いていました。
 「なぜ怒られていたのか理由はわからないが、小さい命の子どもを叱るのは、よくないと思う。・・・(省略)・・・子どもが甘えたときには、きっとうれしかったと思う。そして、幸せだったと思う・・・」

 学校の帰りに小さい男の子がお母さんにすごく怒られているのを見て、このテーマを選んで書いたのです。

 今日1日は、叱らないようにしましょう。

 夏からこのブログをはじめ、お陰さまで100回を越えました。日々を過ごす上でのいろいろな楽しみ方や、学習のちょっとした工夫についてお話してきました。話の内容はそれぞれ異なっても、根底に共通してある思いは、この作文の伝える思いと同じです。

 生活でのつまずき、学習でのつまずき、そのことへの叱責。本来のハンディよりも、そういったことによって生じるストレスの方が、よほど発達の妨げとなっているのです。

 今日1日は、叱らないようにしましょう。 
 
では、どうぞ佳いお年をお迎えください。本年もどうもありがとうございました。


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なかのひと

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101.2008年冬休み(5)

2008-12-30 07:06:08 | 「楽しい」からの出発
知的障害・発達障害教室の造形リトミック教育研究所

101.2008年冬休み(5)
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」
  造形リトミック教育研究所  

 冬休みには、独自のいろいろなチャンスがあります。
 ・いろいろな行事を楽しむチャンス
 ・日本の伝統に触れるチャンス
 ・いろいろな人と交流する
 ・お年玉、お金に触れるチャンス
 ・3学期に向けて、準備をするチャンス

 それぞれについて日を追って考えてきました。今日はその5回目ですが、「3学期の準備」については少し時期を譲りましょう。

(5)「年末年始を楽しく過ごしましょう」
 みなさんのカレンダーの予定では、今日は何をすることになっているでしょう。暮の買出し、大掃除、お正月の飾りつけ、・・・。この時期は、家族一緒に過ごし、仕事をし、日本の伝統や慣習に触れ、一緒に休み、くつろぐことができます。

 近くのスーパー(東武ストアmine)のチラシには、おせち料理のいわれがくわしく載っていました。ご紹介します。

[おせち料理のいわれ]:お正月は、年神様をそれぞれの家にお迎えし、新年を祝う行事です。おせち料理は各家庭で年神様と一緒に食べることで、「今年もいい年でありますように」と願うためのものです。おせち料理の品々にそれぞれいわれがあるのはそのためです。

[蒲鉾(かまぼこ)]:「日の出」を象徴するものとして、元旦の食卓に無くてならないお料理です。紅はめでたさと慶びを、白は神聖を表します。

[伊達巻(だてまき)]:江戸時代、長崎の卓袱(しっぽく)料理の中の「カステラ蒲鉾」が江戸に伝わり、伊達者達が着ている丹前に似ていたため「伊達巻」と呼ばれるようになりました。

[栗きんとん]:金団は黄金に輝く財宝にたとえ、生活の豊かさを表す縁起物で、おせちに華やかさを添えています。

[黒豆]:今年も家族まめ(健康)に過ごせ、真っ黒になってまめに働くように、との意味でおせち料理に欠かせなくなりました。

 チラシでの記載はここまででしたが、ここまで知るともっと知りたくなりますね。この中で、お子さんにとって理解しやすいものを元旦の食卓でお話してあげられるといいですね。

「蒲鉾は日の出、お日さま」「江戸時代ってなに?」「金団は財宝、たから物」「まめって、健康のこと」「真っ黒になって働く」・・・。理解できることを理解できる言葉に置き換えてお話しすれば、多くのお子さんと楽しめます。

 あきない程度に三元日繰り返してもいいでしょう。その夜、日記に書くのもいいでしょう。おじいちゃんやおばあちゃん、だれかに教えてあげてもいいでしょう。

 食卓で、大人の話に耳を傾けるというのはよい習慣です。「学校で先生の話が聞けない」と嘆く前に、ひざを寄せ合うようなゆったりと落ち着いた小さな家族の集団で、お父さんのお話を聞きましょう。お母さんが「ふーん」とうなずいたり「そうね」と同意したり、兄弟が質問したり、「お父さんよく知ってるね」と感心したり・・・、ひとつひとつの反応はすべて話の聞き方のモデルです。

 日記に書くということは、少し時間を置いてからの記憶の再生です。「けさのおせちのお話、おもしろかったね。日記に書いといたら?」「何が一番おもしろかった?」「きんとんって、なんのことだったっけ?」・・・忘れてしまっていてもがっかりしないで、もう一度お父さんに尋ねましょう。「ああ、そうだった」と思い出すのも学習です。2回聞き、書くことによって記憶はしっかりするでしょう。

 だれかに話すことも記憶を定着させます。記憶したことを再生し、書くことと同じく自分の言葉で再構成するからです。「よく知ってるねぇ」とほめられれば、ますます学習効果は高まります。

 良い循環は、良い循環を生みます。「学習意識」はさて置いて、ご家族でこんな会話を楽しめるのもこの時期のチャンスです。


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100.2008年冬休み(4)

2008-12-29 06:58:25 | 「楽しい」からの出発
知的障害・発達障害教室の造形リトミック教育研究所

100.2008年冬休み(4)
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」
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 冬休みには、独自のいろいろなチャンスがあります。

 ・いろいろな行事を楽しむチャンス
 ・日本の伝統に触れるチャンス
 ・いろいろな人と交流する
 ・お年玉、お金に触れるチャンス
 ・3学期に向けて、準備をするチャンス

 それぞれについて日を追って考えていきたいと思います。今日はその4回目。

(4)「お年玉、お金に触れるチャンス」

 年齢や学習の段階にかかわらず、お年玉をもらったらその経験を何らかの形で生かせるといいですね。

・「お年玉」というものの存在とその名称を知りましょう。
 お正月にもらうもの、袋の中にお金が入っている、そんな理解でいいのです。

・「ありがとう」とお礼を言うチャンスとしましょう。お礼の動作だけでも充分です。
 「お年玉」をいただいたら「ありがとう」って言おうね、と予め予告しておきましょう。実際の場では、お礼を言うタイミングに軽く促してあげましょう。一人でできなかったら、「練習したでしょ!」と迫らずに、一緒に言ってあげましょう。

・まだお金は早いからといって、お年玉を親御さんが管理してしまうのではなく、自分で貯金箱に入れさせて貯金するか、お店で実際に買い物に使わせましょう。袋からその場で出して支払えば、「お年玉で買った」ということが理解しやすいですね。

・時間があれば、いったん全部の袋からお金を出して、お金を種類ごとに分類してみましょう。お金の種類を知る学習です。それができたら、元どおり、金額にあわせてお金を袋に戻しましょう。お年玉はスーパーの金額と違って何千円とか何百円とか切りのいい金額でしょうから、数えるのに好都合です。
 ※予め袋に、金額をわかりやすく書いておきましょう。

・どなたからいくらいただいたか、表にまとめてみましょう。
 年末年始の親類との「交流」に先立って教えてもらった、それぞれの親類の自分との関係や相手の名前の復習にもなります。表ができたら、合計金額も電卓で出してみましょう。

 数の学習段階が「10以内」であっても、年齢によってはこんな試みをどんどん積極的に行っていきましょう。プログラムどおりに進めるだけが学習ではありません。面白そうなことは、どんどん試みてみましょう。

 「1000円だね、1,0,0,0だね。書いてごらん」「2000円だね、2,0,0,0、お母さんも書いてみるね」と手伝ってあげながら、楽しくこんな作業をしてみてはいかがでしょう。

 生きた数に触れることによって、実感を伴って数に触れることができます。これは本当に数を理解する前の、数学習の楚地の形成となります。いきなり教えようとするから、いっそう理解を難しくしてしまうのです。

 よしこさんやひろしさんのおはじきの数ではなく、時には自分のお金を数え、生きた数に触れましょう。

 ひとつひとつのチャンスを生かし、楽しむ。お年玉は絶好のチャンスですね。


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なかのひと
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99.2008年冬休み(3)

2008-12-27 07:37:46 | 「楽しい」からの出発
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99.2008年冬休み(3)
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」
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*楽しいからのパートナー
*新しく知るからのパートナー
*ちょっと簡単からのパートナー 

 冬休みには、独自のいろいろなチャンスがあります。

 ・いろいろな行事を楽しむチャンス
 ・日本の伝統に触れるチャンス
 ・いろいろな人と交流する
 ・お年玉、お金に触れるチャンス
 ・3学期に向けて、準備をするチャンス

 それぞれについて日を追って考えていきたいと思います。今日はその3回目。

(3)「いろいろな人と交流しましょう」(つづき)

 交流の前にはお子さんに予告をし、会う人の情報を伝えておきましょう、と昨日はそこまでお話しました。では実際の交流の場ではどうしたら良いのでしょうか。

 1)まさにご挨拶代わりのものとして、お子さんが渡せるようなおみやげを用意しておきましょう。会う方の情報を与えたら、それに見合うおみやげをお子さんと一緒に用意しましょう。ハンカチでも、チョコレートでも、お子さんが用意できるような小物でいいのです。そのお買い物も、いっしょに楽しめるといいですね。

 2)会ったときに何てご挨拶したらよいのか、「せりふ」を予め教えておいてあげましょう。日ごろ聞きなれていることならば予想がついても、年に何回と言うことであるとどうしていいのか分からず、間が持てずに不安になります。このように折に触れ、その場面での物の言い方を教えてあげると、やがてはその蓄積ができ、応用も利くようになります。

 3)およその訪問時間(何時まで)を教えておきましょう。滞在がいつまで続くのか分からないことは、お子さんを不安にします。大人同士の話の間、間が持てるように何かお子さんができるものを用意しましょう。何れにしても長時間の滞在は避けた方がよいでしょう。

 4)訪問先、または来客の前で、お子さんを叱ったりけなすことはやめましょう。むしろ、ほめましょう。

 5)来客がある場合は、もてなし方を教え、何をしたら良いのか予め役割を定めておきましょう。
   ・スリッパを出す。
   ・コートを受けとる。
   ・おしぼりを配る。
   ・お茶を出す。
   ・お菓子を運ぶ。
   ※失敗のないお手伝いをお子さんに合わせて選びましょう。
  ご挨拶と簡単なもてなしができたら、お子さんは自由にさせてあげましょう。

  では、楽しい交流を。

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なかのひと

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98.2008年冬休み(2)

2008-12-26 07:31:20 | 「楽しい」からの出発
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98.2008年冬休み(2)
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」
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*楽しいからのパートナー
*新しく知るからのパートナー
*ちょっと簡単からのパートナー 

 冬休みには、独自のいろいろなチャンスがあります。

 ・いろいろな行事を楽しむチャンス
 ・日本の伝統に触れるチャンス
 ・いろいろな人と交流するチャンス
 ・お年玉、お金に触れるチャンス
 ・3学期に向けて、準備をするチャンス

 それぞれについて日を追って考えていきたいと思います。今日はその2回目。

(2)「いろいろな人と交流しましょう」
 街で人と突然出会うことや、人の訪問が苦手なお子さんが少なくありません。クリスマスの回のときにも、お話したとおりです。その背景はそれぞれいろいろありますが、できるならば折に触れ、その苦手を少しずつ克服していくことを試みましょう。

 突然出会うケースはさておきまして、普段あまり交流のないおじいちゃん、おばあちゃんや、おじさん、おばあさん、いとこを訪問したり、訪問を受けたりするケース。

1)昨日用意した冬休みカレンダーに、誰に合うか書き込みましょう。カレンダーに書き込むことは、「予告」をすることと同じです。「予告」は、お子さんをどんなにか安心させるかわかりません。

2)「予告」ができたら時間のあるときに、関係の図(家系図)を書いて見せることも興味を示すでしょう。そのとき家系図の範囲は、お子さんが理解できる範囲にしましょう。教室で授業を通して見ている限りでは、その関係が理解できていない場合がとても多いのです。

 混乱の原因には、「私にとってはおじさんなのに、お母さんはその人のことをお兄さんと呼ぶ」というようなケースもあります。関係は相対的なものだから、難しいですね。家系図を見せながら、関係の名称を教えましょう。相対的な見方がまだ難しい場合は、お子さんから見た名称を教えましょう。

3)一人ひとりの年齢を教えましょう。子どもにとっては年齢を見分けることも難しいことです。「赤ちゃん」とか「小さい子」というのはある程度わかっても、「40代」「60代」「80代」なんてなると分からないものです。経験のない年齢は感覚的に分からないのです。

 私自身も小学生のころ、見た目で曽祖父と祖父の区別がつきませんでした。どちらも、私にとっては年に1度だけ帰省して会う「おじいさん」だったのです。子どもにとって、年齢というものは、分かりにくいもののひとつです。

4)年齢と一緒に、それぞれの人の情報を与えてあげましょう。「○○ちゃんは、○年生。電車が好きなんだって」「○○くんは、大学○年生。学校の先生になりたいんだって」「○○さんは、もうお仕事しているの。看護婦さんよ」・・・というように。お子さんが親しみを持ち、自分との関係性を作り出すことができるでしょう。

 では実際の場ではどうしたら良いのでしょうか、つづきはまた明日にします。
 

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97.2008年 冬休み(1)

2008-12-25 07:44:59 | 「楽しい」からの出発
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97.2008年 冬休み(1)
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」
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*楽しいからのパートナー
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*ちょっと簡単からのパートナー 

 多くの学校では、今日が終業式でしょうか。明日からの冬休みに備え、冬休みを楽しく有効に過ごすために冬休みの計画を立ててみてはいかがでしょう。

 冬休みは・・・
 いろいろな行事を楽しむチャンスです。
 日本の伝統に触れるチャンスです。
 いろいろな人との交流を行うチャンスでもあります。
 お年玉、お金に触れるチャンスでもあります。
 3学期に向けて、準備をするチャンスでもあります。

 それぞれについて、日を追って考えていきたいと思います。

(1)「いろいろな行事を楽しみ、日本の伝統に触れましょう」
 冬休みは、12月から1月へと月も年もまたがるので、できたら12月と1月が横に並んだカレンダーを用意してみましょう。大き目のマスのノートの見開きを利用すればすぐにできます。もちろん、パソコンで作ってもよいですね。

 その中の冬休みだけを色鉛筆で薄く塗るか、枠で囲ってみましょう。冬休みってどのくらいの長さがあるのか、何日あるのかが一目でわかりますね。12月の後半から1月の前半なのだという、各月のどこに位置するのかもわかるでしょう。

 冬休みの範囲が確認できたら、お楽しみの行事を書き入れましょう。クリスマス会や年賀状の投函はもう済んでいたら、「帰省」「みそか」「大晦日」「大掃除」「年越しそば」「除夜の鐘」「暮れの買出し」「大掃除」「松飾」「御節の買い物」「お餅の用意」「鏡餅を飾る」「元日」「初詣」「(帰省先からの)帰宅」「七草粥」・・・冬休み最終日の翌日には「始業式」も書き入れておきましょう。

 ご家庭の状況やお子さんに合わせて、これらの行事の中からいくつかを選んで、積極的に参加する場を作ってあげましょう。これまで蓄えてきた机の上での学習を生かす場となります。「忙しいから」とか「じゃましないで」という扱いになってしまうと、せっかくのチャンスを失ってしまいます。カレンダーに書き込むことによって予告して、参加しやすいように設定してあげましょう。

 特に暮れからお正月の行事は、日本の伝統を体験させる良い機会です。「年越しそばを食べる意味」、「松飾は、いつするの?」「御節の名前や意味」「鏡餅は飾った後どうするの?」「春の七草言える?」「七草粥の意味は?」

 失礼ながら親御さんもわからないことがあったら、おじいちゃんやおばあちゃん、だれかに尋ねましょう。または調べましょう。「わからないねぇ・・・」「わかった!」という気持ちをお子さんと共感しましょう。学習の態勢、面白みや喜びは、案外こんなところでも培われます。

 足し算や引き算の答など、親御さんが分かりきっていることをお子さんが間違えると心中穏やかではなくなります。ところが自分もわからないことだと、お子さんが分からなくても穏やかに対等に分からなさを共有することができます(親の勝手?)。

 親御さんがお子さんと一緒に分からない問題を抱えるときは、ある意味学習のチャンスなのです。いつもは「早く!」と答えを急かしたくなる親御さんも、「ちょっと、待ってよ。調べてみよう!」となれるのです。皮肉なものです。

 その対応の仕方を忘れなければ、日ごろの家庭学習指導も楽しく仲良くできるでしょう。冬休みの日々、お子さんといっしょに大いに学びましょう。


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96.生徒さんの日記から「ボーナス」(2)

2008-12-24 08:24:03 | 「楽しい」からの出発
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96.生徒さんの日記から「ボーナス」(2)
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」
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 あの、ボーナスをもらったお嬢さんのお話のつづきです。造形リトミックの教室では、日記を書きはじめる前に、毎回「いつ・だれは・だれと・どこで・どうした」をメモ書きしてから書くように練習しています。先回ご紹介した日記にも、小さな文字でそれがメモ書きされていました。よく読むと、そんな小さな表現にも気持ちの動きが表れていました。「どうした」の項目だけを拾ってみましょう。

 12月8日 月曜日:「どうした:仕事した」
 12月9日 火曜日:「どうした:仕事した」
 12月10日 水曜日:「どうした:仕事たのし」(ボーナスをもらった日)
 12月11日 木曜日:「どうした:仕事した」
 12月12日 金曜日:「どうした:やるきの仕事」

 たったの数文字で、うまく表現していることに感心します。「仕事たのし」「やるきの仕事」とは、何ともユーモラスに、また端的に微妙な気持ちの変化を表しています。

 造形リトミックの教室で初めて出会っときは1歳7ヶ月、幼児というよりまだ赤ちゃんのころでした。ベビー用のハイチェアにさらに厚くクッションを敷いて、どうにか机に向かえるような形でおけいこをはじめました。手を添えていっしょに、「とんとんてんてん」と点描、「すーい」「しゃー」と線描・・・。ねらいは、認知、ことば、手先の巧緻性の基礎作りとその発達。いわゆる文字や数などの学習の前の学習です。

 気に入った教材が机の上に出てくると、椅子の中から机の上に這い出してきてしまいます。這い出しては、また椅子の中におさめながら、楽しく学習を続けました。

 あれから、20年近くが経ちました。親御さんは就学や進路の選択など、節目ごとにいろいろとご努力またご苦労されたことと思います。でも日々は、楽しく豊かに無理なく育てられたのではないでしょうか。

 このお嬢さんをはじめ、生き生きと豊かに成長された生徒さん方に共通していることは、「愛情をもって、無理なく育てられた」ということです。「無理なく」というのは、「手を抜く」ことでも「あきらめる」ことでも「あまやかす」ことでもありません。

 ですからこのお嬢さんは、楽しく、ユーモラスな面を持ちながらも、毎日お仕事に通い、不慣れな仕事に疲れても乗り越えようとするような芯の強さも持ち合わせています。宿題、ピアノ、日記など、自分から習慣として取り組むような意欲もあります。季節や折々の行事も楽しみ、本当に生き生きと生活しています。

 このような成長の仕方、生き方は、もって生まれた力は異なっても可能です。「いかに育てるか」、です。それも、大上段に構えた育て方があるのではありません。毎日をいかに無理なく楽しみながら、しかも適度なノルマや約束事も与えながら、過ごさせるか、ということです。

 生き生きと豊かに成長されたたくさんの生徒さん方に、今、幼児であり、小学生、中学生、高校生である生徒さん方が、それぞれの個性を育みながら続かれることを心から願っています。(2008年クリスマス)


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95.生徒さんの日記から「ボーナス」

2008-12-22 07:44:08 | 「楽しい」からの出発
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95.生徒さんの日記から「ボーナス」
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」
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 造形リトミックの教室に幼児期(1才7ヶ月)から通われ、この4月に就職されたお嬢さんの一行日記から、今日はその数日をご紹介します。(※公開については、ご了承いただいています)

 12月8日 月曜日:きょう、午後の付録の仕事がたくさんでした。だから、疲れた。いじょう。

 12月9日 火曜日:きょう、ものすごく疲れぎみのくらい、仕事もやりました。疲れる!いじょう。

 12月10日 水曜日:うまくやれて、うれしくなりそうで、ボーナスをもらいました。やりつづけよう。

 12月11日 木曜日:毎日で、はたらいていました。つまり、楽しくなりそうでした。いじょう。

 12月12日 金曜日:へとへとしないで、がんばりました。たくさん仕事で疲れた。いじょう。


 この方は、土曜、日曜を除いて、毎日日記を書いています。朝も早く、6時頃に起きて、ピアノの練習をしてから出かけるそうです。宿題も火曜、水曜、木曜、と曜日を決めてやってきます。1日、また1週間を自分で計画的に組み立てているところは、大したものです。「やらされている」のではないことで、いっそう意欲的になれるのでしょう。いまや、日記や宿題やピアノは習慣化されているのだと思います。

 「○○ちゃんの好きなことは?」と前に尋ねたら、「宿題とピアノ」と答えてくれました。昨年の七夕のお願いには「もの知りになりたい」と書いていたことも思い出されます。休日にはダンスをしたり、グループ活動に参加したりと忙しくも楽しそうです。

 仕事に就いて、9ヶ月。「まだ、子どもだ子どもだ」と思われていたお子さんの就職にあたり、親御さんの心中は、学校生活を終えることへの寂しさや、「もう、就職?」という思いなど複雑なものがあったのではと拝察します。

 講師としても、「疲れた・・・」という日記を読んだり、「肩こった~」というような様子を見ていると、あるまじきことではありますが親心のようなものも覗いて、心を痛めることもありました。

 しかしそれが、「12月10日」の日記で、こちらの気持ちもパーッと晴れた気がしました。「うまくやれて、うれしくなりそうで、ボーナスをもらいました。やりつづけよう。」何てすばらしい、気持ちの切り替え!日記の締めの「やりつづけよう」には、びっくりです。「ボーナスが、こんなに励みになるんですね」と、親御さんも仰っていました。

 職場の指導員の方は、何と言ってボーナスを渡されたのでしょうか。こんなに励みになるとは。ボーナスに添えられたメッセージこそ大切です。療育に携わるものとして、日常の折にふれ、生き生きと元気にさせられるようなメッセージを送りたいものです。


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94.部屋の片付け(5)

2008-12-20 07:05:39 | 「楽しい」からの出発
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94.部屋の片付け(5)
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 今日は「部屋の片付け」のまとめです。「片付け」を通して獲得できる事がらを学習の観点から、また情緒的発達と安定の観点から分析的に見直してきました。

 部屋の片づけが、無理なく3日間くらいで終わればというペースで進めてきましたが、仕上がりの程は、個々それぞれで構いません。もし今回はうまくいかなかったのなら、それはそれで、また別の機会になさればよいのです。大切なのは、ひとつの型に当てはめようとムリをしないことです。また、それによるストレスをためることがないように、ということです。

 机に向かうことだけが学習ではありません。学習したことは、どんどん生活に生かしていきましょう。学習と生活の双方からの相乗効果により、学習効果はいっそう確実なものとなるでしょう。昨日のお話のように、知的に理解し、感覚的に把握し、作業的に運動を通して経験する。知得・感得・体得、本当に役立つ学習を目指していきましょう。

 生活をそんな目で眺めなおしてみると学習の要素は、そこら中にあります。可能なときに、ちょっと意識して、生活のひとつひとつの事がらに楽しみながら触れていきましょう。

 さあ、せっかくお部屋が片付いたならば、なるべく散らかさないようにしましょう。使ったものは、はじめにあった場所に戻す。これさえ守れば、大丈夫です。

 できたら、きれいになった部屋に来年のカレンダーをかけましょう。まだ、表紙はつけたままに。表紙は、大晦日か元日に切り取りましょう。新しい年を意識させるためです。これからの1年間、カレンダーを意識した生活、折に触れ季節や行事を楽しめる生き生きとした生活ができるといいですね。


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93.部屋の片付け(4)

2008-12-19 06:32:23 | 「楽しい」からの出発
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 部屋の片付けについて、3回にわたってお話してきました。「床の上」「机」「本棚とおもちゃ箱」。お気づきかと思いますが、片付けのやり方は、実はどれもほとんど同じなのです。
・物を本来あるべきところに戻す。
・要らないものを捨てる。
 この2つです。

 お子さんは、3日間違うところを片付けていたことになりますが、実際は上記の2つ、つまり同じことをくり返しくり返し行っていたのです。このような、動きを通して学習したことは身につきます。それが、楽しくできていれば次にも続きます。生活の中で、時折、お子さんとのこのような作業を大切にしていきたいものです。

 ふだん親御さんがパッパッとやってしまえば早いものも、お子さんと一緒に行ってみることによってお子さんは学習したことを実践する場を得ることができます。

 机の上で行った弁別学習や、ものの名前(名称)、棚や引き出しの何段目(順序数)、棚の右・左・上・下・端(空間の位置)・・・。指示をするときの言葉の言い回しも含めれば、改めて学習の対象となる新鮮な言葉もたくさんあります。

 「要る、要らない」「まだ使える、もう使えない」「まだ新しい、もう古い」「古くなった」「小さくなった」「大きい消しゴム、小さい消しゴム」「短い鉛筆、長い鉛筆」「もったいない」「大きい箱、小さい箱」「浅い引き出し、深い引き出し」「端を揃えて」「一応、取っておきましょう」「もっと上」「もう少し上」「一番上、一番下」「まん中」・・・。

 片付けの場面では、対になる言葉を意外にたくさん使っていることに気づきます。また、空間の位置を示す言葉もたくさん使っています。

実践は、机の上で知識として得たこと(知得)を感得、体得する場です。たとえば一番上の棚にものを置くときには、「高いなぁ」と感じながら、背伸びをして置きます。また、一番下の棚にものを置くときには、「よいしょ」とかがみこんで置きます。こうして「高さ・低さ」を学んでいくのです。

 「短い鉛筆、長い鉛筆」は、瞬間的に分かるお子さんでも、「まだ新しい、もう古い」とお母さんが口にするのを聞きながら、「古い・新しいの基準は何か」と目を凝らして対象をみているかもしれません。こうして、次第に「古さ・新しさ」を感じていくこともできるのです。

 こんなことから、逆に机の上での学習を見直すことができます。「どっちが長い?「どっちが短い?」と迫る前に、学習の場でも次のようなプロセスをゆっくり経験させましょう。
・長いものと短いものとを作業的に分類させてみる。
・長短さまざまのものを順に並べさせて、長さの変化を見させる。
・作業の間に、「長い」「短い」という言葉を動作を伴いながら、充分に聞かせる。

 「長さ・短さ」を感じる時間を充分に作ってあげましょう。その感覚を得る前に「こ れ は、長い」「こ れ は、短い」と紋切り型で言われても、生徒さんは必死で暗記するしかないのです。ましてや、長短がおぼろげなうちに「どっちが、いくつ分 長い?」なんて聞かれたら、もうお手上げです。

 今日は、学習と関連させて「片付け」を見直してみました。でも、どうぞ構えずにリラックスして片付けをお子さんと楽しんでください。


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92.部屋の片付け(3)

2008-12-18 06:45:45 | 「楽しい」からの出発
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 「片付け」の話題の3回目。お部屋も少しずつ、片付いてきたことと思います。きょうは、本棚とおもちゃ箱の整理です。

・本来、本棚に置くべきものでないものがあったら、あるべきところに収めましょう。
・破れた本があったら、テープで貼って直しましょう。
 ※要らないものをどんどん捨てることをこの2日間行ってきましたから、きょうは修理して、ものを大切にすることを示しましょう。セロテープでなくビニールテープを使えば1回の修理で長持ちします。

 お子さんに「ちょっと押さえていて」などと手伝わせながら、お母さんが中心になって行いましょう。破れた本をきれいに直してくれるお母さんに、お子さんは敬意を示すでしょう。

・おもちゃを分類しておもちゃ箱に収めましょう。
 ※机の上での学習としての弁別よりも、お子さんの気持ちに即した弁別学習が行えます。お子さん自身が、どんな理由で、どんなふうに分類するかは、とても興味のあるところです。

・壊れているおもちゃは直しましょう。お母さんで直せないものは、お父さんに頼みましょう。
 ※お父さんの出番です。困ったときには、誰かにお願いすることを示しましょう。お母さんにも、できないことや難しいことがあることを積極的に示しましょう。お子さんは、「なんだ、お母さんもできないのか」と落胆するより、むしろ安心するでしょう。「できないことがあっても、いいのだ」と。

 困ったときに、誰かにお願いする、お願いされた人はそれを快く引き受けてくれる、そして、お願いした人は引き受けてくれた人に感謝する、「信頼」が「信頼」をもたらす良い循環です。

 「また、壊したの。もっと大事にしなさいよ」というのと、どちらがお子さんの成長にとって有効でしょう。

 ※おもちゃはお子さんにとって大切なものです。その大切なものを、お母さんがていねいに扱ってくれることはお子さんにとってとてもうれしいことです。おもちゃを仲立ちとして、人の大切なものを大切にするという共感的対応を感得させることができます。物を大切にすると同時に、人の気持ちを大切にすることを教えることができるのです。

 片付けには、片付け以上の意味があります。


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なかのひと
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91.部屋の片付け(2)

2008-12-17 06:45:43 | 「楽しい」からの出発
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 きのう床の片付けができて足の踏み場が確保されたなら、きょうは机の整理を行えるといいですね。きのうの片付けが楽しければ、きょうも二つ返事で片付けに取り組むでしょう。

 でももし、きのう片づけがはかどらずに少々叱られたり、大変な思いをしていたら、少し間をおきましょう。タイミングを見て次のチャンスを待ちましょう。

 ここでは、「こんなことができたらいいな」「学習でも、片付けでもこんな楽しみ方がありますよ」ということを紹介しているのですから、ムリをされることはありません。

 このブログの目的は、発達障害をもつお子さんとその親御さんのストレスを軽減し、安心して楽しく生活や学習に取り組んでいただくことです。そして、本来の力を充分発揮して生き生きと生活していただきたいというところにあるのですから。

 さて一応、片付け2日目としましては、机の整理。
・まず、机の上に散らかっているものをあるべきところに収めさせましょう。
・要らないものは、捨てさせましょう。
・捨てることが苦手でしたら、用意した大き目の箱に収めさせましょう。

・机の引き出しは、ひとつずつ取り出して中のものを開けて空にしましょう。
・要らないものは、捨てさせましょう。
・捨てることが苦手でしたら、用意した大き目の箱に収めさせましょう。
・小物は、小さな箱か仕切りを用意して、分類して収めさせましょう。
 ※百円均一のお店で予め仕切りを用意されると便利です。食器用の仕切りも重宝です。
・プリント類は、しわを伸ばしてファイルしましょう。
 ※多くのお子さんは、ホチキスや穴あけは大好きです。
・大きめの引き出しをひとつ確保しておいて、どこにも収まらないものや、不要だけど捨てきれないものを入れるようにフリースペースとしておきましょう。

 「これは、どこどこにね」「これは、もういらないね」「これは、どうする?」とお子さんのテンポで指示をして、てきぱきと片付けを進めましょう。必要に応じてどんどん手伝ってあげましょう。

 こうしたからといって、決して指示待ちの人間になることはありません。そのうちに、指示なしでもできるようになるでしょう。「きたないわね。片付けなさい!」とただ口で言うだけのほうが、いつまでも片付け方がわからず、また「片付いた」という達成感も得られず、結局は片付け方を教えてもらわなくては何もできない指示待ちになってしまいます。

 充分に手を出し、体も動かして教えてあげることです。一緒にやってあげることです。一人でできるようになるためには、その準備段階が必要です。準備なしでは、誰でもできません。

 「うちで甘やかしたら、外で困るから」ということをよく耳にします。でも、実は逆なのです。家で「こんなに手を貸していいのかしら」と思われるほど充分に手をとり足をとり教えたほうが、外では自立的にできるのです。口だけの注意が最も、自立を遠ざけます。どうぞ、安心して手伝ってあげてください。


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なかのひと

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90.部屋の片付け(1)

2008-12-16 06:21:21 | 「楽しい」からの出発
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 年末がぎりぎりに押し迫る前に、大掃除の前の片付けをしたらどうでしょう。来週、終業式前には学校からいろいろな荷物を持ち帰ることでしょう。

 今週は、勉強の代わりに片付けと、割り切ってもいいかもしれません。それほど、片付けは学習にとって大切です。性分にもよるでしょうが、散らかっていてはなかなか学習を始める気になれません。頭の整理もつきにくいものです。

 まず、どこを片付ければいいのか、部屋を見渡してお子さんと一緒に考えましょう。
・足の踏み場もないようでしたら、床の上。
・机の上
・机の引き出し
・本棚
・おもちゃ箱
・たんすの中
・その他

 それぞれの片付けをいつ行うのか、日付をふってみましょう。来る日も来る日も掃除ではイヤになってしまうでしょうから、3日間ぐらいにまとめましょう。

 たとえば、こんふうに。
 初日○月○日:片付けの計画と床の上
   ○月○日:机の上と引き出し
   ○月○日:本棚とおもちゃ箱
 ・・・タンスの中、つまり衣類の整理とその他は今回はおまけで、やっておいてあげても良いでしょう。

 今日から始めれば、火・水・木で終わり、金は予備の日となります。土・日はゆっくり遊べます。カレンダーにも書き入れてみましょう。日にちや時間に追われるのではなく、自分で生活を組み立ていく習慣ができるといいですね。

 そうすると同じことでも、あせることなく楽しみながら取り組めます。計画を立てることは、自分への予告でもあります。ことに発達障害をもつお子さんにとっては、予告は安心感を与え、ストレスの軽減につながって有効です。

 カレンダーは、まだ日にちの理解できていなくても、折に触れ使っていきましょう。予定を文字や絵で書き込んで、それにしたがって行動するように促せばよいのです。「今日は、○○をしたね」「明日は、○○だね」という言葉がけとそれに伴う行動で、カレンダーの見方も日にちの概念的なことも次第に体得していくことができるでしょう。

 さて、床の上の掃除。まず、要らないものを捨てさせましょう。捨てるのが苦手なお子さんの場合は、大き目の箱を用意しておいてそこに収めさせましょう。次に、ちらかっているものを本来あるべきところに収めさせましょう。「これは、引き出しの中ね」「これは、棚の上ね」「これは?」と次々に手渡して収納するように促しましょう。

 後から親御さんが直しても構いませんから、あまり細かいことは言わずにどんどん収納するように促しましょう。そろそろ限界だという手前で、ストップしてお母さんも動いて収納をしてあげましょう。そして、最後の1つか2つを再びお子さんにやらせて終了としましょう。

 これも学習と同じ、やりすぎないことが大切です。終えたら、おいしいおやつ。最高ですね。きれいにすることを楽しんでください。


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なかのひと
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89.年賀状を出しましょう(5)

2008-12-15 07:01:31 | 「楽しい」からの出発
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 おはようございます。
 
 年賀状のお話、
(1)年賀状を出す人を決める。
(2)郵便局:順番を待つ。
(3)年賀状作り:できる形で。
(4)書き損じはがきの交換:行動を広げる。
 ・・・と進めてきました。そして今日は、(5)年賀状の分類です。

 自分の年賀状は早々に用意し終えて、次はご家族の年賀状作りを手伝っている生徒さんもいます。りっぱなものです。その話を聞いて、直接生徒さんに向かって「それは、りっぱね」とほめたところ、「りっぱって言わないでください。ライオンじゃないから・・・」とのこと。

 その反応にはちょっと首をひねりましたが、「ライオンのりっぱなたてがみ」という言い方から、「りっぱ」はライオン限定のほめ言葉だと心得てしまっていたのかもしれません。なにしろ、造形リトミックの教室では幼児期から、「たてがみバサバサ雄ライオン・・・」と歌いながら、くり返しライオンを描いては、「りっぱなたてがみだね~」と言ってきましたから。苦笑いです。

 さて、余談はおき、どんな経緯でご家族の年賀状のお手伝いをすることになったのかまだ伺っていませんが、家族の中で役に立てる場があるということは、とてもすばらしいことです。それは、心も技術も大いに成長させることでしょう。時には、意図してそんな場を設定することにも意味はあります。

 (1)~(4)のプロセスを経て年賀状が完成したら、ご家族の分も含めて出す地域別に分類しましょう。まずは、お住まいの○○市宛の年賀状を選びましょう。
次に、お住まいの○○県(都・道・府)のものを選びましょう。市名を見ただけでは、何県かわからないようでしたら、教えてあげなが分類しましょう。

 その時、2枚のA4の用紙を用意して、1枚にはお住まいの県名を大きく書きましょう。もう1枚には、「その他」と書きましょう。そして、県内宛の年賀状は県名の書いてある用紙の上に置いていきましょう。県外宛の年賀状は、「その他」と書いた用紙の上に置いていきましょう。「○○市は、△△県。だからここに置いて」「××市は、違う県。だから、その他のところに置いて」と言う具合に。時間の許す限り、教えてあげながら丁寧に1枚ずつ分類していきましょう。

 さらに余力があったら、10枚ずつにまとめて輪ゴムでとめましょう。そして、できた束を10、20、30、40・・・と10の束を数えてみましょう。100枚を超えるでしょうか? 全部集めて持ってみたら、何十枚というはがきの重さや厚みを実感することができるでしょう。これは、実質的で、必要性のある有意義な数です。

 小学校(小学部)や中学校(中学部)、いわゆる義務教育を終えたら、実質的な数の学習を中心に行っていくことが必要です。学習のしはじめで、ブロックやチップを数えること自体が新鮮でうれしい時期は実生活との関連はそれほど求めなくてもよいのですが、基礎学習を終えたら生活に密着した必要性のある数に触れさせることが肝要です。切実な数に触れることで、本当の数を体験していくことができます。

 年賀状を出すという行為一つにも、これまでお話してきましたように、いろいろな数が含まれているのです。年賀状を出す人数、はがきの枚数、予備はがきの枚数、その合計数、いくらかかるか(金額)、家族全員のはがきの枚数、住所も含めれば郵便番号や地番、電話番号・・・。

 年賀状に限らず、生活の折々の事柄に楽しみながら積極的に関わっていくと、さまざまな実質的な数に触れることができます。また、数以外にもろいろな新しい要素に出会えます。今回は、年賀状に的を絞ってお話を進めてきましたが、新しい年には、こんな視点から折あるごとに楽しい学習を考えていきたいと思います。


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88.年賀状を出しましょう(4)

2008-12-13 06:51:35 | 「楽しい」からの出発
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 おはようございます。
 
 年賀状に関連した学習の一環として、思いがけず、もう少し行動を広げることができました。ここでご紹介するのは、その一例です。

 もう社会人の生徒さんですが、教室で年賀状作りを半分ほど進めた後、「書き損じた年賀はがきは、郵便局で取り替えてきましょう」と促しました。「書き損じる」ということば自体はじめてかもしれなかったので、自分でメモ用紙に次のように書いてもらいました。

 「書き損じたので、取り替えてください。(3枚)」。「1枚5円で取り替えてもらえると思うので、5×3、15円払えばいいんだと思うけど・・・」と説明しました。九九の習得はまだなのですが、「かけ算ね」と言いながら、電卓でさっと「15円」という金額を出して納得できました。

 次の授業のときには、きちんと新しい年賀はがき3枚と交換手数料を支払った郵便局のレシートを持って教室に来ました。先週、授業を終えてすぐに郵便局に行ったようです。授業の終了が10:30で、レシートの時刻が11:23です。100円出して、15円支払っておつりが85円。レシートを見ると、いろいろなことがわかります。それにしても、彼の行動力は大したものです。

 その週、別の書き損じはがき1枚と練習用に裏面を使った古い通常はがき、この2枚をまた「郵便局で取り替えてもらいましょう」、と促しました。今度は自分の覚え書きとして「書き損じ、取り替える」とメモしました。今回も授業終了後、11:45には郵便局で交換できたようでした。ただ、彼の覚書メモの下に郵便局の方から次のようなコメントがありました。

「現在販売中の年賀はがきは同じものにお取り替えできますが、通常はがきは、年賀はがきには交換することができません。申し訳ございませんがよろしくお願いいたします。」「○○郵便局」とゴム判も押してありました。

 上記のこと、皆さんはご存知だったでしょうか?私は、知りませんでした。一緒にコメントを読みながら、「そうなんだ。知らなかったね」と確認しました。彼にとっては、「年賀はがき」に対して、普通のはがきのことは「通常はがき」というのだ、ということも学習できました。

 郵便局の方のていねいな対応もあって、彼はこんなことでは全く気落ちしたりはしません。「先生も、知らなかったんだ」くらいに思っているかもしれません。でも、決して講師をとがめない優しさやマナーを彼は持ち合わせています。いい勉強ができました。

 はじめから「ムリ!」とか「できない!」と言わずに、できる形で、折あるごとにちょっと一工夫して取り組んでいくと、ゆくゆくはこんな成果にもつながっていきます。もし、自分ではじめてポストに投函できたなら、それも大きな成果です。どんなことでも、そのお子さんにとっての成果であれば良いのです。

 年賀状作りで、生き生きとした気持ちを育てましょう。成果は、後からついてきます。どうぞ、楽しんで行ってください。


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