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発達障害・知的障害の生徒様の個性と可能性を伸ばす

652.指を動かす:1

652.指を動かす:1
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 指を使って計算をすることを良しとすることもあれば、そうではないこともあるようです。

 指を使わなくても計算ができるくらいに数の概念化が十分で、記憶も容易であれば理想的ですが、それがまだ難しい場合には、指を使うことも大いに結構だと、教室では考えています。

 まずは指を使ってでも何でも、問題に取り組もうとする姿勢があることを評価しましょう。

 指が計算の役に立つほど動く、というその機能にも着眼しましょう。
 発語をはじめその他手指の巧緻性を求められる作業への可能性をさらに追求することもできます。

 その上、手指は左右5本ずつで10本ですから、5のかたまりを捉えることや、5といくつ?という数の捉えかたを体得させるための絶好の教具となりえます。

 手指を十分に活用した生徒さんは、お金の学習のときに5円玉や、50円玉、500円玉の利用をそれほど苦労なくクリアーしていけます。

 指が動くのはもちろん脳からの刺激によるのですが、指を動かすことによって逆に、数を感じ、操作し、イメージし、増減を展開する脳の働きが刺激されて活発化します。

 手指を繰りながら熱心に計算する生徒さんを目の前にしていると、そんなイメージが持てるのです。

 少し手指に麻痺のある生徒さんですとその操作はそれほど早くはないのですが、それでもひとつずつ指を繰ることによって計算の手順や理屈を感覚的にまた体感的に把握していくことが出来ます。それは、丸暗記とは異なります(丸暗記も、悪いことばかりだとは思っていませんが)。数を実感しています。

計算で手指が動き出すと、やがてテキストを読むときにも指で文字を追うようになります。その様子は、またあした記述してみたいと思います。



造形リトミック研究所
>>発達障害 知的障害 Elephas/エレファース
公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/

>>お問い合せメール info@zoukei-rythmique.jp
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