初老男のノンビリしたブログ

近所や周辺の事柄に対して、書き記して行きます。

後片付け

2015年08月16日 18時30分54秒 | 公演の想い

芝居で使った小道具や衣装の片付けです。
昨晩に早速、衣装を洗濯機に入れて洗いました。
真夏の汗で匂う、オッサン臭の衣装。
今迄何度も洗って使い、体に馴染んだ衣装です。
少しクタビレタ感が滲んでいます。
善い味が醸し出されています。

そして身に着けた小道具や防護具類。
出した場所に順次しまい込んだり、つけ直しをしました。
新品買わないで、極力代用品で収めたのです。
省マネーで、手間を掛けました。

運搬した籠も元の使い道に戻し、片付け終了。


芝居の終った感が心地いです。


これにて役者である私も終焉です。
演劇も片付け終了。

掛け持ちして頑張っている創作活動を、本格的に再開します。
いろんなモノを掛け持ちしているから、柱が一つ消えただけ。
無駄に忙しいのは、何も変化ないのです。


お盆終わりに、全て舞台が終わり息抜きできました。
でも気持ちの整理が上手にいきません。
以前もひと月くらい、調子が出なかったです。
冬場だと熱出して、風邪や花粉症が悪化して難儀しました。
心身共に疲労困憊したものです。

今回は怪我と疲労だけ。
病気は伴いませんでした。
怪我は古傷の悪化なので、何年も養生しないといけません。
基本的に治りませんから。
騙しダマし生きて行く訳です。



もう辞めた筈の、芝居に取り組んで一年。
長くて短い一年でした。

この出会いと別れは、誰かの為なのだろうと思ったのです。
自分の為に出会えた事業では無いみたい。
自発的な希求が一切ありませんでした。
誰かに何かを届けるための出会いだったと思うのです。
それが何んであるか、一切わかりませんでした。
誰かにどのような効果を与えたのか、理解できない。

雲を掴むように初めて、何も掴まずに終えた。
だから誰かに何かを与えた筈です。
それが何であったのか?


後でわかるか、延々にわからぬのか、どちらかですね。


自分にとって実り少ない一年でした。
失った物は数多く、驚くくらいに失って来たのです。
でもスッキリしています。
心の断捨離が進んだのでしょう。
何か拘りの部分が削げ落ちた気もしています。
病理が切り取られたのかもしれません。
『芝居』という病からの治癒かも知れません。
一つの芸術技法からの脱却。

その様に考えて置くことにします。