芝居で使った小道具や衣装の片付けです。
昨晩に早速、衣装を洗濯機に入れて洗いました。
真夏の汗で匂う、オッサン臭の衣装。
今迄何度も洗って使い、体に馴染んだ衣装です。
少しクタビレタ感が滲んでいます。
善い味が醸し出されています。
そして身に着けた小道具や防護具類。
出した場所に順次しまい込んだり、つけ直しをしました。
新品買わないで、極力代用品で収めたのです。
省マネーで、手間を掛けました。
運搬した籠も元の使い道に戻し、片付け終了。
芝居の終った感が心地いです。
これにて役者である私も終焉です。
演劇も片付け終了。
掛け持ちして頑張っている創作活動を、本格的に再開します。
いろんなモノを掛け持ちしているから、柱が一つ消えただけ。
無駄に忙しいのは、何も変化ないのです。
お盆終わりに、全て舞台が終わり息抜きできました。
でも気持ちの整理が上手にいきません。
以前もひと月くらい、調子が出なかったです。
冬場だと熱出して、風邪や花粉症が悪化して難儀しました。
心身共に疲労困憊したものです。
今回は怪我と疲労だけ。
病気は伴いませんでした。
怪我は古傷の悪化なので、何年も養生しないといけません。
基本的に治りませんから。
騙しダマし生きて行く訳です。
もう辞めた筈の、芝居に取り組んで一年。
長くて短い一年でした。
この出会いと別れは、誰かの為なのだろうと思ったのです。
自分の為に出会えた事業では無いみたい。
自発的な希求が一切ありませんでした。
誰かに何かを届けるための出会いだったと思うのです。
それが何んであるか、一切わかりませんでした。
誰かにどのような効果を与えたのか、理解できない。
雲を掴むように初めて、何も掴まずに終えた。
だから誰かに何かを与えた筈です。
それが何であったのか?
後でわかるか、延々にわからぬのか、どちらかですね。
自分にとって実り少ない一年でした。
失った物は数多く、驚くくらいに失って来たのです。
でもスッキリしています。
心の断捨離が進んだのでしょう。
何か拘りの部分が削げ落ちた気もしています。
病理が切り取られたのかもしれません。
『芝居』という病からの治癒かも知れません。
一つの芸術技法からの脱却。
その様に考えて置くことにします。