いよいよ今年も残り2週間足らずとなった。
今年の漢字は「災」である。 まさに災害の1年となった。
「これまで経験したことのない・・・」という形容詞が頻繁に使われ、豪雨による大災害が各地で発生。大型台風の度重なる来襲。北海道の地震、それ
に伴うブラックアウト。
ここ数年の異常気象は恒常的に続き、異常とは呼べない事態に陥っている。さらに異常度もレベルアップし、地球規模でアラームが発動されている。
カリフォルニア州の山火事は沖縄県とほぼ同じ面積が消失したという。ドイツで起きた山火事もこれまでにない規模という。
日本の片田舎で細々と梨と有機米を作っている私も、今年の暑さには参った。
「命の危険を感じる暑さ」と気象庁は言った。しかし、梨の収穫は太陽の下でないと適塾の色合いがわからない。
まさに命がけの収穫を体験した。葉っぱのないところの梨は、熱波によるやけどで黒ずんでしまい、売り物にならなかった。 梨にとっても今まで体験
したことのない熱さだったに違いない。
当たり前だが、すべての生き物には適温というものがある。人間や動物は日陰や、冷房の効いたところに逃げ込めるが、植物はそうはいかない。
動けないのだ。このままさらに気温が上がれば順応できずに枯れてしまうだろう。 お米も同じだ。高温に耐える品種が研究され始めているが、限度が
ある。
このまま、地球の気温が上がり続けたならば、まず農作物に影響が出始め、世界的な食糧危機が起こり、それに伴う暴動も発生し、想像を絶する地球規
模の悪循環が起きるだろう。
ポーランドで開催されていた COP24が閉幕したが、参加したすべての国が地球温暖化の対策をとることになった。しかし、具体策はこれからだとい
う。
地球の環境を変えたのは我々人間である。 私たちの子孫がこれからもこの地球に住んで行くためには少なくとも30年前の地球環境に戻す努力をしな
ければならないという。
躊躇する時間はない。 とりあえず木を植えよう。今ある森を守ろう。 夜はもう少し暗くても良いのではないだろうか。
15歳の環境保護活動家が、気候変動問題に対する各国指導者の不作為に苦言を呈した