一級建築士事務所 サトウ工務店

自然素材を使い省エネと快適性をデザインする 新潟の家

越後杉のラフソーン 新築らしさとエイジング

2017年09月25日 | 井土巻の住宅
井土巻の住宅です。
外壁の下見板張りがほぼ完了



越後杉のラフソーン(ノコ引き)仕上げ。
板を製材した時のザラザラのノコ引き跡を、そのまま現しとします。



通常はこの製材後にプレーナー仕上げ(平削り)し表面を平滑に仕上げるのですが
ラフソーン仕上げは表面が荒いまま

防腐剤を塗布する場合は、この方が塗料をたっぷり吸い込むので
耐久性が向上します。(その分塗料をたくさん消費しますけどね)

そして、何と言っても表情がいい
ツルッとした表面より深い味わいがあります


道路側正面の外壁は、しばらく新築らしさをキープしたいので
無色の防腐剤を塗布。しばらく木色を持続させます。



いずれは、経年変化していきますが
その時は再塗装はせずに、そのままエイジングを受け入れます


そして、中庭内の外壁は最初からエイジング感を出したいので
ウッドロングエコを塗布。



中庭には植栽が入るのでこの壁はあくまで背景。
あまり主張しないエイジングされた外壁としました。




そして、両サイドの外壁はガルバリュウム鋼板の立平葺き
ここには屋根の雨がそのまま伝って落ちてきます。



屋根の延長としての機能がある外壁ですので
屋根と同じ仕様になっているわけです。

ということで、外壁材のチョイス一つ一つにも
ちゃんと意味があるのです


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